何かと騒がしいシャドウバース界隈ですが、そんなことは特に気にせずランクマッチをひたすら続けている、という人も多いのではないでしょうか。
クラス使用率の統計が逐一報告されていますが、「神々の騒乱」環境がはじまってからはドラゴンおよびネクロマンサーの使用率上昇が著しいですね。
その中でもネクロマンサーはアグロ型、ミッドレンジ型、ネフティス(手帳)型などデッキ選択に幅があり、ある程度個性をアピールできるクラスになってきたと思います。
そんな中、昔からシャドウバースを続け、ネクロマンサーをメインのクラスにしていた人は思ったことがあるのではないでしょうか。
「あのカード」は今だからこそ使えるのではないか、と。
ここでは、スタンダードパックから登場しておきながらも、今までなかなか日の目を見ることがなかった「あのカード」を使ったタイラントネクロについて紹介していこうと思います。
タイラントネクロ 参考デッキレシピと紹介動画
以下は「シャーリィー」氏によるタイラントネクロの紹介動画です。
環境を意識しながら枚数を細かく調整した痕跡が見て取れます。
フォロワー
スカルビースト3枚
ユニコーンの踊り手・ユニコ3枚
シャドウリーパー 3枚
よろめく不死者3枚
風の軍神・グリームニル 3枚
ボーンキマイラ 3枚
骨の貴公子 3枚
魂の番人・ミント 2枚
ケルベロス 3枚
デスタイラント 3枚
魔将軍 ヘクター 3枚スペル
ソウルコンバージョン 3枚
ゾンビパーティ 3枚
死の祝福 2枚
タイラントネクロ 概要
「あのカード」とは、「デスタイラント」のことです。
「タイラントネクロ」はこの「デスタイラント」で一撃必殺レベルのダメージをたたき出そう、というデッキになります。
デスタイラントは「3/3 疾走 ファンファーレ:ネクロマンス20 このカードを+10/10する」というカードで、うまくいけば進化も併せて15点、バフをあわせれば即死級のダメージをたたき出すことができるカードです。
このデスタイラントがなぜ「あのカード」呼ばわりされるかというと、スタンダードで登場した当初、+10/10するという字面、そして「ネクロマンス20」という規格外のコストから、ロマンカードの烙印を押され、環境トップにはなかなか躍り出ることができなかったからです。
そんなデスタイラントですが、「神々の騒乱」において、最高の相棒を入手しました。
それが「魂の番人 ミント」です。
彼女がいれば、なんとネクロマンスのコストを0に出来るのです。
しかも4コストであり、6コストのデスタイラントとはちょうど同時に召喚可能なコストです。
他にも、エンハンスすれば大きく墓地を稼げる「ゾンビパーティ」や味方全体にスケルトンとして復活する効果を付与する「骨の貴公子」など、墓地が溜めやすくなった点も追い風といえるでしょう。
タイラントネクロ マリガンとプレイング
タイラントネクロの基本のマリガンとプレイングを紹介します。
なお、ここで紹介するマリガンやプレイングはあくまで基本的なものなので、発展した形ではいまひとつ異なる可能性もあることに留意してください。
マリガン
序盤に「魂の番人 ミント」と「デスタイラント」が揃ってしまうと、キープしたい欲にかられるかもしれませんが、やめておきましょう。
ミントは確かに強力なフォロワーですが、シャドウバースのゲーム性で耐性もなく、ステータスも平均的なフォロワーが生き残ることは基本的にありません。
デスタイラントは墓地がたまっていなければ6コスト3/3疾走と、コストパフォーマンスの悪すぎるフォロワーです。
なので、最初の手札にどちらかが来てもデッキに返し、低コストフォロワー、および除去を探しましょう。
プレイング
デスタイラントの最大の強みは、「相手が警戒しない」ということです。
なので、出来るだけタイラントネクロだということを悟られないようなプレイングを心がけましょう。
具体的には、無理して相手の体力を15点に削ったりしないようにします。
普段はただのミッドレンジネクロとして振る舞い、もしそれで勝てるようならそのまま押し切ってしまいましょう。
「魔将軍 ヘクター」で盤面を取り返せるのなら取り返すべきですし、「死の祝福」といった定番カードも使えるのなら使ってしまっていいと思います。
ミントに関しても、出して有利を取れるのなら特にネクロマンスカードがなくても使ってしまって問題ありません。
警戒した相手が、勝手に除去を打ってくれる可能性があるからです。
そして、墓地が20枚揃ったか、もしくはミント+デスタイラントが揃ったのであれば、デスタイラントの出番です。
二撃必殺の13点ダメージを相手のリーダーに叩き込みましょう。
もちろん、相手のフォロワーにしか攻撃できないからと出すのを惜しんでしまって負けては元も子もありません。
このデッキはデスタイラントに頼らなくても勝利手段がいくつかあるので、デスタイラントを使うことも考えましょう。
デッキ改造案
人によってはミントを抜いてしまい、よりミッドレンジネクロマンサーに寄せた構成もあるようです。
そうなると墓地を20枚溜めるしかないのですが、「溜まったらラッキー」程度のスタンスでデッキを回すのも1つの手でしょう。
他にも、「新たなる運命」を用いてデスタイラントをより素早く出せるようにする構成も考えられます。
また、はじめから墓地を溜めることを諦めてしまい、ネクロマンスを要するカードを何枚か採用、「ミント」とのシナジーで闘うデッキも考えられるでしょう。
感想とまとめ タイラントネクロってどうなの?
楽しいです。
敵のリーダーに一撃15点以上のダメージを与えることはなかなかないので、スカッとすること間違いありません。
ただ、コンボに特化すると早いデッキや守護フォロワーを多く置いてくるデッキは苦手な印象があります。
そのあたりを克服しようとするとデスタイラント要素が段々と薄くなっていくのも1つのジレンマですね。
デスタイラントの一番の強いところは、何より警戒されないところでしょう。
普通15点はほとんどの場合安全圏ですから、相手もちょっと強気な行動を取ってきたりします。
そこに一撃必殺のデスタイラントを叩き込むと、かなり「気持ちいい」デッキであることは違いありません。
一度体感してしまうと癖になること間違いなしなので、普通のミッドレンジネクロ、アグロネクロに飽きてきたという方は、是非触ってみてくださいね。