上記の画像にピンとこないだろうか。アプリゲットのランキングでも連日1位を獲得した新作スマホアプリ「ソウルクリッカー」のスクショだ。
コミカルで個性的なキャラ群、親しみやすい頭身、ワチャワチャと画面上を賑やかに埋め尽くす賑やかさ。
ゲーム好きな方ならどこかで見たような……と何かを感じ取れるのではないだろうか。
そう!日本一ソフトウェアより発売された史上最凶のやり込みシミュレーションRPGを自称する「魔界戦記ディスガイア」の雰囲気である。
この既視感は正しくて「ソウルクリッカー」と「ソウルナイツ」の2作品は多くの有名コンシューマ作品に携わったクリエイター達が結集して創り上げたゲームなのだ。
デベロッパーである「プランタゴゲームス(plantago-games)」は2014年、クラウドファンディングでの目標支援額を達成。
国内だけでなく世界的な注目と期待を集めて活動を起こしたという異例の経歴を持つ。
ついにプランタゴゲームス第2弾「ソウルクリッカー」リリースしました!
宜しくお願いします! https://t.co/8hJYj7o9Cx— 小島俊彦 (@kojima2014) 2017年2月23日
今回は幸運にも、プランタゴゲームスの代表取締役 兼 企画の仕掛け人である小島俊彦ディレクターに話を伺うことが出来た。
元々は日本一ソフトウェアにて10年近く、ゲーム開発責任者としてPS2、PS3、DSなど10タイトル以上の家庭用ゲームを手掛けた経歴をお持ちだ。
「ディスガイア1~4」「ファントム・ブレイブ」「絶対ヒーロー改造計画」
「流行り神 警視庁怪異事件ファイル」「神様と運命革命のパラドクス」など。
氏の参加代表作を挙げるとRPGからADVまで幅広く、特に2000年中期以降の日本一ソフトウェアファンにはタマラナイ作品ばかりである。
全5回に渡ってインタビューを記し、どのようにして良きJRPGを彷彿とさせるゲームが創り上げられたのかを追っていこう。
・「ソウルクリッカー」「ソウルナイツ」アプリ開発陣インタビューまとめ(リンク)
作品を知らないという人は下記プレイレビューを見てね。どちらも大いに遊ぶ価値があります。(ソウルナイツは3月30日でサービス終了予定)
・「ソウルクリッカー」まずは転生してみて!インフレの爽快感が魅力の放置系RPG(リンク)
・「ソウルナイツ」日本一ソフトウェアの元スタッフが仕掛けた夢のJRPG (リンク)
家庭用ゲーム業界出身のスタッフが多数
――株式会社プランタゴゲームスはどのような会社なのでしょうか?
小島氏:
スマホゲームの開発、運営も全て行っております。他には他社さんのグラフィック案件もありますが、全てゲーム関係ですね。
元々はコンシューマーゲームを作っていた人間が集まって、自由にゲームを作ってみたいと考えたら出来た会社です。コアとなる常勤スタッフは6人です。
現在はスマホゲームがメインですが、コンシューマ作品に携わっていた人間ばかりですので1つにこだわらず開発をしていこうと思っています。
※編集補足:FF14の開発にも携わった小瀬勇人氏など、実績を持つ方が多数在籍している。
――会社の名前の由来はあるのでしょうか?
小島氏:
「雑草」のようにしぶとくやっていこうという想いと、プラン(企画)という意味が込められています。
――現在、どのような作品を手がけられているのでしょうか?
小島氏:
現在は弊社の第2作品となる「ソウルクリッカー」に注力しています。
試運転状態なのですが、主に海外展開をメインに考えていますので。世界的に乗り出していきたいという状態です。
少数精鋭のスタッフ達による制作
――制作人数はどのくらいでしょうか?
小島氏:
外部協力スタッフも合わせて10人くらいです。BGMやSE周りもありますので。
基本的にはグラフィックも内部で行い、キャラクターのいくつかは私自身が描きました。
元々は日本一ソフトウェアに10年程勤めておりまして、「ディスガイア」シリーズのグラフィック関係の責任者としても携わりました。
ですのでキャラクターの作画やイラストなど「見る人が見れば分かる」状態だったと思います。やってる人間が同じですので(笑)
ディスガイアっぽいという言葉は喜ばれていた!
――ディスガイア等のファンに向けて意識された部分はありますか?
小島氏:
開発側としては意識していませんが、私自身ああいった絵柄や頭身でキャラが動くのが好きですので。
公言はしていませんでしたが、実は「ディスガイア!」と気付いていただけるのは嬉しかったりします。
まとめ:経験豊富なスタッフ達による活動!
企業としては新鋭だが、確かな実力と実績を持った方々が多数関わっている。処女作であるソウルナイツもかなりの出来だった。
個人的に驚いたのは、小島氏が過去作との比較に肯定的だった事だ。持ち味を活かされるのはファンとしても嬉しいので、存分に掲げさせていただこう。
次回は、どのようにしてソウルナイツが生まれたのかについて触れていくぞ。
・「ソウルクリッカー」「ソウルナイツ」アプリ開発陣インタビューまとめ(リンク)