エンジェル・サーガ：魔界天使の伝説

食傷気味のジャンルではありますが、グラフィックがあまりにも自分好みだったためついついプレイ。しかし、結論から言うとちょっと残念な仕上がりになっています。せっかくクォータービューを採用しているのに、その最大のメリットであるはずの「立体感」や「奥行き」が活かされておらず、トップビューに比べて敵の攻撃を避けにくいというデメリットだけが残った印象を受けます。スマホの縦持ちとクォータービューは致命的に相性が悪いので横持ち仕様になっていると思われますが、わざわざ横持ちしてるのに操作がシンプルすぎて手持ち無沙汰に。回避なり防御なり、何かあとひとつでも手動操作できるアクションがあれば大化けした可能性もあります(お手軽感はなくなりますが)。とはいえ決して出来の悪いゲームではないですし、コツコツと強化していける楽しさはきちんと確保されています。ただ、素材が良いだけにもうひとヒネり欲しかったなぁ、と思ってしまいました。

アーチャー伝説を代表とするローグライク系のシューティングアクションゲーム。この手のゲームはカジュアルな見た目のグラフィックが多いが、このゲームに関してはけっこう本格的で作り込まれいる印象を受けました。主人公の女の子天使を操作してダンジョン攻略しながら育成していく流れでお決まりの3択から１つのスキルを選んでいく方式ですね。操作は簡単でバーチャルスティックによる移動と立ち止まって攻撃というシンプルなもので誰でもすぐ覚えられるかな。スキンなど見た目を変えられるシステムがあって主人公が可愛いので着せ替えるだけでもちょっと楽しかった。

ローグライクシューティングにしては結構細かいところまで気を遣って作られているのを感じる。最速で次のフロアに進んでもアイテム全部自動回収されるのって結構稀有かつ地味に嬉しくない？

でも1プレイに要する時間の長さと、横持ちであるせいで片手でのプレイができないあたりが致命的で、気軽に暇を潰せるこのジャンルのメリットを殺してしまっている。素材は及第点なだけに、そういう根本的なところにまず気が付いてほしかった。