Rabbids Multiverse(ラビッツ・マルチバース)

Rabbids Multiverse(ラビッツ・マルチバース)

パブリッシャー ユービーアイソフト

ジャンル RPG

価格 AppleArcade (月額900円 初月無料)

パラレルワールドでラビッツがバトル!パズル的な攻略が楽しいソロモードと熱い対人対戦が魅力のRTS

ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)

Rabbids Multiverseのレビュー画像

写真からラビッツを召喚!パラレルワールドのラビッツと戦おう。

写真を実体化可能なカメラを使いラビッツたちが並行世界で大暴れするリアルタイム・ストラテジー

「Rabbids Multiverse(ラビッツ・マルチバース)」は、写真に写った者を実体化できるという不思議なカメラを使い、ラビッツたちが並行世界で大暴れするリアルタイム・ストラテジー。

ラビッツというのは、Ubisoftのマスコット的キャラクターであり、任天堂のマリオとのコラボゲームもリリースされているあのラビッツ。本作ではとある科学者ラビッツが、写真に写っている者を実体化できるというカメラを発明。このカメラを使って宇宙のさまざまな惑星に住む生き物たちを撮影しようともくろむ。

しかし、転送装置に不具合が発生。採取を命じられたラビッツは、宇宙の別の惑星ではなく、パラレルワールドへと転送されてしまう。まさしくマルチバース

最初に訪れた中世ファンタジーっぽい並行世界で転送装置を奪われた主人公。はたして転送装置を取り戻し、元の世界へ戻ることはできるのだろうか?

ラビッツがコミカルな世界観なので目立ちにくいが、グラフィックがスマホトップレベルで美麗。またゲーム面も力が入っており、ソロでもマルチプレイでの楽しめる戦略性が魅力となっている。

カードをスワイプして召喚!敵を倒そう

Rabbids Multiverseのレビュー画像

カードをスワイプしてユニット召喚!カード長押しで内容を確認できるぞ。

本作にはオフラインでプレイ可能なソロモードと、オンライン必須のマルチプレイ対戦モードが用意されている。

基本的なゲームシステム・操作方法はどちらも同様。目的は敵のボスユニットを倒すこと。マルチプレイ時には、お互いのサマナーユニットを倒すことが目的となる。

画面下に並んでいるカードをフィールドへスワイプしユニットを召喚、敵ユニットを攻撃しつつ、自分のサマナーユニットを防衛しよう。もちろん、このカードというのは、不思議なカメラで撮られた写真のことだぞ。

ちなみに、ユニットの召喚にはカード毎に決められた分のエネルギーが必要。エネルギーは時間経過で貯まっていくぞ。

おもしろい!本作目当てでのサブスク加入もあり

Rabbids Multiverseのレビュー画像

カードはパック購入で獲得。でもサブスクだからパック購入にリアルマネーは必要なし!

美麗グラフィックを使ったストーリー、ソロモードでステージを攻略していく楽しさ、そして対戦のアツさどれをとっても本作はおもしろい

本作をプレイするためには月額900円のApple Arcadeへ加入しなければならないが、個人的には本作をプレイすることを目当てに加入したとしても後悔はしないと思った。

もちろん、中には本作だけのために900円は惜しいと感じる人もいるだろう。でも、大女王部。Apple Arcadeはサブスクなので「A Slight Chance of Sawblades+(スライトチャンス・オブ・ソーブレイド)」だとか「Cypher 007(サイファー 007)」だとか、他にも満足できる名作がたくさんプレイできるぞ。

なにやらApple Arcadeの回し者のようだが、本作がそれくらいおもしろいのは事実だぜ!

「Rabbids Multiverse」の魅力は美麗グラフィックとソロ・対戦両方で戦略性が楽しめるゲーム性

Rabbids Multiverseのレビュー画像

グラフィックは美麗。ただ、おもしろさの方に目が行ってしまう…。

コミカル&ディフォルメタッチなので気づきにくいけど、本作はマジでグラフィッククオリティが高い。3DCGとして美しいことはもちろん、いきいきとしたラビッツたちの描写や、思わず笑ってしまう構成など、映像作品として段違いのクオリティを持っている。

この映像だけでも、AppleArcade無料期間を使ってプレイする価値アリだと思う。

でも本作は映像だけの作品じゃない。ソロとマルチプレイとで異なる戦略性が味わえるゲーム性もよくできているのだ!

対戦がアツい!マルチプレイの戦略性

Rabbids Multiverseのレビュー画像

一気に複数ユニット召喚可能な「ネズミ」。盾役を短時間で倒せるぞ。

カードからユニットを召喚するという点で本作のゲーム性は、「にゃんこ大戦争」のようなディフェンスゲームに近い。ただ、実際にプレイしてみると、「クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)」「城とドラゴン(城ドラ)」といった作品に近いと感じた。

というのも、本作は1カード=1ユニットというかたちではない。1カードで複数ユニットの召喚が可能であったり、効果だけが発動する魔法的なカードがあったりといったかたちになっている。

こうしたつくりを前提として、「高体力&高防御力ユニットを壁にしつつ、遠距離攻撃ユニットで敵を攻撃」という基本の立ち回りに対し、「高スピード&高攻撃力キャラで遠距離攻撃ユニットを狙う」だとか、「低攻撃力&複数召喚可能ユニットで、高体力&高防御力ユニットを短時間撃破」だとか言った具合に、強弱の相性が属性ではなく立ち回りとして設計されているのが大きい。

相手の立ち回りに対して、どんな立ち回りが有利かを考えるのは、めちゃくちゃアツい。マルチプレイは決してオマケではなく、とてもよく作り込まれていると感じた。

パズルのように攻略!そして育成

Rabbids Multiverseのレビュー画像

マップを移動し、1ステージずつ攻略していくというソロモード。こちらもおもしろい。

一方、ソロモードはRPG的にステージ単位でクリアし、ユニットを育成していく…というものになっている。ビジュアルや世界観は異なるものの、筆者は思わず「メルクストーリア」をイメージしてしまった。

こちらはマルチプレイ対戦と異なり、各ステージで異なる状況をどう打破するか?というパズル的な攻略性が楽しい

「クラロワ」や「城ドラ」といった作品にはソロモードがないが、本作なら対戦は苦手という人でも、バトルの楽しさを満喫できるのが素晴らしいと感じた。

ゲームの流れ

Rabbids Multiverseのレビュー画像

SFチックなイメージがカッコいいタイトル画面。プレイをタップ後、セーブスロットを選んでゲームをはじめよう。

なお、セーブスロットは3つまで保存可能だぞ。

Rabbids Multiverseのレビュー画像

オープニングムービーでは、写したものを実体化させるカメラが紹介される。ラビッツはもちろん、他の生命体も写真から実体化させることが可能な模様。

このカメラを使って宇宙の生命体たちの写真を集めようとするが…どうやら転送装置が未完成だったようで、別の惑星ではなくパラレルワールドへと転送されてしまう…。

Rabbids Multiverseのレビュー画像

パラレルワールドへと辿り着き、現地のラビッツたちに襲われた主人公。しかも転送装置は奪われてしまう。

カメラで撮った現地のラビッツたちのコピーを召喚、現地のラビッツたちを迎え撃とう。

Rabbids Multiverseのレビュー画像

最初にプレイできるのはソロモードだけ。ステージをクリアすると、次のステージがアンロックされるぞ。

ステージの開始時と終了時にはストーリーがムービーで描かれる。このムービーも魅力的!

Rabbids Multiverseのレビュー画像

ステージをクリアしていくと徐々に機能がアンロックされていき、オンライン対戦もアンロックされるぞ。

お互いにユニットを召喚し、サマナーを倒せば勝利となる。バトルに勝つと報酬アイテムが手に入るぞ。

「Rabbids Multiverse」の攻略のコツは低コストユニットを重視した立ち回り

Rabbids Multiverseのレビュー画像

いかに低コストで敵ユニットを倒すかがポイント。特に対戦では超重要。

本作はユニットの強さよりも立ち回りによって有利・不利が生じるため、コストの大きい強ユニットを召喚すればハイ勝利…とはならない

むしろ、低コストで召喚可能なユニットをどう使うか?を意識することが重要だぞ。

これが基本!壁約ユニット×遠距離攻撃ユニット

Rabbids Multiverseのレビュー画像

体力の大きなユニットを壁役にし、その後ろに遠距離攻撃型ユニットを召喚しよう。

基本となる立ち回りは、高体力&高防御力ユニットを壁役にし、遠距離攻撃ユニットで敵を攻撃…というもの。

ここで重要なのは、「高体力&高防御力」や「遠距離攻撃」といった特性であって、パラメーターの大小ではないことを意識して欲しい。

もちろん、「高体力&高防御力」や「遠距離攻撃」といった特性を踏まえた上で高いパラメーターを持っているのであればそれに越したことはない。けど、パラメーターが高ければ必要なエネルギー量も増えてしまう

相手より有利な立ち回りを実現するためには、相手のユニットに対して有利なユニットを召喚しなければならないそのためには、エネルギーが必要

なので、「高体力&高防御力」や「遠距離攻撃」といった特性に当てはまるユニットの中から、コストの小さいユニットを優先的に召喚しよう。

一気に召喚するなかれ!状況に応じて召喚

Rabbids Multiverseのレビュー画像

一タルトヒルデは一度に3ユニット攻撃可能。ネズミに有効。

高体力&高防御力ユニットを壁役にし、遠距離攻撃ユニットで敵を攻撃…という状況が作れたら、一旦召喚をやめて様子を見よう。

というのも、先ほど触れた通り、相手のユニットに対して有利なユニットを召喚したい。そのために、相手の出方を伺う必要がある。

もし、相手がより強い壁役ユニットを繰り出して来たら、「ネズミ」のような複数ユニット召喚可能なカードで壁役ユニットを潰そう。逆に相手が複数ユニットを召喚してこちらの壁役ユニットを潰しに来たら、範囲攻撃可能なユニットで応戦する…。

こんな感じで、相手のユニットを確認した上で有利なユニットを出す…という具合に後出し的に攻めることがポイントだぞ。