つぐのひ〜幽闇の並葬電車〜
ImCyan(アイムシアン)
ホラーアドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
前作から1年、暑い夏を凍り付かせる日常侵食ホラーゲームが帰って来た!隣の電車は異界の入り口!
左に進むだけのゲームが何故こんなに怖いのか!?人気シリーズ再び!
「つぐのひ〜幽闇の並葬電車〜」は、「ImCyan(アイムシアン)」氏による人気ホラー「つぐのひ」シリーズの最新作。
2015年には映画「死臭 つぐのひ異譚」が公開されるなど、いろいろと話題のシリーズで、ホラー好きなら一度は触っておくべきと言えるだろう。
1年前の前作「つぐのひ ー閉ざされた未来ー」と同様に、主人公はただ左へ進むだけのゲームだが、さまざまなホラー演出が恐怖を誘う日常侵食ホラーゲームだ。
今回の舞台は電車内で、本当に日常の一幕といった感じのシチュエーションが身近な怖さを掻き立てる。
一歩一歩そして、日一日と侵食されていく日常の風景。
少女はこの車内と、並走する列車に何を見るのか・・・。
ほんの15分~20分という短い作品ながら、濃厚なホラー体験ができるぞ!
※本タイトルはブラウザゲームで、推奨環境(推奨ブラウザ)はChrome、Firefox、Safari(iOS版・iOS9.1以上)です。
進むのが怖い・・・けど先が気になる良質なホラー!
本タイトルは読み物として楽しめる作品なので、操作は画面の左側をタップするだけでOK。
タップするごとに主人公の少女は、目的の改札に近い扉まで移動していく。
最初は小さな変化程度のイベントがある程度なのだが、先に進むほど、日が進むほどにその変化は異変へと変わる。
戻ることはできず、結末に向かって歩むしかない少女・・・彼女の運命をしっかりと見届けてあげよう。
演出・シチュエーション・seなどを楽しもう!
ホラーというと、昔話やどこか知らない土地の出来事など、非日常系のシチュエーションが多いが、本作は完全に日常の延長線上の風景が描かれる。
電車内もどこにでもありそうな風景で、かなりリアルに描かれているぞ。
そんな身近に感じる風景・シチュエーションが、じわじわと怪異に侵されていく雰囲気はマジ怖い。
しかもこのシリーズは、SEのタイミングなどホラーの演出面がやり過ぎなほど凝っているのがポイント。
ホラー耐性がない人はプレイしない方が無難だと思う。
「つぐのひ〜幽闇の並葬電車〜」の魅力は、日常が変化していく秀逸な恐怖演出!
車内の変化や並走してくる車両の演出など、見どころは多い作品だが、細かい部分もかなり変化しているのがスゴイ。
車内広告部分などは、同じ作者のホラーゲームの宣伝も気になるけど、やはり日が進むコトで内容が周囲の変化に合わせて変わっていく細かさ。
大きな変化ではないが、じっくりと見ないと見逃しそうな小ネタが随所にしこまれている。
分岐などはない作品ながら、見逃がしがないか何度も繰り返しプレイしたくなる良い演出。
身近な風景からの恐怖演出の秀逸さ!
シリーズ通してグラフィックのリアルさには定評があり、本タイトルでも本物っぽさは折り紙付きだ。
スマホを見ている女性や、疲れているのかうつむいて眠っている風なおじさん、窓の外を見る小学生など、本当に日常の風景そのまま。
しかし、それが並走列車が通ると変化を見せていく。
窓から見える風景がおかしくなり、それが自分の乗る車両にも侵食してくる。
実際に自分の現実も侵食されているんじゃないか?と思わせるような見せ方があまりに絶妙!
的確なタイミングで怖がらせてくれる!
このシリーズは見た目だけじゃなく、環境音やSEも一緒に楽しむコトで怖さが格段に違ってくる。
音のみでビクッとさせるシーンも多いから、これもまたヘッドフォンを推奨したいホラーだ。
ホラー演出が挿入されるタイミングが神がかっていて、ここぞという場面で的確に背筋が凍り付く。
ゲームの流れ
少女は毎日同じルートを歩いていく。
車両内の風景は本当にリアルに描写されている。
歩いていくと、隣を並走してくる列車。
対面の車両の中も良く見える。
何気ないように見えるが、異変は次第に日常を侵食していく。
この親子は、毎日一緒になる・・・そう、毎日・・・。
目的の駅に降りると「つぎのひ」へと切り替わる。
ん?「つぐのひ」?
いやいや、もうここまでくると、この車両って走ってちゃダメだろ!
って、あれ今日は並走列車が―――果たして彼女の運命は?!
「つぐのひ〜幽闇の並葬電車〜」の序盤攻略のコツ
本タイトルには選択肢などのゲーム性は全くないので、毎日変化するホラー演出や雰囲気を楽しむのが目的となる。
楽しむために重要なのは、一歩一歩異変をしっかりと確認していくコトだ。
社内の様子を覚えておいて翌日に「どこがどう変化したか」を確かめていくと、更に怖さを実感できるはずなので良く見るようにプレイしよう。
エンディングも最後まで見逃すな!
スタッフロールまで凝っているので、最後の最後まで見逃さないようにしてほしい。
なんといっても、スタッフロール後にちょっとした演出があり、これを見ずして終わりにしてしまうのはもったいないぞ。