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ホモサピエンス誕生!箱庭世界で進化育成!
「グレートジャーニー」は人類誕生を再現した壮大なる箱庭系シミュレーション。
太古のアフリカに誕生した人類。彼らや動物、気候をコントロールし、箱庭世界を旅していく。
複雑なゲームシステム、レトロなローポリが織りなすキャラたちの挙動、BGMなどの演出がすべてツボだ。
なお、iOS版は有料となっており、追加アイテム「追い風」「季節」「威厳」同梱版になっており、遊びやすくなっている。このレビューはiOS版をプレイしたものだ。
誕生したばかりの人類を世界中に拡散させる箱庭系シミュレーション
人類や動物、気候をタップやドラッグで導いて進め発展させていく。
草食動物を操り、やがて人類が誕生し、採集生活から狩猟生活がはじまり、狩猟や火などを覚えていく。
斧をつくり、群れをなし、やっとこさマンモスを狩れた時の感動よ。険しい自然や発展途上の人類たちの愚かさはままならないことも多く、そのもどかしさゆえに続けてしまう。
「シヴィライゼーション」を超ミニマルにした…それはさすがに言い過ぎか。しかし、気がつけば何時間もプレイして締め切りを破ってしまったぜ!どうしてくれるんだ!
「グレートジャーニー」の特徴は独創的なゲームシステムがもたらす中毒性
おもしろいのは人類だけじゃなく、動物や気候をもコントロールできてしまうシステム。
そりゃ動物だから言うことを聞いてくれないことも多いのだが、そこらへんもまた進化の歴史の困難を再現しているようだ。
「アクトレイザー」「46億年物語」…古代の生命を発展させるゲームにはロマンがある。本作もその系譜だとおれは思う。
おれはこのゲーム好きだなあ。
人は選ぶだろう、だが、確かなオリジナリティ
複雑なルールながらチュートリアルが足りないとか操作性にクセがあるとか言いたいことは尽きない。
だが、自分は課題点を差し引いてもあまりある、オルタナティブな魔力に取り憑かれてしまった。
本作は序盤こそ迷いがちではあるが、ありとあらゆる行動には注釈が表示されている。
手探りで試行錯誤して失敗を重ねプレイしていくのは、人類が無数の犠牲や過ちの果に、火や武器を持ち、文明を築いていく追体験ではないのか。
頻繁なアップデートも行われているほか、作者のブログは攻略サイトのようになっており、レビューにはすべて丁寧に返答している。
おれはこのゲームと作者を信用する。
ゲームの流れ
草食動物が出現した。最初はこんなフィールドが狭い。
「発祥の地」に出現した人類を環境に適応させながら「終着の地」に導くのがゲームの目的だ。さあいっちょやってみよか。
草食動物は荒野では生きられない…。だが、動物が息絶えると荒野は草原になる。こうやって、少しずつ生命は発展していく。
数年、数百年、下手したら数千年の歴史をチープなグラフィックで描く。これは確かにロマンがある。
やっと人類誕生!本作は手動セーブだが、大事な時はオートセーブに対応しているようだ。
ちょっとわかりづらかったのは海や雨林から雨を発生させ、他のマスに移動させる点。
これによって荒野に作物が実ったり、砂漠にオアシスが発生して通れるようになる。人類はこうやって少しずつ行動範囲を広げていく。
このチープなポリゴンだからこそ妙に物悲しく、同時におくゆかしくもある。
このグラフィック、おれは好きだ。人は選ぶと思うけど。
世界は広く、人類も動物もすぐ死ぬ。文明は無数の死と犠牲の連鎖の上に奇跡的に成り立ったのだと、本作はこれでもかと叩きつける。
ローポリでいともあっけなく描かれる死は、妙に感慨深い。
いいゲームに出会った。
「グレートジャーニー」の序盤攻略のコツ
まずは草食動物をつくり、彼らが亡くなるとその荒野が草原になっていく。こうして少しずつフィールドを広げよう(ちょっと心が痛い)。
砂漠の越え方は乾燥地帯に近接したマップで草食毒物を食事させまくり、林(樹木3本)にして、雨を降らせ、雨を乾燥地帯に移動させる。これでオーケーだ。
そうこうしてるうちに人類が誕生する。そうしたら採取や狩猟をし、備蓄をためて文明を発展させよう。
斧を3人に持たせ、マンモスを狩り、信仰心を上げたら槍がつくれるようになり、小型マンモスなら一人で倒せるようになる(すごいなあ)。
おれたちのたたかい(人類の歴史)は、ここからだ。
アップデートを待とう
このレビューで足りなかったら作者のホームページを見るといい。人類のつくりかた、武器のつくりかたなどを懇切丁寧にまとめてくれている。
また、頻繁にアップデートを繰り返しているので、少し待てばさらにおもしろくなるだろう。ワクワクしてこないかね。
ちなみに幕末が舞台の作品もつくってるらしい…めっちゃ楽しみだよ。