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ドット絵RPGから戦闘を廃し、謎解き要素を色濃くした、ループものアドベンチャー、
「彼女は最後にそう言った」。
タッチするだけで移動、調べるを兼ねたスマホ用RPGとしてストレスのない操作性。
美少女ゲームやジュブナイル小説のような、田舎の祭りの夜の出来事。
夜。花火。蛍。洞窟。展望台。
古い習わし。廃校になった学校。
青春のオマージュたち。
メロディアスで琴線に残る、入間川幸成の作曲するBGM。
ストーリーだけじゃなく、寄り道して実績(クエスト)をコンプリートする攻略の楽しみ。
失ったものを後悔と戦う主人公と、
憧れていた、辿りつけなかった青春への憧れを重ねて、僕は何回も泣いた。
この記事は、「攻略」の体裁を取る以上「ネタバレ」は避けられないかもしれない。
本当は、この記事を読む前に、是非、何も予備知識のないままプレイしてほしい。
今から第一章から第二章までを駆け足で攻略する。
超多忙でせっかちな人は、この記事を読んで、擬似的に体験してもらえたら幸いである。
第一章〜うたかた祭〜
大学生になり帰省した主人公、シンタローに1通の手紙が届く。
「お祭の夜 展望台で待ってます」
その差出人は4年前に死んだはずの少女、ナナミ。
いたずらとも思いきれない主人公は、重い腰をあげ、祭りの夜に繰り出す。
田舎に戻ってきた主人公は、同級生たちと距離をとっていた。
それは、ナナミの死が重く影を残していたからだ。
悲しい記憶から自分の身を守るため、全てから距離をとり、忘れ、生きていた。
だが、あのいたずらのような手紙が、止まったはずの彼の記憶を揺り動かすのだった。
!マークの吹き出しが出てるキャラと話すことで「キオク」「ジンブツ」が更新され、ストーリーが進む「フラグ」が立つことがある。
必ず話しかけるようにしよう。
ストーリーの進行だけじゃなく、物語に深みが出る。
…。
展望台は、街の北東にあった。
幼なじみがいる広場の北にある看板には、村の施設の位置の目安を書いてある。
迷ったらそこをチェックするのも手だ。
展望台で主人公は、天狗の面をつけた人物とすれ違う。
展望台で迎えた朝。
だが、次目覚めた時も、「祭の夜」だった。
主人公だけが、どういうわけか、また、8月14日の夜を繰り返すのだった…。
第二章〜2回目の8月14日〜
母が届けてくれた手紙。
ビデオテープのように同じセリフを繰り返す同級生たち。
なぜ祭の夜がループしているのか?
手紙を出したのは誰なのか?
あの天狗の面をつけた人物は誰なのか?
謎が謎のまま、困惑の中、ナナミの死の真相を知ろうと動き始める。
ナナミの家は村の南東、シンタローの家の南にある。
屋台の中央にある、駐在所の警察官に聞くと、事件があった4年前に働いていた、前任の駐在、「ゲンアン」さんの家を教えてくれる。
彼の家はナナミの家の隣の隣。
ダルマが目印だ。
幼なじみがあつまる広場から、西へ行って、南だ。
ゲンアンさんは忍者が好きらしく、合言葉が必要だという。
教えてもらった合言葉は「かえるあした」
ゲンアンさんは家の中でも忍者フリークらしく、姿を現さない。
怪しげな壁を昔のFFのごとくすりぬけると、そこには老人、ゲンアンさんがいた。
ゲンアンさんの話によると、第一発見者は、霧隠湖のほとりにあるラーメン屋「ガンリュウジマ」の店長だったらしい。
そういえばナナミの兄、秀一も働いている店だった。
店長に話を聞く帰り道…。
湖のほとりで物思いに耽る、かつての教師ミクリヤ先生に会う。
シンタローと同じく、ナナミの死を重く受け止めていたミクリヤ先生。
ミクリヤ先生は、シンタローに新しい事実を教えてくれた。
彼が言うには、事件の前日、シンタローを含む、幼なじみは、みな夏期講習に来ていたらしい。
ミクリヤ先生は続ける。
「今のシンタローくんは どうやら 不安定な 精神状態で ゆれうごいているようです。」
と。
ナナミのことを思い出すたびに、傷を負った心に負担がかかってしまうため、記憶に蓋をしていたシンタロー。
「覚悟ができたら おしえてください。」
そうミクリヤ先生は念を押した上で、優しくもこう後押しする。
「あなたが 眠らせているキオクを 呼びさますことで 真相に 大きく近づけるのは 間違いありません。」と。
自分で自分のキズをえぐるような、本当につらいことかもしれない。
それでもシンタローは、ナナミの死の真相に近づくのをやめなかった。
そして…
シンタローは、廃校になった待宵中学校に、行くことを決意したのだった。
そして夜が明けるころ…。
またシンタローの意識は遠ざかり、
3回目の8月14日がはじまろうとしていた。
第3回公開予定日:5月28日(木)17:00!※第3回には全体MAPも掲載予定なので要チェック!
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