ミケポチ　～ミケとポチの秘密の水晶～

「ミケポチ　～ミケとポチの秘密の水晶～」は、ラインディフェンスゲームだ。

ステージの左右それぞれの端に自分の拠点と敵の拠点が配置され、それぞれの拠点から兵隊を召喚して戦わせる。

兵士が敵の拠点に到達することで、敵の拠点の耐久力を減らすことができ、敵の拠点の耐久力をゼロにすればステージクリア。

逆に敵の兵士によって自軍の拠点の耐久力がゼロにされてしまうとゲームオーバーとなる。

本作では、召喚する兵士が「パペット」というユーモラスでコミカルなキャラクターになっている。

パペットは基本的にディフォルメされた動物キャラクターなのだが、身に付けているものや動作など、とてもコミカルでクスっと笑ってしまう。

グラフィックは厚塗りの技法で描かれていて、ただクオリティが高いだけなく、コミカルさと暖かさを持っている。

親しみやすく、プレイしている内に思わず引き込まれてしまう世界観だ。

本作の特徴は、ラインディフェンスゲームなのに、奥行きがあるという点だ。

ラインディフェンスゲームは通常、ラインというだけあって奥行きの概念が用意されない。

敵・味方が一直線上を移動して、それぞれの攻撃範囲内に入ったら敵を攻撃する…という形になっている。

しかし本作では奥行きがあるため、敵・味方とも奥行きがずれていれば、攻撃を行わずそのまますれ違ってどんどん進行してしまう。

これによって、ゲーム性は通常のラインディフェンスと比較して随分異なるものになっている。

パペットを召喚する配置をしっかり考えないと、敵の進撃を容易に許してしまうのだ。

また、パペットを召喚するタイミングも重用。

何も考えずパペットを次々召喚してしまうと、敵が召喚された位置によっては敵を足止めするパペットがいなくなってしまう。

非常に戦略性の高い内容となっているぞ。

本作の攻略の鍵を握る要素は、間違いなくパペットを召喚するタイミングと配置だ。

だが、本作はラインディフェンス要素だけでなく、育成要素もかなり凝った作りになっている。

通常のディフェンスゲームでは育成要素といえば、キャラクターの育成のみ。

本作では、パペットの育成ももちろん存在するのだが、それに加えてパペットにアイテムを装備可能。

さらに、その装備すら育成することが可能になっている。

これは逆にいえば、パペットや装備をしっかり育成していないと、いずれ攻略に詰まるということだ。

ステージを進行させつつ、まめにパペットと装備の育成を行うようにしよう。