McPixel 3(マックピクセル3)

McPixel 3(マックピクセル3)

パブリッシャー DevolverDigital

ジャンル アドベンチャーゲーム

価格 Android:330円 iOS:400円

ギャグセンスが合うなら神ゲー!20秒でピンチからの脱出を目指すポイント&クリック型アドベンチャー

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McPixel 3のレビュー画像

爆弾を20秒で処理しなきゃ。さあ、食べて、プリっと排泄…ってなんでやねん!

ピンチから20秒間で脱出するナンセンスギャグ満載のポイント&クリック型アドベンチャー

「McPixel 3(マックピクセル3)」は、さまざまなピンチから20秒間で脱出することを目指す、ナンセンスギャグ満載のポイント&クリック型アドベンチャーゲームのシリーズ第3弾。

爆弾が爆発するだとか、電車の線路が途切れているだとか飛行機が墜落しそうだとかいった、ガチのピンチが満載!画面をタップして脱出方法を探そう。時にはミニゲームをクリアしなければならないこともあるぞ。

魅力はなんといってもナンセンスなギャグプレイヤーの想像のナナメ上どころか、成層圏を超える勢いの脱出方法に、関西人ならずとも思わず「なんでやねん」とツッコんでしまうことだろう。

基本はタップ!「!」の出る場所が探索ポイント

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「!」マークが表示されたなら、インタラクト可能なポイントをタップしているぞ。

ポイント&クリック型アドベンチャーゲームなので、プレイヤーは基本的にタップしていればOK。正しい場所をクリックできれば、ゲームが進んでいくぞ。

探索可能な場所をタップした場合には「!」マークが表示され、そうでない場所をタップした時には何も表示されない。なので「!」マークの表示を手掛かりに、くまなく画面をタップしよう。

このギャグがハマるなら買い!圧倒的買い!

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ステージ数は100。ギャグが肌に合うなら、ボリューム面も満足できるだろう。

本作はPC(STEAM)をはじめ他機種でもリリースされており、スマートフォン版も他機種版同様、有料の買い切り型となっている。

iOSもAndroidも500円未満という価格設定なので、それほど購入に悩む価格ではないだろう。とはいえ、無料ゲームと比べると敷居は敷居は高い。

では購入の基準は何かというと、本作のナンセンスなギャグがハマるかどうか?…これに尽きる。このギャグがハマるなら、買い以外考えられないほどの圧倒的買い。けど、まったく笑えないなら絶対に手を出すべきではない。それくらい、ギャグの比重が高い

ちなみに筆者は、オーダーメイドではないかと勘違いするほど本作のギャグがツボにハマったため、スマホ版3とは別にPC(STEAM)版1~3をまとめて購入してしまった。

では本作のギャグはどんなテイストなのか?それについては、次の段落で詳しく触れたい。

「McPixel 3」の魅力は小学校低学年レベルのナンセンスギャグ

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火事を消すにはどうする?そう、おしっこジェット噴射でキマリだよね。

たとえばあと20秒で爆弾が爆発するとしよう。ピンチもピンチ、大ピンチといえる。

さあ、どうやってこの状況から脱出しよう?

急いで逃げる?導火線の火を消す?それとも、爆弾を解体して赤と青のどちらかのコードを切る?…まあ、一般的な脱出ゲームなら、こうした行動が正解になるように思う。

しかし本作での正解は、爆弾を食べちゃう。そして、排泄!すると便器の中で爆発が発生、水流で主人公が上昇して見事クリア

このセンス、わかるだろうか?他にこんなノリのゲーム、そうそうない。でも、だからこそ他のゲームでは絶対に味わえない魅力となっている。少なくとも筆者にとっては最高以外の何物でもない

ナンセンスなだけではない!過剰な演出が呼ぶおもしろさ

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ジェット噴射したおしっこが洪水のよう!この過剰な演出に大爆笑。

本作のギャグの何がおもしろいのか?…ギャグのどこがおもしろいのかを説明するという行為は無粋以外の何物でもないが、あえて説明したい。

本作のおもしろさの核は、現実離れした展開にある。思わず「なんでやねん!」とツッコみたくなる展開。つまり、ナンセンス

しかし、ナンセンスなだけでは面白さが伝わらないことも多い。たとえば先ほど説明した「爆弾を食べて排泄する」などがそうだろう。文章だけではどこがおもしろいのかわからない。逆に「くだらない」とさえ感じてしまう。

そこで本作は、ビジュアル、BGM、効果音によって過剰に演出している。これによって、「そんなくだらない展開になるわけないだろ」という冷静さが吹っ飛び、「なんんでやねん!」というハイテンションが到来すのだ。

暴力×下ネタ!過剰さを抑えるピクセルアート

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家の中はおしっこの海!小学3年生レベルのこの下品さがいい。

本作のギャグはナンセンスなだけでなく、その多くに暴力か下ネタをからめている。爆弾を食べて排泄というのもそのひとつだし、火事を消化するのはおしっこだし、街の人はいつでもキックできちゃう

つまり一言でいえば、お下品けどそれがいい!

なぜなら、人間はそもそもお下品が大好きだから。ウソだと思うなら、小学校低学年くらいの子どもに「うんこ」や「おしっこ」の話をしてみてほしい。ただ単語を出しただけでも、愛くるしい笑顔を輝かせ、大いに盛り上がってくれることだろう。

もちろん、我々のような超・小学校高学年級の紳士・淑女にとって、人前でお下品なのはよろしくない

しかし、パーソナルに楽しむのなら、いいじゃないか!古来より、見えない裏地にこだわることは、オシャレだとかだとか言われている。これと同じで、パーソナルにお下品を楽しむというのはオシャレであり粋であり、むしろ180°回って上品とすら言えないだろうか?

おそらく本作の開発者はこの点を深く理解している。このため、本作はお下品を真正面からリアルに描いてはいない。ピクセルアートによってディフォルメして描くことで、表面上のお下品さ・過剰さを抑えつつ、その一方でダイレクトに描いているのだ。オシャレ!粋!上品!

…と、ここまでを読んで筆者に同意してくれる人にとっては、本作は一生モノの神ゲーとなることだろう。

ゲームの流れ

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本作はバッチリと日本語に対応している。本作で描いている小学校低学年レベルの世界観を的確に翻訳するのは相当難しかったことだろう。だが本作の開発スタッフはそれをやってのけた。

開発スタッフに敬意を表しつつ、「日本語」をタップしよう。さすがにこの画面では、「実は日本語をタップするとスワヒリ語が選択されてしまう」なんていう「なんでやねん展開」にはならないので安心してほしい。

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まずはチュートリアル。…といっても、画面をタップするだけ。

本作の凄いところは、汎用的なフォントではなく、縁取り付きのドットで描かれた文字で日本語を表現している点。「うて!」だとか「救え!」みたいなビジュアル的な文字ですらドット絵で日本語化しており、相当な気合いがうかがえる。

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チュートリアルの爆弾ステージをクリアしたら、街へ移動する。この街はステージ選択画面になっており、コインを使うことで新ステージをアンロックできるぞ。

まずは画面右へと進み、駅へ入ろう。駅内で切符を買うと、次のステージがアンロックされるぞ。

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次のステージの最初のシーンは電車。快適に走る電車だが、この先にある崖が崩落しており、線路がない。

さあ、車内をタップして、電車転落の回避方法を探し出そう。

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ステージによってはミニゲームも用意されている。これは宇宙ステーションへ迫り得る隕石を、戦闘機のショットで破壊するミニゲーム。完全にシューティングゲームになっている。

ミニゲームも基本的にはタップで操作可能。操作に悩むことはほとんどないだろう。

「McPixel 3」の攻略のコツは攻略を忘れノリでタップすること

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真の救世主は救うことを意識しない。そう、攻略を意識しない自然体が攻略に繋がる…。

ポイント&クリックという形態をとる本作攻略にあたって、最も効率的なのは画面を連続でくまなくタップし……おっと、こんなに小さくまとまった、つまらない考え方をしていては、本作を楽しめない

効率?攻略?…そんな大人な考え方は忘れよう

本作を楽しむのに一番大事なのは、小学性時代の自分を取り戻すこと。無心になって心のおもむくままに画面をタップ!そして結果を笑う

…これこそ、本作を最高に楽しむコツだぞ。

リズムゲーのように感覚でプレイ!絶妙なノリが楽しい

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これまでタップしたことのない場所をとにかくタップ!新たなネタを探すつもりで。

本作は確かにポイント&クリック型のゲームではあるが、構成としては「メイド・イン・ワリオ」シリーズに近い。つまり、BGMに合わせてガンガンテンポよくステージが進んでいくという作りになっており、クリアできてもできなくても、20秒経てば次のステージへと進む

クリアできないステージがあると最初のステージからやり直しとなるが、この時クリア済みのステージはスキップされる

なので、攻略してやろうと躍起になって正解を探さずとも、これまでにタップしたことがないものをタップしていれば自然と新たな展開を迎えられるだろう。

逆説的だが、攻略を意識するよりも、「いろいろネタを楽しもう」という前提でプレイしたほうが結果的にスムーズに進行できるぞ。

予測はムダ!だってナンセンスなんだもの

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パラシュートから、スティーブという人物が登場。こんな展開、予測できないでしょ…?

そもそも本作の場合、攻略を意識すること自体がムダといえる。だってナンセンスなんだもの!

「爆弾を爆発させない方法」というお題に対して、真っ先に「食べて、排泄する」という答えがイメージできるだろうか?普通は無理だろう。

つまり、攻略や効率を意識してもムダということ。クリアしたいなら、このノリを楽しむしかない

一緒におバカになって楽しもうぜ!