オクトパストラベラー 大陸の覇者
SQUARE ENIX Co.,Ltd.
コマンドバトルRPG
基本プレイ無料
スクエニの本気のシングルプレイRPG。スマホでも色褪せない、「オクトパストラベラー」シリーズ最新作!ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
大陸の覇者へと、立ち向かう旅へ
「オクトパストラベラー 大陸の覇者」は、RPGらしさがたまらないスクウェア・エニックスの新作シングルプレイRPG。
Switchで発売されたRPG「オクトパストラベラー」の数年前を舞台に、オルステラ大陸で富・権力・名声を極めた巨悪に立ち向かっていく。
ドット絵とCGが融合した「HD-2D」グラフィック、人間味溢れるストーリー・BGM。そして、戦略性の高い戦闘と育成。ボリュームもある。大作だ。
マルチプレイなしの「シングルプレイRPG」
フィールドやダンジョンを探索し、街で買い物をし、ターン制のコマンドバトルで戦っていく、家庭用RPGのようなプレイ感が特徴。
オンライン要素はなく、キャラクターは召喚制。序盤を遊ぶ限りでは理不尽なゲームバランスは感じず、レアリティの低いキャラでも十分に戦える。
ある程度任意の順番でクエストを進行できるため自由度が高い。そして、スマホでも操作性は快適。いい感じだ。
新要素「8人編成コマンドバトル」
8人のキャラでパーティを編成し、前衛と後衛のキャラを切り替えながら戦うパーティバトルは、Switch版にもなかった新要素。
後衛に配置したキャラターン毎にHPとSPが回復するため、こまめにキャラの前後衛を切り替えつつ敵の弱点属性を突くのが楽しい、戦略性を重視したバトルになっている。
「オクトパストラベラー 大陸の覇者」の特徴はスマホでも健在だった「家庭用RPGらしさ」
Switch版も遊んだが、本作はマジで「オクトパストラベラー」している。
無料で遊べていいのか、そう言いたくなるほどに。
スマホRPGというよりは、家庭用RPGをスマホに落とし込んだといったほうがわかりやすいだろうか。
コマンドバトルの戦略性、ボス戦の緊張感、買い物や会話の楽しみも、全部織り込まれている。
デジタル版「取扱説明書」を公開しているあたりからも、スーファミ〜PS1くらいの、スクウェア黄金期の作品の匂いをビシバシと感じた。
それでいて細かいところは現代的にブラッシュアップされている。仮想パッドなしでも出来る移動や戦闘でスワイプでコマンド入力する操作性もよかった。
街やダンジョンはレールのように道が敷かれ、シンプルになりながらも、分かれ道も多く、探索の楽しみや発見の喜びがあった。
グラフィックやBGMの美しさは言わずもがな、フルプライスゲームばりのボリューム
ドット絵に3DCGの画面効果を加えた、幻想的な「HD-2D」の世界が美しい。各キャラのボイスや重厚なBGMも、戦闘やイベントを彩ってくれる。
「FF6」や「ロマンシング・サガ3」が、現代に蘇ったらこんな感じだろうか、と思った(特に自由度の高いゲーム進行には「ロマサガ」っぽさを強く感じた)。
あと、Switch版でも特徴だった、町の人々と様々なコミュニケーションが楽しめる「フィールドコマンド」が楽しい。
買い物をしたりアイテムをねぎったり、時には戦って「勝ち取る」など、できることが多彩。そしてゲーム進行にしたがって、できることはどんどん増えていく。
富、権力、名声、3つのシナリオの第一章をクリアした後もなかなか骨太な物語が続く。
キャラクターの数だけ用意されているサブクエストも膨大。戦闘も探索も育成もかな〜り遊び込めるボリュームに仕上がっていた。
大人向けのストーリーと、街を探索する楽しみ
「人間の欲」をテーマにしたというストーリーも強烈だ。麻薬や売春、奴隷制度など、人間の欲望や暗部が強烈なセリフで描かれる。
90年代にRPGを遊んでいた、かつての少年少女も大人になり、酸いも甘いも噛み分けられるようになったということなのだろうか、暴力描写や性表現もほのめかすアダルトな物語が展開されていく。
最初、プレイヤーが操作するキャラ一行は喋らず、ほとんどの行動をフキダシで表現され、戦闘中やガチャ演出以外で喋らないため、キャラや物語が弱いか?と思っていた。
だが、各イベントで物語を動かしていく登場人物や、そして焦点が当てられている三人の覇者たち(彼らこそが主人公かもしれない…)のヒールっぷりがとにかく濃くてたまらない。
もちろん操作キャラたちにも各自イベントが用意されているので、キャラクターは丁寧に掘り下げられている。
ゲームの流れ
名声、富、権力…。本作のボスキャラであり、育成要素である3つの欲望。
ちなみにどのシナリオから開始してもすぐに他のシナリオも遊べるようになるのでご安心アレ。
今回のボスキャラは人間が多い。巨大なドット絵で描かれるのがなんともよい。
各キャラのステータスをタッチし、スワイプしてブースト量を決める操作方法がグッド。
今作の目玉の一つ、フィールドコマンド。街の住民から情報を聞いたり、戦ったりアイテムを買ったりするという異質なシステムだ。
シナリオをこなしたり実績をクリアすることで富・名声・権力をレベルアップさせることで、新たな情報やアイテムを引き出せることも。同じ街を何度も回れる。
西木康智氏が手がけるBGMも素晴らしい。それも新曲もあるとか。わくわく。あとマップも地図があるしファストトラベルもあるしいたれりつくせり。
退廃的な雰囲気や神秘的なダンジョンを彩るBGM。そして、戦闘曲は魂を焦がすほどに勇壮&メロディアス。
混迷を極める2020年。欲望に振り回される彼らの苦悩は、決してファンタジーだけの話ではない。
貧困、格差、才能…。我々が日々悩んでいる生きづらさがドット絵だからこそ痛切に描かれる。そんな風に感じてしまうのは、決して僕だけではないはずだ。
「オクトパストラベラー 大陸の覇者」の序盤攻略のコツ
ボス戦では敵の弱点を探しあて「ブレイク」状態を狙うのが基本かつ非常に重要。
ブレイクさせると行動不可にさせるほか、ダメージ量も上昇する。ブレイク時に「ブースト」させて弱点属性の攻撃で大ダメージを狙うのが基本戦略だ。
攻撃力の低いキャラでも「ブースト」させて連続攻撃させ、敵をブレイクさせるなど、活躍できる場合も多い。
ただ「集中攻撃」「個別攻撃」を誤タップすると望まぬ対象に攻撃しがちなので気をつけて。
まずは8人キャラを揃えよう
各種実績を達成することで課金アイテム「ルビー」が手に入るので、定期的にガチャである「導き」で仲間を募ろう。8人揃うと前後衛を切り替えできるのでかなり楽になるはず。
課金せず序盤を遊んでみたが工夫すればレアリティの低いパーティでもボスを倒せるバランスになっていた。
ただ、★5のキャラクターはレベル上限も高く、全体攻撃魔法を使えるなど優遇されている模様。
経験値アイテムは、新規参入したキャラに使うとすぐに他キャラにレベルが追いついて実戦投入できるのでストレスフリー。
フィールドコマンドの活用とこまめな探索を
なるべくなら各武器やアビリティの属性をバラけさせたほうがブレイクを狙いやすい。何も考えずに攻撃連打で一掃できるのは相当レベル差がある場合に限るような。
なるべく8人のメンバー全員に装備を揃えたいが、今作では武器防具は素材を集めないと買えない方式になっている。
街の住人からフィールドコマンドで手に入れたり、シンボルエネミーを倒した先の宝箱に強力な武器防具やレアな素材が落ちていることも多い。こまめに探索してみよう。