Dungeon Reels Tactics(ダンジョン・リールタクティクス)

Dungeon Reels Tactics(ダンジョン・リールタクティクス)

パブリッシャー Grandma’sBasement

ジャンル シミュレーションRPG

価格 基本プレイ無料

仲間やアイテムはスクラッチで!そしてなんとコマンドはリールで獲得!運を支配するタクティカルRPG

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敵も味方も毎ターンのコマンドはリールで決まる!運をコントロールできた側が勝つ。

リールを回して獲得したコマンドで戦うローグライト系タクティカルRPG

「Dungeon Reels Tactics(ダンジョン・リールタクティクス)」は、スロットマシンのようなリールを回して獲得したコマンドで戦うローグライト系タクティカルRPG。

見た目はマス目を移動して戦うごくフツーのタクティカルRPG。しかし、毎ターン使うコマンドはリールを回してランダムに獲得。…つまり、常に思い通りの行動ができるとは限らない

ひとつひとつの行動に絡んでくる運の要素をどうコントロールし、勝利に導くか…。ローグライト系ゲームの醍醐味がつまっているぞ!

コマンドを選んで対象をタップ!操作はいたってシンプル

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マップで止まったマスのイベントが発生する。戦闘もイベントのひとつという扱い。

ゲームの全体的な流れは、「Slay the Spire」のようなローグライト系ゲームを踏襲している。

マップから移動先のマスをタップで選択。マスによってアイテムの選択や、戦闘が待ち受けている。

戦闘は、「ファイアーエムブレム ヒーローズ」のようなタクティカルバトル。四角形のマスで区切られたフィールドを舞台に、味方ユニットを移動して戦うぞ。

味方ユニットのターンがくると、自動的にリールが回転しコマンドが3つ決定。コマンドを選んだ後に対象を選ぶことで、行動が行える。獲得した3つのコマンドは、1ターン内にすべて使用可能。

なお、移動コマンドはリールで獲得する3つのコマンドとはに用意されている。なので、毎ターン確実に移動可能だぞ。

広告多め?キャラパックを買うと広告オフに

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タイトル画面からキャラパックを買うと、広告をオフにできるぞ。

本作はPC版がSteamで有料配信されているが、スマホ版である本作は無料アプリ、しかも体験版ではなくフルプレイ可能となっている。インディゲームでこの形式はなかなか珍しいのではないだろうか。

無料の代わりに、1ステージクリアごとに動画広告が挿入されるという仕様。やや頻度が高いかもしれない。

ただ、有料アイテムのキャラクターパックを購入すると、キャラクターを獲得できると同時に広告がオフになる。広告なしでプレイしたいなら、購入を検討したほうがいいだろう。

「Dungeon Reels Tactics」の魅力は運の要素をコントロールするローグライトならではの楽しさ

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どんな出目だろうと勝利する!そこにあるのは運をコントロールする快感。

「運ゲー」という言葉は、あまり褒めるときには使われない。どちらかというと、ゲームを批判するときに使われる。

ただ、ローグライトゲームは人気が高い。獲得アイテムやスキル、発生イベントなどがランダムで運任せなのに。

おそらくこれは、運によって勝負が決まるかどうかが強く影響しているのだろう。プレイヤーの実力とは関係なく、運によって勝負が決まってしまう場合に「運ゲー」という批判が行われる。

一方、運が状況に対して影響する場合、おもしろいと感じるプレイヤーが多いようだ。たとえばランダムに選ばれた3つのスキルから獲得スキルを選ぶだとか、ランダムに引いた5枚の手札からこのターンの戦術を考える…みたいに。

運によって作られた状況の中で最善を選ぶという行為は、プレイヤーにとって実力の見せ所ということなのだろう。確かにそうかもしれない、運によって偶然作られた状況を自分の戦術で克服するというのは、まるで運をコントロールしているかのようだ。

そして、そんな運をコントロールする楽しさが本作には詰まっている

ジャックポット!リールならではの楽しさ

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中央の3つの出目が一致!さあ、ジャックポット効果が発動するぞ。

リールによってコマンドが選ばれるといっても、実はキャラクターによってリールの内容が決まっている。このため、まったく予想外のコマンドを引いてしまって数ターン無駄になった…なんてことにはならない。

決められたリールの中から、ランダムに3つ選ぶ…。この仕様、よくよく考えればデッキの中からランダムに手札を引いているのと変わらない

だから、一見運任せに見えるのだが実際には戦術性はカードゲームと同程度に保証されている。まずこの「リールの印象」からくる感覚がおもしろい。厳密には錯覚に過ぎないのだが、カードよりも運をコントロールしているような実感がある。

この点で本作が上手いのは、ジャックポットを取り入れている点だろう。スロットゲームのように、リールの出目が3つ揃うとジャックポットが発生。コマンドにもよるが、たとえば全敵キャラを攻撃する…などの強力な効果が発動する。

このギャンブル的な演出が運要素をより強く感じさせるからこそ、運をコントロールしている感覚も強くなるのだと思う。

何が出るかな?スクラッチで仲間やアイテムゲット

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ちょっとずつ出目が見えてくるこのワクワク感。スクラッチ楽しい~!

ギャンブル的な演出という面では、仲間やアイテムのゲット方法がスクラッチというのも面白い。そう、宝くじ売り場で売っているあのスクラッチカード

スクラッチなので、フリックすると表面を覆う色が削れて仲間やアイテムが出てくるという仕組み。最大3つまで出現した中から、プレイヤーは自分の好きな1個を獲得できる

ランダムで3つが選択されているという意味では、これもまたリールやカードの獲得と本質的には変わらない。ただ見た目の演出が違うだけ

なのにどうしてだろう。削る時のこのワクワク感。そして、思い通りのキャラやアイテムをゲットした時のこの「やったぜ!」感はどういうこと?

様々な演出を駆使して、プレイヤーに運をコントロールする気持ちよさを味わわせてくれるのがスゴイ…!

ゲームの流れ

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タイトル画面左側の一番上のボタンをタップするとゲームがスタートするぞ。最初にスタートするときも、コンティニューするときも一番上をタップすればOK。

残念ながら本作は日本語対応していないが、ストーリーが重要なゲームではないためプレイにそこまで大きな支障はないハズ。

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マップから次に進むマスを選択しよう。戦闘やアイテムゲットイベントのほか、ストーリー的な演出が行われるシーンもある。

ストーリーといってもラスボスとされるグレーターイービルを倒しに行く仲間たちの会話というだけなので、内容が把握できずとも問題はない。

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戦闘マスに止まると、フィールドに移動してバトルスタート!目的は敵を全滅させること。自分のユニットが移動可能になると、リールが回って操作可能になるぞ。

コマンドは画面下のやや左側に並ぶ。コマンドを選んだらターゲットとなる候補ユニットが光るので、対象にしたいユニットを選ぼう。コマンド欄の一番右にある矢印ボタンはターンを送るボタンで、タップするとコマンドが残っていても次のターンに送る。また、矢印ボタンの左隣が移動ボタンとなっているぞ。

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戦闘終了!ステージによってはアイテムや仲間が手に入るぞ。

また、キャラクターが経験値によってレベルアップする。レベルアップしたキャラクターはパラメータをアップ可能。パラメータ欄に表示された黄色い十字マークをタップしよう。選ばないと先のシーンに進まないので注意。

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こちらはアイテム獲得イベントマスに止まった時の画面。5つある運命のカードから規定枚数選択する。たいていの場合は2枚。

各カードの内容はメリットばかりではなく、デメリットも大きい。カードの緑の欄がメリットで、赤い欄がデメリット。基本的には何らかのパラメーターが増減するという内容なので、英語がわからずともなんとなく意味は分かると思う。注意したいのはカギのカード。仲間を一人生贄に捧げなければならないぞ。

「Dungeon Reels Tactics」の攻略のコツは攻撃担当と防御担当を分けること

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出目に惑わされるのではなく、キャラの役割に会った行動をするのが攻略のコツ。

パーティを組む時は攻撃役と回復役をバランスよく構成する。この攻略テクニックはは、「ウィザードリィ」の昔から存在するのでもはや伝統といっていいだろう。

そして運が強く支配する本作もまた、攻略の基本はこのパーティ編成にある。攻撃役と防御役をバランスよく編成し、それぞれの役割に応じて動かすことが重要だぞ。

攻撃役は前線で敵を倒す!防御役はバフを担当する

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最初に獲得するキャラクターは、前線用の攻撃役とバフを使えるサポート役がベスト。

細かなコマンドの差はあれど、基本的に、そのキャラクターが持つリールの内容は職業によって決まっている

そして戦闘を行う以上、前線で戦う攻撃担当が確実に一人は必要だろう。となると、最初に獲得できる2人の仲間の内1人は接近攻撃系のリールを持った戦士で確定する。

前線に出れば当然、敵の集中砲火にさらされる。なので、もう一人は防御力などのバフを行えた方がいい。となると、残る1人はバフを担当する防御系スキルを持ったキャラクターで確定。

まずこの前提でキャラクターを選んでみよう。

役割を意識!コマンドによって行動を変える必要はなし

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動かすときも出目の良し悪しに一喜一憂せず、役割を意識。

キャラクターユニットを動かす際は、前線に出る攻撃役か、防御系スキルでバフを行うサポート役かという役割を踏まえて動かそう。

リールの出目によって確かに毎ターンコマンドは変化するが、役割とは異なる行動をとるほど特殊な出目が出ることはない。

いいこともあれば、悪いこともあるのが。しかし長い目で見ると、平均値に収束する。なので、運を踏まえて行動する場合、平均的にはどうなのかを考えることで良い結果が導ける。本作の場合、そのキャラクターの役割からくる基本的な行動が、運を平均化したものといえるだろう。