RPG アルファディアⅠ&Ⅱ
KEMCO
RPG
Android:980円 iOS:980円
IとIIを繋ぐイベントや真エンディングを追加!シリーズIとIIをまとめて快適にリメイクしたRPGダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
アルファディアシリーズ一作目と二作目をリメイクし追加要素をプラスしたファンタジーRPG
「RPG アルファディアⅠ&Ⅱ」は、KEMCOのRPGシリーズ「アルファディア」の一作目と二作目をリメイクし、追加要素をプラスしたファンタジーRPG。
シリーズに共通する要素は、生命エネルギーを用いた神秘の力「エナジ」。かつて人類はこの力をめぐって戦争を引き起こしたが、滅亡寸前の状況に陥ったことを反省、各国は和平し復興への道を目指した。
しかし100年の時が流れ、シュバルツシルト皇国が世界へ宣戦布告。迫りくる皇国の脅威に対し、立ち向かう少年たちを描くのが一作目、「アルファディアI」の物語。
そして二作目「アルファディアII」の舞台は、一作目からさらに200年の時が経過。世界から少しずつ「エナジ」が失われていくという世界を描いている。
そもそもはいずれもフィーチャーフォン(ガラケー)向けに作られたゲームアプリで、2011年~2012年にかけてスマートフォン向けに移植されていた。それから10年以上経過し、KEMCOの現在の技術力によってリメイク!サクサク快適にプレイできるだけでなく、両作品を連動させるイベントや真エンディングなどの追加要素まで組み込まれている!
オーソドックスなJRPRG!目的達成目指し冒険
「I」「II」いずれもオーソドックスなJRPGスタイルを採用。
仮想パッドで主人公を動かし、街の中で情報を収集。次に何をすべきかという目的を獲得、基本的にはダンジョンへ挑む…という構成になっている。
ワールドマップやダンジョンの移動時には、モンスターとのエンカウントがランダムで発生。モンスターと遭遇するとバトルシーンへ移行する。
バトルはターン制のコマンド選択式。コマンドを選んで敵を全滅させればバトル終了、経験値やアイテムなどをゲットできるぞ。
買い切り型のRPG!今買う価値はどこか
本作は買い切り型としてリリースされており、iOSもAndroidもいずれも販売価格は980円。
デベロッパーであるKEMCOはスマホ向けRPGをコンスタントにリリースしており、いずれも安定したおもしろさを誇っている。本作もそんなKEMCOの新作RPGと考えれば、十分買う価値アリといえるだろう。
しかし本作はリメイクであり、そもそもの原作は10年以上前に作られている。今プレイする価値はあるのか?古臭くはないのか?
点この点について詳しくは次の段落で解説するが、リメイクにあたって本作にはこれまでのKEMCOの経験がたっぷり詰め込まれており、現代のRPGとして十分楽しめる仕上がり。なので、今プレイする価値は十分アリと考えていいだろう。
ちなみに、「アルファディアI」「アルファディアII」のいずれも現時点でリメイク前の作品を購入できる。ただ、価格的にも追加要素的にも本作を買った方がお得だぞ。
「RPG アルファディアⅠ&Ⅱ」の魅力は10年の時を感じさせる快適さ
本作の魅力は大きく分けて2つ。ひとつは、IとIIを繋ぐ追加イベントや真エンディングといった追加要素。もうひとつは、リメイクによって作り直され、より快適になったシステム部分。
「アルファディア」シリーズのファンにとっては追加要素が大きな魅力だと思う。ただ筆者としては、快適さの増したシステム部分を推したい。
本作のシステムこそ、KEMCOが10年の時をかけて磨き上げてきた、スマホJRPGのベストプラクティスだと思うのだ。
読むのではなく体験する!KEMCOのスマホJRPG
個人的にスマホRPGのベストプラクティスは「Fate/Grand Order(FGO)」だと思う。「キャラクターの収集要素」「ストーリー」「育成」という要素を極めてシンプルにまとめており、スキマ時間にプレイするために最適化している。
ただ、「Fate/Grand Order(FGO)」のスタイルだとどうしても「物語を読む」感覚になってしまい、自分が冒険をしている感覚は乏しい。もちろん、「物語を読む」感覚もエンターテインメントとして成立はしているが、「自分が主人公として冒険を体験する」という要素もRPGの楽しさのひとつだろう。
そんな「冒険を体験する」感覚を味わわせてくれる作品こそ、KEMCOのRPG。シンプル化のためにスマホRPGが削ぎ落した「マップ移動」や「街やダンジョンの探索」といった要素を備える16Bit時代のJRPGをベースにしているため、「冒険を体験する」感覚をしっかり保っているのだ。
スマホRPGのベストプラクティスではなく、スマホJRPGのベストプラクティスと書いたのはこのため。
10年の時をかけて!磨き上げられた快適性
16Bit時代のJRPGは「マップ移動」や「街やダンジョンの探索」といった要素を持っているので、「冒険を体験する」感覚が味わえると書いた。
しかし、これらの要素は「手間」や「複雑さ」に繋がる部分でもある。「Fate/Grand Order(FGO)」に代表されるスマホRPGがこれらの要素を排除しているのも、シンプル化やお手軽さを実現するためだろう。
では、16Bit時代のJRPGを継承する本作は、「手間」や「複雑さ」を感じさせるゲームなのか?…その答えはNO。
本作は、移動速度やバトルスピード、イベントのテンポやバトル時のUIなどを工夫することでお手軽さとテンポのよさを実現している。このためプレイ時間が短時間で絵あっても、極めて快適にプレイ可能。
ただ、本作の持つこの快適さは、本作だけが持っているものではない。2011年に「アルファディアI」スマホ版がリリースされて以降、これまでリリースされてきたKEMUCO作品の中で、磨き上げられてきた部分だ。
つまり、本作は単なるリメイク作ではなく、10年以上の時をかけて磨き上げられたリメイク作といっても過言ではない。
ゲームの流れ
ゲームスタート時に、「アルファディアI」と「アルファディアII」のどちらからでもスタートできるぞ。
ただし、追加要素を含めたすべての要素をプレイしたいなら、「アルファディアI」からスタートする必要あり。注意しよう。
どちらからスタートするかを選んだら、続いては難易度やクオリティ、移動モードなどを選択しよう。
筆者は難易度ノーマルでプレイしたが、ノーマルでもサクサクとテンポよくプレイすることができた。
世界背景がテキストによって説明された後、本格的にゲームスタート。森の警護をしていた主人公のもとに、一人の女性と騎士がやってくる。その上追手までが来て戦闘が発生。
この戦闘はいわゆる負けイベントだが、主人公キャラではないのでそれほど嫌な感覚はない。このイベントの後、主人公たちの戦闘になるぞ。
戦闘後、倒れた少女と騎士を連れて街へ。すると、追手が街までやってきて戦闘に。
途方もなく強い追手の登場に、主人公たちも歯が立たないが…?
なんとか街から逃げることができた主人公たち。落ち着ける場所を目指してフィールドマップを移動しよう。
とりあえず北にある欄との洞窟を抜ければ、街に辿り着けるぞ。戦闘ごとにHPが回復するというシステムではないので、HPの残量には注意!
「RPG アルファディアⅠ&Ⅱ」の攻略のコツはていねいな情報収集と育成にあり
本作はJRPGの基本に忠実な作りをしている。なので、JRPGの基本を踏まえたプレイをすれば、難なく進めることができるだろう。
とはいえ、現代では「JRPGの基本って何?」という人も少なくないハズ。筆者のように16Bit時代を過ごしてきた人間にとっては「RPG=JRPG」のような認識があるのだが、いまや「Fate/Grand Order(FGO)」のようなスマホRPGにアクションRPG、ローグライトRPGにオープンワールドRPG…と、RPGジャンルの裾野が広がりまくってしまった。
そこで、人によってはくどく感じるかもしれないが、あえて「JRPGの基本」を解説したい。ズバリそれは、丁寧な情報収集と育成!
すべてのキャラと話そう!丁寧な情報収集
JRPGの基本のひとつが、丁寧な情報収集。街やダンジョンといった場所では、マップ上で行くことが可能な場所にすべて向かい、すべてのキャラクターと話そう。また探索可能な場所もすべて調べる。
こうすることで、情報やアイテムの取り漏らしがなくなり、次に何をすべきかが明確になる。
また、余計な経験値稼ぎやお金稼ぎをすることなく、自然と経験値やお金を手に入れることができるのもメリットだぞ。
目安は武器屋の最強武器・防具!育成の目安
また、街を訪れた際にはその街の武器屋で売っている最強の武器・防具の購入を目指すといい。
JRPGの構成上、ダンジョンやボスキャラクターは、ダンジョン付近の街で調達可能な武器・防具で攻略できる強さに調整されている。なので、武器屋で扱っている最強の武器・防具を購入しているのであれば、理論上、ダンジョンのボスは討伐可能。
購入を目指して戦闘を繰り返すうちに、レベルも必要なラインまでアップするだろう。