連合艦隊最後の旗艦。
大和型戦艦の2番艦。
それが―――
戦艦「武蔵」
大日本帝国海軍が建造した最後の「戦艦」の結末を語ろう。
皆の分まで、この武蔵が攻撃を受け止められたのなら…まぁ、私は…満足だ… by武蔵
戦艦「武蔵」
「武蔵」は、旧日本海軍が第二次世界大戦中に建造した大和型戦艦の2番艦。
1943年1月22日に、大和から武蔵へ連合艦隊旗艦の座が譲り渡され、連合艦隊最後の旗艦となる。
この太平洋戦争期間中で最も長く連合艦隊旗艦を務めた艦であり、大日本帝国海軍が建造した最後の「戦艦」でもある。
ただ、旗艦となった後も最前線に立つことがなく、トラック諸島泊地から動くことがなかった為、「武蔵御殿」「武蔵旅館」と陰口をたたかれるようになっていく。
4月18日、聯合艦隊司令長官たる山本五十六の戦死後、幾度か日本とトラックを行き来するようになる。
5月22日に遺骨を携えて日本へ帰国、昭和天皇が行幸で乗艦するなどのイベントを挟みつつ―――
8月5日、トラック泊地へ到着。
1944年2月15日には、再び横須賀へ帰還。
トラック泊地が落ちたことにより、西カロリン諸島のパラオへ拠点を移すため、24日には武蔵は3陸軍上陸部隊と5000tもの大量の物資を積んで横須賀を出港。
28日、パラオへ到着。
3月29日、パラオへ迫る米軍に対し、聯合艦隊司令部を陸上に移す為、一時環礁を出て警戒行動を採っていた時、米潜水艦タニーの雷撃により艦首部を損傷。
戦死者7名、負傷者11名を出してしまう。
31日、古賀長官の事故による行方不明「海軍乙事件」の発生に伴い、武蔵は旗艦の任を解かれ、日本へ帰還することとなる。
その最後―――
1944年10月18日、リンガ泊地を出港し、20日にブルネイへ入泊し武蔵は塗装を塗りなおしている。
他の艦より明るい銀鼠色。
下士官の間では、「艦長四代副長二代の死(四ニ)装束」として噂された。
「武蔵は囮艦」
そういった不安が兵の中によぎっていた。
もちろん、他の艦からも縁起が悪いと言われることとなる。
この塗装に関しては、艦隊からの命令であったのか・・・、それとも可燃物である塗料を始末しようとしていたのか・・・詳細は不明とされた。
22日、武蔵はブルネイを出撃した。
23日、栗田艦隊はパラワン水道を通過中に、米潜水艦ダーターとデイスに襲撃される。
重巡愛宕、摩耶を失い、高雄も大破に追い込まれる。
そして運命の10月24日―――
9時30分、大和、武蔵の見張員が米陸軍B-24爆撃機を発見。
10時頃、大和、能代のレーダーが100km彼方に敵大編隊を確認。
これより数時間の激戦が繰り広げられる。
10時25分~27分、第一次空襲により、被弾1、被雷1、至近弾4。
武蔵は主砲を発射することなく、副砲による迎撃48発発砲。
11時38分~45分、第二次空襲により、被弾2、被雷3、至近弾5。
甲板を貫通した爆弾が第十兵員室で炸裂。機械室でも破損が発生し室内に水蒸気が充満してしまう。
最大速力が22ノットまで低下。
迎撃は主砲13発、副砲17発を発射。
12時17分、第三次空襲により、被雷1、至近弾3。
測程儀室・測深儀室が破壊される。
迎撃は、主砲13発、副砲43発を発射。
この戦闘後に司令部より「コロンへ向かえ」との命令が下った。
12時23分~53分、第四次空襲により、被弾4、被雷4。
右舷に大きく傾斜するが、排水することにより傾斜角右1度まで回復。
最大速力は16ノットまで低下。艦隊輪形陣から落伍していく。
司令部からの命令により、駆逐艦清霜、浜風、重巡利根が護衛に付く。
13時15分、第五次空襲では陣形から離脱していた影響で攻撃を受ける事は無かった。
武蔵は大和への援護射撃を行い5機を撃墜。
14時45分~15時21分、第六次空襲は武蔵へ敵機75機が集中攻撃をかけた。
爆弾10発以上、魚雷11発以上、至近弾6発以上をうける事となった。
艦は大火災を起こし、左舷に10度の傾斜、取舵と注排水で6度まで回復。
迎撃は、主砲10発、副砲58発を発射する大交戦。
前部艦橋にも直撃弾、航海長・高射長など准士官以上11名を含む57名が戦死。
猪口艦長も重傷、しかしそのまま指揮を続行した。
艦内状況を把握し、これ以上の戦力発揮は不可能と判断。
17時30分頃、武蔵の負傷者を接弦した駆逐艦島風に移乗させる。
そのまま、武蔵は6ノットの微速航行を続けた。
周囲が暗闇に包まれた19時15分、傾斜角増大、左舷12度。傾斜復旧の見込みは無し。総員に退去用意が下命され、軍艦旗が下ろされた。
30分、傾斜角が30度を超え、総員大鑑命令。
35分、左舷へ転覆後、2回連続で爆発が発生。
生き残った乗員に見送られながら、武蔵は艦首より沈没し始める。
東経122度32分・北緯13度7分・水深800m―――そこが、武蔵が最終的に辿り着いた場所となった。
大海に還った魂に敬礼―――
スマホで遊べる軍艦ゲーム
【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ
「【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ」は、リアルなグラフィックの艦隊で戦う架空戦記ストラテジー。
第二次世界大戦を舞台としているので、登場する艦船はもちろん「艦これ」同様に人気のものばかり。
システム的には、入手した設計図から造り出した軍艦で艦隊を結成し、敵国と戦っていくというもの。
艦のカスタムに重点を置いたやり込み要素が豊富で、好きな艦をとことん強くしていくコトができる。
また、艦のグラフィックがとびぬけていて、ウェザリング(汚し)まで再現しているこだわりようがスゴイ。
戦艦帝国
戦艦帝国は、戦艦を集めて艦隊を作り、他の艦隊と戦っていくシミュレーションゲームだ。
戦艦のグラフィックは非常にリアルで精密に描かれており、これならミリタリーマニアも満足できるのではないかという出来だ。
基本的には、戦艦を集めて装備をパワーアップさせて艦隊を編成。
海域を選んで他の艦隊と戦っていく。
海域等の構成は、第二次世界大戦から採用されている模様。
…つまりこれは、リアル版「艦隊これくしょん」といっていいゲーム。
「白露型」駆逐艦を入手した場合、艦名を「白露」「時雨」「村雨」「夕立」「春雨」「五月雨」「海風」「山風」「江風」「涼風」などから選ぶ事もできる。
ただもちろん、あの「艦これ」とは全く別物。
美女は登場するが美少女ではなく、グラマラスで大人な雰囲気。しかも音声がカタコトでSiriみたい…なので「艦これ」を期待してしまうと、「コレジャナイ!」と叫びたくなるだろう。
だが、リアルな戦艦が好きな人なら、必ずやその出来に満足できるゲームだ!
「鋼鐵少女」
「鋼鐵少女」は、美少女化された軍艦を育成するシミュレーションRPG!
システムは、ほぼ「艦これ」で台湾版の艦これと噂されている程。
だが、本家よりかなりユーザビリティな作りで―――
・海域の進行条件が見える
・資源回収後に鎮守府に戻る選択肢が出る
・陣形効果が見える
などなど、艦これでの不満点が解消されているような感じ。
イラストやUIは、完全にオリジナルで作られていて完成度が高いぞ。
ローカライズされていないものの、ボイスや書き文字だけ日本語だったり、かなりおススメできる逸品だ。
アプリゲットが贈る艦これ特集「魂の還る海」をご覧ください!
記者むらさきが、艦これファンのために書き下ろした「【魂の還る海】シリーズ」をご覧ください……。