3月某日、あるゲームのapkがアプリゲット編集部に送られてきた。
ゲーム名は「リボルヴ(Revolve)」、デベロッパーは「株式会社ysy」。
実はゲーム名自体はゲームの事前登録サイト「予約トップ10」で知ってはいたものの、会社名は存じ上げなかった。
今回、株式会社ysyでゲーム作成しているY氏、I氏、S氏の3名にお話を聞く機会を得ることができたので、そもそもどのような人たちが、どのような想いでゲームを作ったのか、詳しく伺った全3回にわたり様子をお届けしたい。
本インタビューの様子はこちらから:
[catlist tags=”リボルヴインタビュー”]
第1回目では、「リボルヴ(Revolve)」の開発に携わる3人の思わぬ共通点を知ることになった。
目次
違う業界からゲーム業界へ勝負を仕掛けに
――株式会社ysyでは普段どのような事業をおこなっているのでしょうか?
Y氏:
株式会社ysyは、ゲーム制作がメイン事業となっております。
元々親会社が別の事業をメインでおこなっておりましたが、代表の意向もありまして、一昨年の暮れから違った面で勝負をしていきたいという流れから設立しました。
まだ生まれてまもない会社です。
――どのような経緯でゲーム事業を選ばれて動き出したのでしょうか?
Y氏:
代表がゲーム好きだったというのが大きいですね。
それで適切な者を集めて、ゲーム事業で動き出そうということではじめました。
ゲーム好き、最近のゲームも一通りプレイ
――ではいま現在プレイされていたり、好きなゲームはありますか?
Y氏:
ボクはリスペクトしているゲームがありまして、福岡に会社があるグローバルギアさんの作られているゲームが好きです。
無料ゲームですが「犯人は僕です。」といった、ノベル系をメインで作られています。
最近ノベル系のゲームってなかなか見なくなったなと。
▲人間の醜い部分が凝縮されたストーリーは必見。
――確かに以前は数多く見た気がしますが、最近は勢いあるイメージはありませんね。
Y氏:
「犯人は僕です。」も「かまいたちの夜」といったノベルゲームのようにビジュアルがわからないんですね。
そこもすごく好きですね、グローバルギアさんのリリースされているゲームはすべて遊んでいます。
実際に自身でも作ってみたいなという気持ちもあります。
――じゃあ次作の構想もあるわけですね(笑)スマホゲームの他にコンシューマーゲームなどは遊ばれますか?
Y氏:
最近遊んだタイトルで言えば「バイオハザード7」や「仁王」もプレイしました。
あと「ウイニングイレブン」シリーズは好きです。
「FIFA」も好きですがどちらかというと「ウイニングイレブン」派です。(笑)
I氏:
ぼくは最近ですと「ダークソウル3」を遊んでいます。
元々コンシューマーゲームをかなり遊ぶので海外風なゲームといいますか、世界観で魅せてくるゲームはやり込みますね。
もちろん「バイオハザード7」もプレイしました。
――TCGとはかけ離れていますね、どちらも難易度が高いタイトルだと思います。
Y氏:
マゾなんですね。
一同笑。
S氏:
自分は「三国志13」ですね。
Y氏:
みんな遊ぶジャンルがめちゃくちゃだ。(笑)
開発メンバーは、遊戯王を通じて仲良くなった同級生だった
――みなさん思っていた以上にバラバラでした(笑)。現在開発は何名で動かれていますか?
Y氏:
開発は開発でタッグを組ませていただいている企業があります。
わたくしたちは3名で動いていますが、開発も含めると15名ほどになります。
そしてこの3名ですが実は同級生で、遊戯王を遊んでいて仲良くなったメンバーです。
――遊戯王がきっかけ!当時漫画やカードで特に波がありましたね。ではその3名が集まって、作るならこういうゲームだという構想はあったのでしょうか?
Y氏:
企画段階では、候補が色々ありました。
でもどれも好きか?超やりこんだのか?というとそこまで足を踏み込んでいなくて。
そう思った時にボクたちが挑むならカードゲームかなとなりました。
我々3人が仲良くなったきっかけというのがTCGだったということもありますので、やっぱりでかい要素だと思います。
とあるカードゲームのプレイ時間をカンストさせるほどやり込んだ
――では「Revolve-リボルヴ-」の制作話が立ち上がった背景は、みなさんが出会ったきっかけとなるTCGに関するゲームを作ろうという思いからでしょうか?
Y氏:
そうですね、ゲーム性を公開させていただいてお気づきの方もいると思いますが「遊戯王」に似ている要素があります。
我々3人は本当に初代「遊戯王」が好きで、集まった時に「ボクたちの遊戯王を作ってみよう」ということではじまりました。
「デュエルターミナル」という筐体ゲームが、近所のゲーム屋にいくと100円で遊べたのですが非常に面白くてあれを目指しました。
――ピンポイントで目指したゲームがあるんですね。
I氏:
あとはPSPで発売されていた「遊戯王タッグフォース」というシリーズが全部7作品ぐらいでていて、そちらもすごく出来がよくセーブデータのプレイ時間がカンストするほどやり込みました。
――カンストですか?!やり込みの度合いが…TCGを選んだ理由も納得できました。
共通した趣味のカードゲームが、二人の仲を取り持つことに
Y氏:
我々の出会いが学生時代だったと話しましたが、実は当時Sと会った時あまり仲が良くなくて。
――え!それはどうしてでしょうか?
Y氏:
お互い出会ったばかりで子供だったということもありますが、馬が合わなかったというか…。
ただ、遊戯王の「オベリスクの巨神兵」や「ラーの翼神竜」といったカードの話をしていたときにすごく食いついてきて。(笑)
S氏:
「そんな話できるのか、思ったより良いやつじゃないか」と。
Y氏:
「オベリスクの良さがわかっている、思ったより良いやつじゃないか」と。
一同笑。
――共通の趣味から仲良くなられたんですね。
Y氏:
そうですね、あと中学の近くに、子供が集まれる場所がありましてそこにデッキケースを持ち寄って遊んでいました。
ボクたちの時代ってスマホもなかった世代で、オンラインゲームも大人が遊ぶイメージだったのでそう考えるとみんなでよく遊んでいたのがカードゲームでした。
思い入れがあるゲームだったということもあります。
先程の話ではありませんが、コミュニケーションツールといいますか。
――実際さきほどのような友情が芽生えたわけですからね。
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少年探偵団となり事件を解決する学園ジュブナイルTCG!召喚とトリガーを使い分ける駆け引きが熱い!
友人たちと学園生活を送りながらも、謎の怪人「カラス男」を少年探偵団として追いかけて戦闘はカードゲームで進行するといったもの。
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