「西遊記」の主要人物にして美貌の僧。
天竺へ教典を求めて孫悟空たちと旅をした人物。
それが―――
「玄奘三蔵」
呂布を馬に主人公たちを弟子にする星の三蔵ちゃんを大特集!
あ、功徳? 功徳来てる? by玄奘三蔵
Fateでの「玄奘三蔵」
真名:玄奘三蔵
身長:160cm
体重:48kg
出典:「西遊記」など
地域:中国
属性:秩序・善
性別:女性
ILLUST:岡崎武士
CV:小松未可子
『Fate/Grand Order』に登場する「キャスター」クラスのサーヴァント。
中国の小説「西遊記」の主要人物である僧。
観世音菩薩の命を受けて、斉天大聖孫悟空、天蓬元帥猪八戒、捲簾大将沙悟浄を弟子として、西海竜王の息子が変じた白馬・白龍に乗って数多の妖怪の攻撃にもくじけずに天竺を目指す。
「西遊記」では、釈迦如来の弟子である「金獅子」として天界に在った。
しかし、「とある事」がきっかけで俗界に落とされたという設定がある。(後述参照)
イベント「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」では、主人公やダビデ王、李書文をお供に、呂布に乗って(?)教典を集める旅をする。
史実・原典での「玄奘三蔵」
玄奘とは、唐の時代の中国に実在した訳経僧。
玄奘という名は戒名で、俗名は陳(チン)、または陳褘(チンイ)という。
また、よく勘違いされるが「三蔵法師」というのは尊称であり、一人を指す固有名詞ではない。
簡単に言えば、○○先生のような感じのモノ。
「三蔵ちゃん」という言い方は、「先生ちゃん」とかと同じ言い方って事だw
つまり、玄奘三蔵は「三蔵法師」の一人というコト。
629年に陸路でインド(天竺)へ向かい、巡礼・仏教研究を行い645年に経典657部と仏像・仏具などを唐へ持ち帰っている。
当時、陸路は完全に整備されている状況ではなく、途中の荒野での苦難などを考えるとかなりタフな人物だったようだ。
実際にかなりマッチョな人物だったとされ、自力でなんでもこなすパワフルな人だったらしい。
こんな彼の冒険が、「西遊記」の元となった。
「西遊記」では、前世は釈迦如来の二の弟子、「金蟬子(こんぜんし)」だった。
だが、彼は説法を聞かず、教えを軽んじる者だった為、東土(俗世)に転生させられたとされる。
それが法名「玄奘」という僧となる。
そして、孫悟空達を弟子に天竺への大冒険をするコトとなるのだ。
まぁ、孫悟空も破天荒すぎて封印されていたけど、実は玄奘三蔵も似たような事になっていたのは、あまり知られていない。
この孫悟空に出会う前のエピソードは、省略されるコトが多い。
絵本にするには、少し蛇足になってしまうからだ。
こんなエピソードも頭の片隅に置いて見てみると、三蔵ちゃんはあれで正解なのかも?って思えるよな。