ヴァンパイアのレジェンドカード、「昏き底より出でる者」がかなり多くの人に注目を浴びています。
というのも、たったの一撃で最大16点ダメージを叩き出すことのできる爆発力と、出した時点でほぼ6点ダメージが保証されている点、加えて潜伏により対処がしづらい点から、各方面から高い評価を受けているのです。
しかしながら、ヴァンパイアのレジェンドは「昏き底より出でる者」だけではありません。
もう一枚のレジェンドである「邪悪なる妖精・カラボス」も高いポテンシャルを秘めているのです。
そこで、ここではそんな「カラボス」を投入した「アグロヴァンパイア」を紹介していきたいと思います。
デッキ紹介動画と参考デッキレシピ
以下は「天野さとし」氏によるデッキ紹介動画です。
「rizer」氏のレシピを引用しつつ、その強さについて紹介しています。
なお、紹介するレシピは動画のものとは異なる点に留意してください。
フォロワー
蠢く死霊 3枚
呪剣の吸血鬼 3枚
レディオンデューク・ユリウス 2枚
糸蜘蛛の悪魔 3枚
ブラッドウルフ 3枚
吸血姫・ヴァンピィ 3枚
キラーデビル 3枚
吸血貴・ヴァイト 3枚
豪拳の用心棒 2枚
邪悪なる妖精・カラボス 3枚スペル
鋭利な一裂き3枚
眷属の召喚3枚
夜の群れ 3枚アミュレット
吸血鬼の古城3枚
デッキ概要
素早い段階で相手のライフを詰めることを想定したデッキです。
自身が体力を削られることが前提の「復讐」を参照したカードはほとんど採用されていないのも特徴的でしょう。
基本的に、「蝙蝠」を参照する「吸血姫・ヴァンピィ」「夜の群れ」「吸血鬼の古城」といったカード同士のシナジーで素早く相手の体力を減らしていきます。
普通に出すのも勿論強力なのですが、PPが溜まったあとのラッシュ力はほかのアグロデッキにはない強みでしょう。
疾走フォロワーは少ないものの、「吸血鬼の古城」をはじめとしたカードで容易く相手の体力を削ることが可能です。
大量の蝙蝠を従える姿はまさに吸血鬼ですね。
ここまではほとんど今までと同じ構成なのですが、このデッキの弱点として、一度長引いてしまうと、疾走フォロワーの少なさから勝利するのが難しくなるというものがありました。
しかし、ワンダーランドドリームズで登場した「邪悪なる妖精・カラボス」を採用することによって、一度息切れしたあとでも立て直すことが可能になっています。
おまけとばかりに相手リーダーの体力を徐々に削っていくので、耐久戦を信条とするデッキ相手には強い圧力をかけ続けることができるのです。
マリガンとプレイング
「アグロヴァンパイア」のマリガンとプレイングを紹介します。
いずれも基本的なことなので、環境や相手デッキによっては大きく変わってくることに注意してください。
マリガン
まずは1コストフォロワーをキープします。
もしいないのなら、最低2コストフォロワーを1枚はキープしましょう。
3コスト以上のフォロワーは、とりあえず戻してしまって構いません。
「吸血鬼の古城」は強力なアミュレットですが、蝙蝠シナジーがないと最大限に効果を発揮しません。
もしほかのカードが悪くないのなら、デッキ内の1コストフォロワーを狙って戻してみるのもいいでしょう。
プレイング
基本的には、コスト通りの動きを意識して盤面を制圧していきます。
フォロワー同士のシナジーで闘うデッキなので、盤面にフォロワーが残っていなければ疾走を大量投入したアグロヴァンパイアの劣化となってしまいます。
特に序盤は無理に相手リーダーを狙うのではなく、有利交換を狙えるフォロワーはうまく交換していきましょう。
ただし、返しのターンで除去されない自信があるのならあえて相手リーダーを殴ってしまうのもありです。
進化が使えるターン以降は、基本的に手札の全てをダメージソースに変換していきます。
相手がうまく盤面を処理できていないのなら、この時点であっさりと倒ししまっているかもしれません。
長引いたときこそ「邪悪なる妖精・カラボス」の出番。
継続的なライフアドバンテージとハンドアドバンテージをもたらしてくれるため、まさにアグロヴァンパイアにとってはマスターピースです。
後半になれば相手のほうも厄介な守護持ちフォロワーを展開してくるでしょうが、「カラボス」の能力と「鋭利な一裂き」をはじめとした守護を無視するダメージリソースで、あっさりと相手を倒してしまうでしょう。
デッキ改造案
蝙蝠シナジーを減らすことが考えられるでしょう。
というのも、確かに蝙蝠フォロワーを対象とするシナジーは強力ですが、単体ではなかなか仕事がしづらいフォロワーが大目です。
よって、あえて単体で仕事ができるフォロワーに挿げ替え、カラボスの手札補給によって素早く相手の体力を減らしてみてもいいでしょう。
環境に除去しなければならないフォロワーが増えているのなら、「豪拳の用心棒」といった優秀な除去を内臓したフォロワーを投入するのも手です。
ただし、基本的にカラボスによって6PP以上は増えなくなることが多いので、7コスト以上のフォロワーは投入しないほうが無難でしょう。
感想とまとめ アグロヴァンパイアは今だからこそ強い
かなり素早いデッキですが、ワンダーランドドリームズのカードがほとんど投入されていないこともあいまって、なかなか使用率が伸びなかったようです。
しかし、ここに来てヴァンパイアが台頭。
6ターン目に「昏き底より出でる者」が出てくるという詰ませムーブが主流となり、その前に殴り倒すことができるデッキに焦点があたるようになりました。
というのも、このデッキは手札から一撃必殺の破壊力を出すことはできないものの、盤面を制圧する能力には優れた能力を発揮します。
よって、デッキの大半をニュートラルで固めたデッキ相手にも優位に立ち回ることが可能で、特に5ターン目に「バフォメット」を出してしまうと、アグロヴァンパイア相手には致命的なテンポロスになってしまうことが多々あるのです。
マスター帯で多くの数を見るようになったのは、恐らくそういった特性に注目が集まったからではないでしょうか。