バカゲー。それは類まれなるセンスと自由な発想から生み出されるおバカなゲームだ。
時代や情勢などの環境に流されず、いつの時も人を魅了して止まない。愛すべき宝物である。
だがしかし、ひとえに「おバカなゲーム」と言えど、一言や二言では表しきれないほど奥が深い。
この記事ではバカゲーについて、ライター「ノスミス」がいろいろと語った後、ステキなバカゲー集をご紹介します。
そもそもバカゲーの定義ってなんぞや?
各所で口にされているバカゲーですが、具体的にどんなモノか?と聞かれると難しいです。
まずはwikiとかからで、カタログ的に追ってみましょう。
バカゲーとは、コンピュータゲームを分類する俗称のひとつ。
初出は1992年、コンシューマーゲーム専門誌『BEEP!メガドライブ』の単発企画(後に「バヵ王」のコーナータイトルで連載)にて提唱されたもの。この時の定義は、ただ単に「バカなゲーム」である。
コーナーでは大別して、妙な演出や奇抜な表現などで意図的にバカっぽくなる(笑いをとる)ように作られた「真正バカゲー」と、狙っていないのに笑えてしまう「仮性バカゲー」の2つに分類していた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%83%BC
狙っておバカにしたのと、製作者はマジなのにバグとか挙動で「シリアスな笑い」がおこる2種類があったのですね。
バカゲー代表格「せがれいじり」や、ゲッダンバグでも有名「64の007」、確かにどっちも似てるようで違います。
バカゲーはよくクソゲーと勘違いされがちであるが、クソゲーとは異なる物である。基本的に発想の源がとち狂っているような作品が多く、一目見ただけでは一見クソゲーとしか映らないゲームは非常に多い。
しかし、いざ遊んでみるとその秀逸な発想の多さや常識に捕らわれない、頭の柔軟な内容に驚くものが多い。当然文字通りクソなものもあるが良い物も埋まっているという闇鍋に近い代物であるため素人にはオススメできないものばかりだが、一度このごった煮の魅力を知ってしまうと戻れなくなるため注意が必要である。
▲出典:http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B2%E3%83%BC#.E6.A5.BD.E3.81.97.E3.81.84.E3.82.AF.E3.82.BD.E3.82.B2.E3.83.BC
バカゲーはクソゲーと紙一重である。それもそのとおりだと思います。
個人的なバカゲーに対してのイメージ
私的な基準で言わせていただきますと、バカゲーとは
「万人が遊んでみて、純粋にゲームで笑えてしまう」ということが絶対条件であると考えています。
雰囲気、設定、挙動、ストーリー。意図的、偶発的にかかわらず、何らかの要素が突き抜けて面白ければそれでヨシなのです。
ただ、単純に「面白い」と思えるのは非常に難しいことです。
少し間違えればネタをさむーく感じたり、バグで白けるなんてこともあります。
ゲームとしてつまらなかったり、行き過ぎた方向性を不快に感じることも。
これらのクソゲー要因を乗り越え、それでもなお愛されるべき対象だと思える作品は、立派なバカゲーだと感謝し褒め称えるべきだと思います。
バカゲーについてはここらへんにしまして、いよいよ本題のスマホで遊べるバカゲーまとめに行きましょう!
タイトルをタップすると、レビュー詳細&DLページに飛ぶことができます。気になったアプリは、とりあえずチェック!
おバカ過ぎるスマホアプリのバカゲーまとめ
大出産王国 Android/iOS対応
「大出産王国」は1人の王様が国家を立ち上げるところから始まり、「家族=国家」を拡大していくRPG。
王様が異性と出会って結婚、その相手と子供を作って国を大きくしていくのだが、これが言葉通りに恐ろしい速度で進むのがポイントだ。
このゲーム性が恐ろしくシュールで地味に出来がよく、長く遊べば遊ぶほど楽しめるスルメゲームとなっている。
始めの頃はスペックが低いので、有能な異性とは結婚出来ず、相手は40歳ぐらいの無職の異性になる。
17歳の王様が歳の差23で結婚。なんてシュールさ!
しかも一夫多妻制であり、相手はナンパする度に変わり、名前や職業、性格といった個性があるのでこの結婚という作業を飽きさせない。
バカゲーという点では、スマホアプリ史に残るくらいの怪作だ!!
海の上の筋肉 Android/iOS対応
「海の上の筋肉」とはッッ!!海の上をただひたすら走り続けッ!筋肉が水上にとどまり続ける時間を競い合う耐久型連打ゲームであるッッッ!!!
操作方法は画面をタップし続けるのみッ!片方の足が沈む前にもう片方の足を前に出せば水の上を走ることが可能という理論の元、己の限界を超えた連打をし続けよッッ!!
・・・まあ、実際に人間が水の上を走るにはウサインボルトの3倍の脚力が必要なのだそうだが。
連打が早ければ早いほど激しく動く海の上の筋肉のシュールな勇姿を360度余すところなく楽しめる。
大体100秒以上の記録を叩きだせばランキング入りが可能だ。腱鞘炎とスマホ画面の破損に気を付けてこのバカゲーをプレイするといい!
Bad Nerd Android/iOS対応
「Bad Nerd」はもう見て分かるようにバカゲーアクションRPGだ。
主人公はいじめられっ子のオタクで、大切な漫画本を奪ったにっくきモヒカン共を相手に立ち向かうことになる。
ゲーム性は意外とシッカリしてて人からクエストを受けてストーリーを進めてたり、武器や様々なモーションの攻撃を駆使してバトルが出来る。
ただ中身は見た目に相応しくカオスで自由度の高いものとなっていて、そこらへんの一般女子も殴り倒せる!フリーダムだぜ!
しかもオンラインで複数同時マルチプレイでのPvPも楽しめる!
こんなに遊べるマトモなクソゲー、そうそうないぜ!(褒め言葉)
トースト少女 Android/iOS対応
「トースト少女」は制服の少女がトーストをくわえて障害物を避け、素敵な彼にぶつかるまで走るという恋愛アクションだ!
またの名を、通学アドベンチャー!
しかしてその実態は!
簡単タップで操作できるワンキーアクション。
そして筆者が愛してやまないバカゲーだ。
その演出の面白さは、さすがは「東京デッドボール」「こんなフリーキックはイヤだ」など、センスオブワンダーなカジュアルゲーを生み出してきたハップさん。
アニメなどで定番のシチュエーションだが、出てくる敵のバカさは想像の斜め45度上を行く!
いいセンスだ!
OPのムービー(笑)からフルボイス、そしてBGMはなんと歌入り!
少女やぶつかったキモオタのボイスも相変わらず抱腹だし(フルボイスか!)、ぶつかったキャラをコレクションできるのでミスすらも楽しい!
カジュアルゲームに大切な、テンポのよさ、気楽さ、そしてバカさを兼ね揃えたゲームだ。
ぼくは敬意を表するッ!
Puma Survival Simulator Android対応
「Puma Survival Simulator」はプレイヤーがピューマとなって、カオスな野生世界の生存競争に挑むハンティングアクション。
プーマと聞くとスポーツ用品メーカーを思い浮かべるが、あのデザインの元となったヤマネコ科最大のピューマが主人公だ。
ゲーム性は至ってシンプル!サバンナを駆けまわり鳥や馬、果てはクマやワニ等の獲物を仕留めて強くなっていこう。
挙動がヘンなところがあるし「何じゃこりゃ!」と思うけど、動きは軽快でスピード感があり、ピューマのモーションもしっかりしてて遊ぶと意外に楽しい。
PS時代の怪作「太陽のしっぽ」みたいにシュールなバカゲーなんだけど一度は触ってみて欲しい魅力を秘めてるよ!
パンチラッシュ! Android対応
パンチラッシュ!は女子高生のパンチ…いやパンチラが見えまくるパンチラ・アクション。
達人忍者、エッグ君を操作して、女子高生・キックちゃんの攻撃をを避けていく。
タイミングがシビアではあるが、見事、彼女のキックを避けると、パラダイス…いや、パンチラを拝むことができるぞ。
これはiOSでは決して出せない、限界ギリギリ・アクションとも言えるだろう。
ハイスコアを友人と競うこともできるんだって!
へー!ふーん!
アイリスと魔王~カトレア救出作戦~ Android対応
「アイリスと魔王~カトレア救出作戦~」は拠点を守りつつ攻めるタワーディフェンス風な戦闘と、コミカルでお約束な物語のファンタジーRPG。
キャラを召喚したら後は勝手に動いてくれるセミオート式。
人型の妖精族と、モンスターな魔物族で合計200種類のキャラの中から自由にパーティを組み戦える!
物語は突然異世界に召喚された主人公が、お姫様を救ってくださいと頼まれる所から始まる。
冒険の末、姫を救い出し元の世界に戻れるのか?
……と、ここまでは普通に良い感じだったのだが、蓋を開けてみると笑いを誘ってくれるおバカなゲームでした。
30秒で通勤する方法〜八王子から東京駅まで〜 Android/iOS対応
『30秒で通勤する方法』は、中央線の通勤ラッシュな電車の中をサラリーマンが全力疾走する3Dランアクション。
3ラインに配置された烏合の衆を蹴散らすと怒りゲージ上昇、貯まると自転車に乗ってヒャッハー状態に。
対象となる客はデブやJK、「女性車両でつり革パフォーマンスを披露するヘンタイ」などカオスの権化たち。
見ての通り、紛れも無く、愛すべき「バカゲー」だ!!
ツッコミ所しかないのに意外と客のポーズとか車内の造りは凝ってて再現度高かったり、間違った方向性が逆に正しい!最高です!
以上、私がこりゃナイスなバカゲーだ!と思った8作品をご紹介いたしました。
アプリゲットではこれからも、過酷な日常の中で一時の清涼剤になれるような楽しいバカゲーを探し続けていきたいと思います。お楽しみにッッ!!