NieR Re［in］carnation（ニーア リィンカーネーション）

アクション系といってもほぼ自分で動くことがなく、自動でキャラクター達におまかせした方が安心するシステム。
NieRシリーズが好きな人ではアクション要素が物足りないと思うかもしれない。

ただやはりNieRの世界観はしっかり作りこまれているため、ストーリーが気になりすぎてどんどん先に進めたくなる。

色濃いキャラクターの各エピソードはまんべんなく散りばめられたフラグ。これから登場する新しいキャラクターとの関わりあいや、お気に入りのキャラクターを育成して解放出来るストーリーもみどころの一つ。

私はアクションは苦手な方なので、気軽に楽しめるスタイルのNieRは大歓迎笑

◇概要◇
人気作NieRシリーズがついにアプリとして登場。
お手軽さを引っ提げて、
このシリーズ特有の深みを楽しむことができるようになった。
美麗なグラフィックと儚いストーリー、透明感のある音楽など
NieRの伝統を上手く引き継いでいる。

◇長所◇
・無理にアクションにせずコマンドにしている
・凝ったグラフィック
・個性豊かなキャラクター
・シンプルな戦闘
・考察のしがいのあるストーリー
・シリーズ恒例の綺麗な音楽
・バットエンディングの詰め合わせセット

◇短所◇
・戦闘がつまらない(全部オート任せにすれば良い)
・矛盾したストーリー(例を挙げるならば、機械の男が意思を初めて持ったという話があるが、それ以前に元々自分で動いている)
・要素が多い(メイン武器サブ武器オトモ限界突破スキル…ソーシャルゲームのため仕方がないが)
・ガチャが渋い
・マンネリしがちな移動(ギミックもあるにはあるが、目の前のレバーを下げるだけなど)

ニーアシリーズのスマホ版でこのシリーズ独特の雰囲気は表現できていると思いました。神秘的なエフェクトのグラフィックに謎に満ちた世界観、なんか癖になる音楽と極上の素材で作られているとは分かりますが、戦闘などで台無しにしている感があると思います。個人的には特に戦闘に関しては不満があって、戦略性のなさそうなオートバトルにテンポも良くない。移動もただただ怠いだけで苦痛に感じました。あとガチャ確率も強気すぎるし個人的には全体を通してガッカリです。原作好きじゃないとまず続かないでしょうね。

映像、音楽、世界観、雰囲気などは高水準。ただゲームとして見た場合、真っ二つに評価が分かれそうなほどクセの強い作品かと。例えば3Dで表示されるケージ内の探索モードはとても綺麗で雰囲気がありますが、単調かつ冗長に感じる人も多いハズ。基本的には決められたルートをただ歩くだけですし、背景が美しいとはいえ360°周囲を見回すこともできません。ゲームというより移動型アトラクションといった感じです。記憶パートも雰囲気はバツグンに良いですが見方を変えればもっさりとした紙芝居。スマホゲームとしての簡便性を取るか、作品全体の空気感を取るかで評価は大きく分かれそうです。ただそれは実際にプレイしてみなければわからない部分ですし、興味がある方は一度触れてみても良いと思います。刺さる人にはきっちりと刺さるでしょう。個人的な意見としては、やはりゲームはゲームとして楽しみたいのでもっと戦闘面の充実を期待したいところです。明らかに残念な点としてはガチャのシステムとアリーナ(対人戦)の存在。これだけ独特な世界観を持ちながら、その辺は普通のソシャゲと何ら変わらないのね、って感じがしてちょっと微妙。