マリーのアトリエ Plus ~ザールブルグの錬金術士~

マリーのアトリエ Plus ~ザールブルグの錬金術士~

パブリッシャー KOEI TECMO GAMES CO., LTD.

ジャンル 名作RPGシリーズ

価格 Android:1,220円 iOS:1,220円

元祖・世界を救うのに飽きた人へ!非力な少女が採取×調合×戦闘を通し5年間で成長する「アトリエ」シリーズRPG

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マリーのアトリエ レビュー

▲ターン制コマンドバトルだが、ゲームの流れは特殊。

劣等生の成長を描く、懐かしくて革新的な“世界救わない”系RPG

マリーのアトリエ Plus ~ザールブルグの錬金術士~イメージ

『マリーのアトリエ Plus ~ザールブルグの錬金術士~』は、ガストがPSにて発売したシミュレーションRPGのスマホ移植版。

錬金術士を目指して王立魔法学校に通う「マルローネ(マリー)」。愛嬌のある彼女だが、成績は“落ちこぼれ”扱いされるほど悪かった。

5年以内に成果を上げないと留年」という試練を前に、プレイヤーはどのように日々を過ごすかで7種のマルチEDへと派生。

今や有名JRPGシリーズとなった「アトリエ」の第一作目、20年経っても色褪せない“新感覚”の名に相応しいゲーム性を是非堪能してみよう。

※元は1200円だが、リリース記念セールで3/7までは30%割引価格!追加課金ゼロの落とし切り型で安心。

シミュレーションっぽい基軸とダンジョン探索を合体

マリーのアトリエ レビュー

▲「プリンセスメーカー」好きも刺さる。

本作の時間は有限であり、アイテム生産時・遠方での資源集めなど……何をするにも「日数を消費」していく。

本を読み、新素材を発見し、人々と会話することで「知識」を蓄えると錬成のレパートリーが増え、更に高度なチャレンジも可能に。

そうして請け負ったクエストを達成することでお金を得て、裝備を整え、教材を買い。錬金術師としてグングン腕を上げていくのが目的だ。

錬金でお金を稼ぎ、頼れる仲間を雇おう

マリーのアトリエ レビュー

▲このタッチが懐かしくて堪らん。

アイテム錬成は判定があり、工房(アトリエ)の設備を整えるごとに成功確率がアップ。数日篭もっての作業だから失敗するとイタイ。

また主人公はフツーの女の子であり、序盤の探索時には冒険者を雇用しないとザコにすら余裕で負けてしまう。

繰り返しお供してもらえば友好度が高まり、イベントも発生するが、毎回貴重な賃金が必要なのでバランスを考える必要がある。

『マリーのアトリエ Plus』は冒険を捨てたからこそ新たな面白さが生まれた

マリーのアトリエ レビュー

▲現時点での難易度も丁寧に教えてくれる。

“世界を救うのはもうやめた”。「FF7」をはじめに王道RPGが盛り上がっていた1997年当時、ゲーム界を震撼させたキャッチコピーである。

言葉通り、本作は少女1人の物語。片田舎の城下町を拠点として終始現実的なスケールで進行していく。時空を超えて神々と闘ったりはしない。

序盤の流れも地味。安全な森でひたすら採取、敵は逃げるのが安定。戦闘よりもコツコツとした作業&錬金術でのクエスト達成がメイン。

基本は同じことの繰り返し=地道な努力が必要だけど、「5年間の制約」と「どの道筋を辿るか」の2点が、何をしてもOKのステキな自由度を演出している。

テンポの良さが周回プレイを促進、何度でも遊べるように

マリーのアトリエ レビュー

▲20年前のゲームと思えないサクサク進行!

時間の単位は1日。つまり5年=1825コマもあるから長そうに思えるが、一回の遠征で50日滞在したり、寝て過ごせばアッという間など結構自由に動かせる。

つまり数分で終わるEDもあれば、緻密なスケジュールを組んで数十時間やり込み、ようやく到達するEDもある。様々なロールでの周回プレイが前提。

超レアな素材を集めて極上品をクリエイトしたり、病弱な親友を大切にしたり、時には戦闘特化で汚名返上のゴリラ無双とか。

やってることは作業的でも、僅かな変化を楽しみ、無数の可能性を探り、選ぶのはアナタ。これって理想的なゲーム性の1つじゃありませんこと?

少女漫画のような絵柄そのままの雰囲気が、優しくて美しい

マリーのアトリエ レビュー

▲デジタルには亡い充実感。素晴らしい。

PS版と比べて、単なるアップコンバート(画質向上:ドットバイドット級)に留まらず、イラストやドットなど刷新されている箇所が多い。

コピックで塗られたアナログタッチも現代のイラストにない暖かみがあり、どーでもいい脇役まで全キャラフルボイスな点も嬉しい。

操作性も問題ないし、移植作としての気合の入れ具合や出来もバッチシだ。

ゲームの流れ

マリーのアトリエ レビュー

主人公のマリー19歳は、アカデミー史上最悪の落ちこぼれ。そんな子を育て上げる物語。

そっから5年間だから結構年いってるけど、言動も声の演技も若いし、終始明るい10代少女ってイメージ。

マリーのアトリエ レビュー

工房に帰って日数が経過するとイベントが発生。時には嫌味なライバルが乗り込んできて衝突したり。

こういうお約束というか、昔の少女漫画っぽいテイストが今やるとすごく微笑ましいんだよね。

関わるキャラクターにも個性があって、みんな活き活きしている。

マリーのアトリエ レビュー

バトル画面。主人公がとある技を覚えるとメチャ強くなったりするのもお約束。

MPは「ひっさつわざ」でも消費せず、アイテム回復時に浪費するスタミナ的な存在。

物資や残りステと見比べつつ、どれぐらい深入りするかがキモとなる。

マリーのアトリエ レビュー

アイテム自炊だけでなく鍛冶屋で冒険者の裝備を整えるおなじみRPG要素もあるぞ。

ちなみにオッサンキはモブ含めほぼ「立木文彦」さんが担当してて豪華。今ならギャラやばいだろうけど、時代だなぁ。

マリーのアトリエ レビュー

EDは様々だが、特に親友である「シア」がターニングポイントになる箇所が多い。

戦闘的には完全にお荷物だが育てて損はないので、序盤から積極的に連れ回そう。

この先はアナタの手でプレイしてみてくれ!(お約束)

『マリーのアトリエ Plus』序盤攻略のコツ。

マリーのアトリエ レビュー

▲序盤の資金は全部おねーさんにつっこめ!

アカデミーの「教材」を買うことでレシピを増やせる。「序盤」>「火薬」>「薬草」の優先順。

お金稼ぎは主にクエスト受注から。マリーが「名声値」によって育つと「図書館」に入れるようになって更にレシピを得られる。

旅に仲間は欲しいが、僅かな賃金でも命取りに。タダ同然の「シア」と、戦闘用冒険者の3人で向かうのが良さそう。

「近くの森」に何度も入り浸って設備を整えよう

マリーのアトリエ レビュー

▲これを量産するのが最初の鉄板。

安定して稼げるのが、「火薬」本からの「クラフト」作成。アカデミーで直売りできるし、近くの森で完結するのがイイ。

レシピさえ持っていれば、工房内のアイテムメニュー欄にマリーアイコンが出るので錬金できる。

セーブ&ロードが2秒くらいと爆速なので、やる直前に万全を期すのも賢いゾ。実質100%は種アイテムをはじめに定石だしね。

妖精さんを酷使して更なる資金源を確保

マリーのアトリエ レビュー

▲紺色が最高効率、バランスを調整しよう。

アイテムレベル3以上を錬成すると妖精イベントが発生して、月謝と引き換えに「自動作業」が可能になる。

おすすめは「薬草」本からの「ほうれんそうS」。ヘーベル湖から「ミスティカ」と「中和剤(緑)」だけでスグできる。

これで採取→制作とサイクルを組めば、自動的に利益が入るってスンポー。早めに発生させておきたい。