Brotato: プレミアム(ブロテト:プレミアム)
Erabit Studios
アクションRPG
Android:640円 iOS:800円
ポテトVSエイリアンの群れ!メリハリある展開とアクション映画的世界観が魅力のアクションシューターダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
マッチョなポテトを操りエイリアンと戦うローグライト・アクションシューター
「Brotato: プレミアム(ブロテト:プレミアム)」は、アメリカのアクション映画に出てきそうなマッチョなポテトたちを操作しエイリアンと戦うローグライト・アクションシューター。
見下ろし型のマップを移動しつつオート攻撃で敵と戦い、アイテム獲得で強化していく…という基本的な内容は「Vampire Survivors」に近い。
ただ本作は、敵の出現がウェーブに区切られている。このため、展開にメリハリがあるのが魅力!
また、「ランボー」を思わせるタイトル画面や武器に「拳」があるなど、アメリカのアクション映画をホーフツとさせるバイオレンスな設定もたまらないぜ!
敵を倒してウェーブクリア!ウェーブごとに強化可能
本作のゲーム進行はウェーブという単位で区切られている。ウェーブごとに敵が出現、指定された数の敵を倒せばウェーブクリアとなる。
攻撃はオートなので、やらなきゃいけないのは移動だけ。敵や敵弾を回避しつつ、うまく敵を攻撃範囲内にとらえよう。
ウェーブをクリアすると、強化タイム。レベルアップしていれば4つのパワーアップの中から好きなものを獲得可能。また、ウェーブ間に武器やアイテムの購入も行える。
今買うならPCスマホどっち?それとも様子見?
本作はPCでも早期アクセス版というかたちで配信されている。
早期アクセス版というのは、ゲームは遊べるものの、バランスやボリュームなどは未完成なバージョンのこと。未完成な状態であえてリリースし、プレイヤーの意見をくみ取り調整を行っていく。つまり、正しい意味での有料β版。
このため早期アクセス版は価格が安く設定されることが多く、本作も2023年4月17日時点でiOS版800円、Android版640円という価格に対してPC(Steam)の早期アクセス版は520円という価格設定。
スマホ版もPC版も基本的には同内容。操作感覚もほとんど変わらないので、価格を優先するならPC版、携帯性を優先するならスマホ版を選ぶのがオススメ。ちなみにPC版は、SteamDeckでも問題なくプレイできた。なのでSteamDeckを持っているならPC版一択となるかもしれない。
ただ、ストアの情報を見ると本作は無料版がリリース予定の模様。詳細はまだ発表されていないので筆者の推測になってしまうが、ストアの掲載情報によると購入情報やユーザーIDの取得を行うようなので、おそらく無料版には、広告や課金などによる追加購入機能が実装されるものと思われる。
これを踏まえると、迷っているなら無料版を待つという選択肢もアリだろう。
ただ、個人的には買い一択だった。あまりに楽しいし好きすぎるので、iOS版を買った上でPC版まで購入。おまけに本作の開発を担当したフランスのゲームデベロッパー・Blobfishのこれまでのゲームまで全部買ってしまったほど。なので興味を持った人には断然オススメするぜ!
「Brotato: プレミアム」の魅力はメリハリある展開とアクション映画的ノリの世界観
スマホ版を買うだけでは飽き足らず、開発したデベロッパーのゲームをすべて買っちゃうほどの魅力が本作のどこにあるのか?
まず、ゲーム性そのものがズバリおもしろい。メリハリある展開で、爽快なアクションが楽しめる。
そして何より、アメリカのアクション映画的なノリの世界観がイイ!「ランボー」や「コマンド―」、「ロボコップ」といった作品が次々ロードショーされていた時代に育ち、今もテレビ東京の「午後ロー(午後のロードショー)」でアクション映画を楽しむ筆者としては、買わないという選択肢がない一作だった。
メリハリのある展開!テンポのよいおもしろさ
「Vampire Survivors」以降、さまざまな派生ゲームが生み出されている。たとえば、本作の配信を手掛けるErabit Studiosからリリース中の「20 Minutes Till Dawn」もその一作。
「20 Minutes Till Dawn」は「Vampire Survivors」にシューティング要素を付加している点が特徴だが、それ以外に「20 Minutes」と名乗っている点に注目したい。
20分。これは「20 Minutes Till Dawn」のプレイ時間を指しており、同作は20分生き残ることでクリアとなる。と同時に、この時間は「Vampire Survivors」のクリアまでの時間より10分短い。これは同作が「Vampire Survivors」よりハイテンポにプレイできることを狙ったためだろう。
プレイヤーがゲーム内で味わうおもしろさには波がある。敵が出現し始める序盤は落ち着いているが、やがて敵の増加とともに焦りと集中力が増し…クライマックスを超えて一息つく…。こうした感情の変化を、「Vampire Survivors」よりハイテンポにした作品が「20 Minutes Till Dawn」といえるだろう。
そして本作は、その「20 Minutes Till Dawn」よりさらにテンポが早い。ウェーブごとにクライマックスを経験できるため、非常にメリハリがある。現在の装備と比較して大量の敵を倒す爽快感がコンスタントに味わえるのも魅力といえるだろう。
これぞ娯楽!アメリカアクション映画的なノリが持つ魅力
悪人がなぜ悪いことをしなければならなかったのか…その人物的背景を語ることで物語に深みを持たせる「鬼滅の刃」的なストーリー設計は確かに魅力を持っている。
けど一方で、重い。何も考えずストレスを吹っ飛ばし、明るい気持ちになりたい…そんな時はもっとシンプルに、ド派手アクションでただ悪い奴をぶっ飛ばす作品が観たくなる…。
そう、つまりアメリカのアクション映画。クソったれな悪人が出る、最終的には主人公が悪人をド派手にぶっ飛ばす、終わり…こういうのでいいんだよ。
本作はこのアメリカのアクション映画的なノリを持っているので、何も考えずにストレスを吹っ飛ばし、明るい気持ちになれる。これって最高ってことじゃないですか?
ちなみに、アメリカのアクション映画的とはいっても、は主人公全員、映画のパロディキャラというDevolver Digitalのサイドビューアクション「Broforce」ほどパロディに寄せてはいない。
本作がアメリカのアクション映画的なのはあくまでマインドの部分。「ランボー」風味のタイトル画像であったり、武器に「拳」が用意されていたり、敵がエイリアンだったり…といった部分から感じられるアクション映画成分が素晴らしいのだ。
ゲームの流れ
毎回のプレイにおいて、まず最初に行うのがキャラクター選択。キャラクターによって得意な武器や性能が異なっているぞ。
なお、キャラクターはゲームプレイを重ねることで徐々にアンロックされていく。キャラクターごとの立ち回りパターンを探すのも本作の楽しみ方のひとつ。
続いて初期装備を選ぼう。武器は6個まで装備することが可能で、バトル時には6個同時に使用できる。
ただ、ゲームスタート時点での装備は1つだけ。最初は射程の長い遠距離武器がオススメだぞ。
次に危険度を選択しよう。これはゲームの難易度を表している。
キャラクター、武器、難易度の選択によってゲームの流れは大きく変化するぞ。
仮想パッドでキャラクターを動かし、敵を倒そう。画面中央上にある数値は敵を倒すことで減少し、ゼロになるとウェーブクリアとなる。
スクリーンショット内に表示されている赤い×印は敵の出現ポイント。このポイントに接触していると出現した敵からダメージを受けてしまうので、主人公が重なっているようだったらすぐに離れよう。
ウェーブをクリアすると、レベルアップによる能力獲得やショップでの買い物が可能。ショップでは装備とアイテムを購入できるぞ。
装備は6個までであれば自由に組み合わせられる。同じ武器を複数装備することも可能。ただ、同じ武器であれば「結合」によって強化できるぞ。武器数を優先するか、武器単体の強さを優先するのか、残金を踏まえてよ~く考えよう。ローグライトゲームの醍醐味だね!
「Brotato: プレミアム」の序盤攻略のコツは体力づくりと遠近両用
本作の立ち回りで使えるのが、見下ろし型シューターの基本となる円を描く動き。
敵から逃げつつ、敵の後ろへと回り込むように動く。こうすることで敵に囲まれることなく、一定の距離を保ちつつ攻撃が行える。
なお本作では、敵のドロップしたアイテムがウェーブ終了時に自動回収される。なので、あえてリスクを冒してまでアイテム回収を行う必要はないぞ。
この立ち回りを踏まえた上で押さえておきたいのが、体力づくりと遠近両用というポイント!
なんといっても体が資本!体力には気を使おう
毎日ゲームを遊び、愛読書は「週刊少年ジャンプ」と「月刊コロコロコミック」という筆者は、精神的には小学生のころとあまり変化がないように思う。でも体は着実に老化しているようで、肩や腰、ヒザなどが毎日痛い。
映画館で「ターミネーター2」を観ていたあの10代のころは、「腰が痛い…膝が痛い…」という大人に対して「そんなに年がら年中自分の体が痛くなるものなのか…?」と不思議に思っていたが、マジだった。だから「人間、体が資本だ」という言葉はウソじゃない。みんな今からでも筋トレしたほうがいいよ、俺もやるから。
そして、「体が資本」というのは本作も同じ。なにせ「体力」=「HP」がゼロになったら死ぬ。容赦なく死ぬ。
なので、レベルアップ時に積極的に獲得したいのが、時間とともに体力を回復する理ジェネレート系の能力や、敵からHPを奪うスティール系の能力。
特に序盤は立ち回りにも慣れておらず、思わず敵に接触してしまうこともあるだろう。そんな時でもこれらの能力があれば安心できる。筋トレによって基礎体力をアップさせることと同じだね!
武器は遠近両用で!思わぬ接近戦に備えよう
筆者は子どものころから近眼で眼鏡をかけているので、遠くのものがかすんでしまうという感覚はよくわかる。しかし、老眼というのが理解できなかった。近くのものが見えないってどういうこと?遠くのモノが見えるなら近いモノはもっとよく見えるでしょ?遠くのモノさえ見れればいいよ…そう思ってた。
だが40を越えて老眼になってしまったようで、近くのモノを見ると目がかすむ。おかげで小さい文字を読む時に眼鏡をはずすようになってしまった。メガネを遠近両用に代える日も近いかもしれない…。
そして、やや強引だが遠くのモノばかり重視してしまうというのは本作も同様。射程が長ければその分、敵との間に距離をおくことができるから有利…などと思い、ついつい遠距離武器だけで装備をかためてしまいがち。
しかし、ゲームが進んでいくと近距離武器も重要になってくる。敵の耐久力がアップしてなかなか仕留められなくなり、囲まれることが増えるからだ。
このため、装備可能な6個の武器の内、2つ~3つは近距離武器にしておいた方が無難だろう。強力な近距離武器があれば、敵の包囲から脱するために近くの敵を倒し、道を切り開くことができるぞ。