ゲーム会社ではなく、スタジオ。ジブリやピクサーのような。
企画制作について心がけていることはありますか?
東氏:
最初の企画はかなり練ります。女性が本質的に恋愛に何を求めているかという普遍的な部分と時代のテイストをあわせたものを常に考えながら企画をだしていますね。
そのために、若い女性の社員に今どんなものがはやっているかとか、どんな男性像がいいかとか、等身大のレポーティングは常にやってもらっていますね。
あとはやっぱり引き出しを増やせというのは鬼のように言っていまして、それはゲームというよりはドラマ、映画、小説、マンガ、ヒットしたものは必ず見なさいよとは話しています。
それから社長の津谷がもともとロサンゼルスのUCLAで映画づくりを学んでいたので、ハリウッドの映画の作り方、三幕構造というんですけれども、1幕目でどんなことがおきなければいけないとか、最後はどう締めなければいけないとか、ドラマ作りというのは社長自ら徹底的に教えていますね。
技術的にもしっかりやっていかなくてはいけないと思っていますが、それよりもドラマというものをきちんと作って提供していきたいと思っています。
わかりやすくいうと、ここ(オフィス)はスタジオだと思っていまして、ジブリさんであるとか、ピクサーさんというか。そういったイメージで(ゲーム会社というよりは)コンテンツのメーカーという意識が非常に強いです。
現代女性のための「日々の癒しコンテンツ」を提供していく
東氏:
現代女性は社会進出もあって仕事もあるし、家事もあるし、子供が居らっしゃる方は育児もあるし、結構プレッシャーとか責任とかがあると思うんですね。
しかも、女性はまじめなので悩んで抱え込んでしまうことも多いし。我々のゲームを寝る前に5分だけプレイすることで自分を肯定してあげて、ちょっときゅんとしてあったかい気持ちになれるというところが一番うけているんじゃないかと思いますね。
男性は結構そういったストレス発散のツールがたくさんあると思うんですけど、女性ってなかなかなかったんですよね。
映画・小説・マンガを含めて世の中を見渡しても非常に少ないので、少し〝社会貢献的に〟(笑)、良質な作品を継続的に提供していきたいな、 と思っていますね。
編集部の女性陣も部内でのストレスを御社のゲームで発散させているようですよ。いつもお世話になっております。本日はお忙しいところありがとうございました!
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