フィギュアストーリー

フィギュアという、なかなかに目新しいジャンルを
テーマとしたゲーム。
プレイしてみると、開発者のフィギュアへの強いこだわりがガンガン伝わってきます。
微妙にテカりとした素材や質感など、
いかにも「ありそう」と感じさせるグラフィックで、
見ごたえがあります。
グラフィック面では問題ありませんが、
ストーリーが日本語の拙い翻訳で
雰囲気を損なってしまっているのが、プレイしていて残念だと感じました。
光るものはありますが、やや物足りない印象です。

可愛い女の子などのフィギュアに命が吹き込まれてパーティーを組んで戦っていくセミオートRPG。なんといってもフィギュアの質感が素晴らしくて画面越しから見てもジオラマ風なフィギュアに見えてかなりクオリティ高いしデザインも万人受けする感じですね。バトルに関しては基本オートの任意でスキルといった感じでぶっちゃけそんなに面白くはないがモーションとかスキルのエフェクトは拘りを感じる。あとは鑑賞モードみたいなので自由に飾ったりできて見ているだけでもワクワクするのはこのゲームならではの要素ですね。

とにかくフィギュアの質感が素晴らしい。ガチャの演出や自室の表現など、ディテールまでこだわり抜かれた世界観はかなり魅力的です。オープニングムービーも、まるで今から映画が始まるのかと思えるほどの臨場感。ただ、それをぶち壊してしまいかねないほど本編のテキストがまずい。プレイし続けていくとストーリーや世界観は何となく理解できてくるのかもしれませんが、少なくとも序盤の展開はさっぱり意味がわからず、誰が何に対して何を言っているのかさえ理解するのが困難です。せっかくビジュアル面で他のスマホゲームと一線を画しているのですから、翻訳の精度を含めその辺はもう少し頑張って欲しかった。バトルシステムは個人的には物足りなさを感じましたがこれぐらいシンプルなほうが良いのかもしれません。レア度格差はかなりキツめで、育成すべきキャラとすべきでないキャラの違いが明確なのはある意味親切。フィギュアなので仕方ないのですが、顔の表情に変化がないのはちょっと不気味。いずれにせよ、「生きているかのように動くフィギュアたちと会話できる」という世界観に違和感を覚える方にはオススメしません。