Telling Lies
Annapurna Interactive
推理アドベンチャーゲーム
iOS:860円
大傑作。「Her Story」作者による新作は、4人の人物の嘘を暴く実写推理アドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
傑作ADV「Her Story」の後継的作品。
「Telling Lies」は、膨大な実写映像から真実を解き明かす謎解きアドベンチャー。
盗み出されたノートPCには、NSA(アメリカ国家安全保障局) データベースが入っていた。プレイヤーは持ち主不明のノートPCの中にある膨大な量の映像をヒントに、謎の全貌を明らかにしていく。
「Her Story」、「サイレントヒル シャッタードメモリーズ」のクリエイター、サム・バーローが手掛ける新作。これはもうやらずにはいられない。
PC(Steam)版は現在日本語対応中とのことだが、iOS版は日本語字幕で不自由なく遊べる。これはもう、全ユーザーマストプレイ。傑・作。
膨大な映像から真実を見つけ出す謎解きアドベンチャー。
デスクトップPCから、データベースにアクセス。言葉を入力したり、映像の字幕からジャンプしたりして、言葉を含んだ映像を再生していく。
4人のプライベートな生活からは、衝撃的な事件によりストーリーが結び付いていく。
ストーリーの全貌を明らかになるにつれ、何かしら嘘をついていることに気づいていく。この新しい、ゲームだからこそできるミステリーの手法に、痺れまくった。
「Telling Lies」の特徴はゲームだからこそできる鮮やかな手法と演出
実写映像の中からキーワードをザッピングし、すべての謎(嘘)が、点と線になり、つながっていく気持ちよさ(日本語への完全対応も素晴らしい)。
ここに謎解きゲームとしてのの強烈な快楽がある。
個人的には、謎解きアドベンチャーの金字塔である「街〜運命の交差点〜」を現代にアップグレードしたようなものに思えた。
絶妙な手がかりと、映像表現の美しさ。
手がかりはなく、投げ出されたようにすら思えるが、怪しいワードを検索すると、少しずつそこから真相に近づいていける。この塩梅が絶妙なのだ。
映像表現も素晴らしい。PCに映り込む表情、流れるBGM、すべてに隙がない。ローガン・マーシャル=グリーン(スパイダーマン:ホームカミング等)を始めとする、豪華俳優の表情の情報量よ。
前作「Her Story」と同様のシステムながら、映像のクオリティ、ゲームのボリュームも遥かにアップしていた。
夏もようやく終わるが、このゲームは完全にオススメ。
ゲームの流れ
気になったフレーズをデータベースで検索し、真実に近づいていく。
ちなみにダウンロードに必要な容量は3GB以上ある。Wi-Fi環境と端末の空き容量を確保しておこう。
映像は左右にタップすることで早送り、巻き戻しができる。
また、字幕上をドラッグすることでそこから検索し、ジャンプすることができる。このザッピングシステム感。
本作はセクシーな表現も多様に含んでいる。胸に掘られたタトゥーから新情報が出ることも。
「WEST WORLD」にも出演していたアンジェラ・サラフィアンがビデオチャット嬢を好演。こりゃすげえ。
映像の単語からジャンプし、新しい映像を探していく。
どの映像から見るかはプレイヤーごとに異なるだろうし、だからこそ複雑で意味不明な羅列がつながったときの気持ちよさが凄まじい。
4人の人生、たった1つの嘘。少しずつ事件の全容がつかめてきたときの気持ちよさにはっとする。
海外ドラマ、ミステリーが好きな人も、新しいゲームの形を体験したい人にも体験してほしい。これは紛れもない傑作だ。
「Telling Lies」序盤攻略のコツ
映像を見ながら、新しい地名や人名が登場したら、メモをとるなり、すかさずジャンプするなりしていくようにしよう。そこから新しい映像にリンクできる可能性が高い。
ソリティアが面白すぎて、時間取られすぎたり、ゲームの内容を忘れたりしないようにね。この遊び心にもしびれた。画面に顔写り込んでるし。
メモは大事だぜ
本作はかなり複雑だ。ボリュームもある。なので、昔ながらのアドベンチャーのように、登場人物の名前や検索したワードなどを、メモをとっておくことを強く推奨したい。
ゲーム内でもPCでメモを取れるが、ぶっちゃけ使いづらいので、映像を見ながらとれるように実際のメモ帳などを用意したほうが効率がいいだろう。プレイをとめないので没入感もあがる。