バイトリーダー勇者

「バイトリーダー勇者」は、ブラック企業を彷彿とさせるドット絵シミュレーションRPG。

要は勇者もののクッキークリッカー系ゲームなんだが、世界観を堪能するために、このストーリーを読んでほしい。

バイトリーダー勇者の朝は早い。
最近は仕事中サボり始めるバイトが多いそう。
そんな時は攻撃魔法をかけて働くように仕向けてやるのがこの店のルールだ。

「そりゃ魔法をかける方も気を遣いますよ。相手はモンスターじゃないんだから（笑）」

商品化が決まれば予算を確保し、調理マニュアルを作り、徹底的に売る。

「当たり前のことを当たり前に、毎日続ける。それだけですよね。」

今日もバイトリーダー勇者は、サボりがちなバイト達に魔法をかけ続ける。

さぼりがちなバイトたちに攻撃魔法で愛のムチを行う。
それがバイトリーダー勇者。

あくまで「バイト」なのに「リーダー」ゆえのプライドを持つ、その滑稽さが見事に描かれている。

当たり前だがアルバイトに全力を注ぎ込むなんてバカのやることである(そりゃあどこにだって例外はある)。

アルバイトの9割は使い捨てだ。


将棋でいう「歩」みたいなものだ。「と金」になれる例外を除き、企業はバイトを守ってはくれない。
奴らは搾取されてることに気づかない豚だ。意識の高いバイトリーダーは権力の手先だ。ボーナスも交通費もないバイトの唯一いいとこは、責任を取らなくてもいいところだ。バイトはつらくなったらどんどんばっくれていいって福満しげゆきの漫画にも描いてたぞ。

と、学生時代のつらい思い出の腹いせを私情たっぷりに愚痴ってしまったが、とにかくバイトリーダーと、やるきないアルバイトのかけあいがたまらない作品だ。

ちなみに僕は満喫のバイトを3日でクビになったことがあります。

ゆとりなバイトたちはすぐにサボりだしてしまう。

そんなときは、バイトたちをタッチして攻撃魔法発動。
バイトたちをやる気にさせてあげよう。

体罰は愛のムチだからさ。
バイトリーダーにとっては。

そして売上を上げるために単価の高いメニューを開発していこう。新しいメニューを開発するとストーリーを垣間見ることができるぞ。

また、「ほうせき」を使うことで優秀なバイトを雇ったり強力な攻撃魔法を覚えることができる。
「セール」で一定時間売上を増大させることもできる。

ただ、「ほうせき」は最初にもらえる数個以外はSNSに投稿しないと課金以外では手に入らない。

ご利用は計画的に。