仮面ライダーシリーズで最も短い全24話の作品。
異色のデザインに、異色の設定のライダー。
それが―――
「仮面ライダーアマゾン」
打ち切りと勘違いされていたり、歯に青のりがついていたり……
変な伝説の真相を解き明かす!今回は「仮面ライダーアマゾン」を特集しよう!
アー・マー・ゾーン! byアマゾン
「仮面ライダーアマゾン」って?
山本大介は、生まれて間もない時に両親と共にアマゾンで遭難し、ジャングルの中で野生児アマゾンとして育った。
ある日、十面鬼ゴルゴス率いるゲドンが、古代インカ一族に反乱を起こす。
目的は古代インカ帝国の秘宝「ギギの腕輪」を奪うコト。
一族の長老であるバゴーは、アマゾンに秘術を使ってギギの腕輪を移植し、仮面ライダーアマゾンに改造して全てを託すのだった。
催眠により故郷である日本へ向かったアマゾンを追ってゲドンも日本へ―――
こうして、アマゾンとギギの腕輪を狙うゲドンとの戦いが開幕した。
ストーリーは、仮面ライダーらしく改造人間という設定が織り込まれているが、古代インカの秘宝だったり秘術による改造だったりとかなり異色な設定だ。
主人公は、大半が裸で過ごしていたりするしw
まぁ、服もきるけどね。
しかも、Xライダーまでのデザインとは一線を画するアマゾンのデザインは、賛否あったが人気は悪くなかった。
昔も今も、動くとカッコいいライダーの図式は変わらない。
24話と短いストーリーだからこそか内容は濃く、ゲドンを倒した後に更なる強大な組織・ガランダー帝国との戦いまで描かれている。
打ち切りじゃない!
短期放映だった理由って?
話数が他のTVシリーズの半分程度、2クールのみの放映となっている為、「仮面ライダーアマゾン」が打ち切りになった作品と勘違いしている人は多いだろう。
人気が無かったから打ち切られたというイメージが根強いようだが、放映当初は前番組である「仮面ライダーX」の後半より視聴率が高かった程だ。
では何故24話なのか?
第1話放映日の新聞記事でも「全二十四話」と告知されており、元からこの話数で制作される予定だったコトわかる。
これは当時の局側のネットワーク体系改変が大きく影響しているのだ。
制作局である毎日放送が1975年春からTBS系列に参入するコトとなり、それに合わせてこの話数での制作になったというモノ。
人気うんぬんではなく、単に大人の事情だったのだ。
つまりは、戦隊モノと玩具販売ピークをずらすというスポンサー事情で放送期間が短かった「仮面ライダーディケイド」と同様に大人の事情で話数をけずられていただけの話。
ディケイドでもそうだったが、大人の事情が絡む作品は、兎角ぶっ飛んだ設定で制作されるみたいだ。
あれ?青のり?
どうしてこうなった!?
さて、全体の話の次にメタな話になるわけだが、こちらもアマゾンネタとしては外せないモノ。
ファンには有名だが、知らない人は全く気にしていなかっただろう。
青のり
何の事だろう?と思った人、これを見てほしい―――
!?
変身シーンでアマゾンの口元が大きく映し出された映像だ。
良く見ると、上の歯に青のりが!
どうしてこうなった?w
後述された話では、ロケ地の近辺で撮影の直前に焼きそばを食べたのが原因らしい。
そして、フィルムが完成するまで誰も気づかなかった為、そのままになってしまい、後世に残る迷シーンとなってしまったという。
今のCGバリバリの変身では、なかなか無いエピソードではないだろうか。
アマゾンは、短い作品でもありながら濃厚で面白いストーリーなので、こういった迷シーンも楽しみながら今年10月に発売されるというブルーレイBOXで観てみるのもアリかも知れないぞ!