ヒロイックタクティクス

六角形のマス目を移動したりして戦っていくタクティカル系のRPG。そしてバトル中にユニットを買ったり合成して強化したりするのでオートチェスのようなゲーム性も兼ね備えている。かなり戦略性が高くてけっこう頭使うしこの手のゲームを慣れてない私は上手くルールを理解するまでに時間がかかりました。慣れてきたらだんだん面白くなってくるので最初は辛抱するのも大事だと思います。あとメインがソロゲーなので1人でじっくりやれるのはいいと思いました。ユニットが全体的に古臭く感じるのがやや不満だけど全体的にクオリティは高いと思います。

ソロプレイがメインとはいえゲームの核となる仕様部分は一般的なオートチェスのシステムを採用しており、同系統のゲームを遊んだことがある人ならすんなりと楽しめるでしょう。ただ、どの層のプレイヤーをメインターゲットにしているのかが謎で、オートチェス上級者は対人戦にこそ醍醐味を見出している人が圧倒的に多いだろうし、かと言って初心者には少し敷居が高いような印象を受けました。ソロプレイである以上、せめて最初の数ステージぐらいはインターバルの時間制限をなくしてじっくりと考えさせるとか、もう少し初心者目線での調整がなされていてもよかった気がします。デッキ枚数40枚も初心者には明らかに多すぎるし、全体的なとっつきにくさは否めません。だからといって上級者が喜んで飛びつくような内容(ビジュアル等の演出面も含め)ではありませんし、結局、誰がこのゲームをやるのかなと他人事ながら不安になりました。オートチェスはルール自体は簡単なのですが覚えるべきこと(覚えている方が絶対に有利なこと)が多いですからね。その辺りも含め、初心者をしっかりとサポートする体制が整っていたなら評価は上がったかも。

一人プレイが中心のオートチェス。まともな出来のものは初めて見た。
対CPUのモードが中心であるため、既存のオートチェスで何もわからないうちに狩られて嫌になってしまった方でも楽しめるだろう。ユニットの特徴を把握できていなくとも、初期デッキで王国属性持ちを強引に集めるだけでもある程度戦える。

ただし一人用モードが中心であることの弊害として、各ユニットのレベル制がある。ガチャや各種報酬欠片を集めてレベルを上げることがクリアには必須で、対人戦ではこのレベル差は補正されない。