Rusty Lake: Roots(ラスティレイク:ルーツ)

Rusty Lake: Roots(ラスティレイク:ルーツ)

パブリッシャー Rusty Lake

ジャンル 2D脱出ゲーム

価格 Android:230円 iOS:400円

考察の根源がここにある!Rusty Lakeはじまりの事件を描いたユーモラス&不気味な脱出ゲーム

ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)

Rusty Lake: Roots

ラスティレイクシリーズとしては第二弾だが、時系列的にははじまりの物語。

ラスティレイクシリーズのルーツとなる出来事を描いた脱出ゲーム

「Rusty Lake: Roots(ラスティレイク:ルーツ)」は、錬金術にまつわるさまざまな事件が起きた場所「ラスティレイク」の根源(=ルーツ)となる出来事を描いた脱出ゲーム。

物語の舞台は1860年。場所はラスティ・レイク。主人公・ジェームズ・ヴァンダーブームは、その伯父がミステリアスな死を遂げたため、実家へと戻ってきた。

プレイヤーはこのジェームズ・ヴァンダーブームの周辺で起きる出来事を、脱出ゲームとして体感していくこととなる。

根源と書いた通り、本作が描いているのは、「ラスティレイク」シリーズのはじまりとなる時系列。いや、それどころか本作を開発したオランダのインディゲームスタジオ・ラスティレイクが作ったゲームすべてのはじまりでもある。

それだけに、シリーズが持つユーモアや不気味さ、そして謎解きや考察のおもしろさなどすべてが色濃く詰まっているぞ!

タップで探索!謎を解き明かそう

Rusty Lake: Roots

タップで探索。手掛かりやアイテムを入手して謎を解き明かそう。

本作のゲームシステムは、脱出ゲームとしてとてもオーソドックスなものとなっている。

背景をタップして手掛かりとなる情報やアイテムを獲得。アイテムを選択した後で背景をタップすると、その場所にアイテムを使うことができるぞ。

探索を行って謎を解き、物語を先に進めよう。

セール時にシリーズゲット推奨!でも定価でもオススメ

Rusty Lake: Roots

後ろに見えるのはラスティレイクホテル…?シリーズ通してプレイすると楽しさアップ!

本作は有料の買い切りゲームとして配信されている。海外ゲームではあるもののバッチリ日本語対応しているし、ワンコイン未満で買えるお手頃価格。買って損したとは思わないだろう。

ただ、シリーズ通しての考察がおもしろいゲームなので、シリーズ通してゲットすることを推奨したい。その場合は出費が結構大きくなるので、セールを利用しよう。

ちなみに、2024年9月現在、新学期セールということで全プラットフォームでセールが実施されている。セールは9月16日までとのことなので、シリーズ通して買うなら今がチャンスだぞ。

「Rusty Lake: Roots」の魅力はミステリアスな世界観を考察する楽しさ

Rusty Lake: Roots

ルーツ(根)という名の通り、植物の成長になぞらえミステリアスな物語が描かれる。

最近は考察モノが勢いを見せている。マンガ「ONEPIECE」が佳境に近づいているのはもちろん、テレビ東京で放映されている「このテープもってないですか」「祓除」「イシナガキクエを探しています」といったフェイクドキュメンタリー番組、あるいは「変な家」「近畿地方のある場所について」「かわいそ笑」などのホラー小説などなど、考察の楽しさを持ったコンテンツが話題となっているのだ。

そして本作もそんな、考察が楽しいコンテンツのひとつ。本策だけプレイするのはもちろん、シリーズ通してプレイし、考察するのもおもしろいぞ!

ラスティレイクで何が起きている?考察の楽しさ

Rusty Lake: Roots

根の底には、瓶に入った臓器。不老不死にまつわる錬金術が全体のテーマだぞ。

シリーズ通して考察すると書いたが、そもそも何を考察するのが楽しいのか?そして、シリーズにどんなタイトルが含まれているのか?、わかりにくい部分がある。

まず本シリーズ通して考察の対象となるのは、ラスティレイクで発生した事件。ラスティレイクでは錬金術にまつわる事件が発生し、この事件が長年にわたって様々な人間に影響を与えている。その全貌を明らかにすることが、考察の目的といえるだろう。

では、シリーズに含まれる作品にはどんなものがあるか?

これについては、まず本作と同様、「ラスティレイク」とタイトルに着く三部作。本作は前作「Rusty Lake Hotel(ラスティレイクホテル)」に続く第二作で、ほかに第三作「Rusty Lake Paradise(ラスティレイクパラダイス)」が存在している。

また、「ラスティレイク」の前日譚となるのが「Cube Escape」シリーズ。こちらはシリーズ全部入りの「Cube Escape Collection」が無料でプレイ可能。

さらに「Samsara Room(サマンサルーム)」「The Past Within(ザ・パスト・ウィズイン)」「Underground Blossom(アンダーグラウンド・ブロッサム)」といった単発タイトルがシリーズに名を連ねているほか、レーベルの異なる「The White Door / ホワイトドア」もシリーズの一作となっている。

これだけ多数のタイトルが出ていると、何からプレイするか迷ってしまうところだが、時系列的にはじまりの作品なので、まずは本作からプレイするというのは有力な選択肢のひとつだろう。

ユーモアと不気味さが同居!単発でも十分おもしろい

Rusty Lake: Roots

きれいだろ…?この赤い文字、鼻血なんだぜ…。

また、すべてのシリーズを通して強力な魅力となっているのが世界観ユーモラスな表現と不気味な表現が融合しており、独特な味わいとなっている。

たとえばそのひとつが、本作のラブレターを書くというシチュエーション。なんと、告白する女性の鼻血を使って愛の言葉を書く!クレイジーで不気味だが、同時にギャグっぽくもあって独特すぎる…。

エッジが立っているので好き嫌いが分かれると思うが、この世界観が肌に合う人は確実に全作プレイしたくなると思う…!

ゲームの流れ

Rusty Lake: Roots

ゲームスタート直後は、捜査についてガイドが出るぞ。といっても、必要な操作は一般的な脱出ゲームを踏襲しているので、ガイドなしでもプレイできるはず。

画面内をタップしたりスワイプしたりして謎解きの手掛かりを探そう。

Rusty Lake: Roots

ある年代が1ステージとなっており、そのステージの謎を解くと年代クリア。

クリアによって植物が成長を遂げ、新たな年代が生まれる…という構成。植物の成長によって、根源からどんどん事件が拡大していく…。

Rusty Lake: Roots

場面によってはパズル的な謎も用意されているぞ。

解き方はもちろん謎。いきなりパズルを解くことは不可能なので、まずは手掛かりを集めよう。

Rusty Lake: Roots

カギを手に入れて扉を開くと、その中には切断された手首。そして、指には指輪がハマっている。

指輪と言えば告白…なのだが、このホラー的なシチュエーションから恋愛的なシチュエーションに繋がる…とは並みの感覚なら想像できまい。だがラスティレイクはそういう展開がありえるのだ…!

Rusty Lake: Roots

親方、柱時計からオッサンの死体が降ってきた!それだけでも十分クレイジーだが、この後の展開は想像不能。

なんとオッサンの乳首から体内に入ってアイテムを手に入れることになる。何言っているかわからないかもしれないが、そういう展開なんだからしょうがない。…だが、この展開こそラスティレイク!

「Rusty Lake: Roots」の攻略のコツはとにかくアイテムを使ってみること

Rusty Lake: Roots

くまなくタップ!そして手に入れたアイテムはあらゆるものに使ってみよう。

脱出ゲームの攻略の基本は、くまなくタップして情報やアイテムを採り漏らさないこと

本作もこの例に漏れない…どころか、アイテム使用時については輪をかけてくまなくタップした方がいい。「こんなアイテム、使いどころないだろう?」と思っても、とにかくいろんな場所に使ってみよう。

鼻血がインクと思えるか?思えないならくまなくタップ

Rusty Lake: Roots

鼻血のラブレターでは恋愛成就せんやろ?しとるやろがい!…あかん、予測不能や。

なぜ、アイテムをいろんな場所に試さなければならないのか?それはひとえに、本作の世界観が独特だから。

だって、鼻血を見てすぐに、「そっか!これはラブレターを書くためのインクとして使えるぞ」とは思わないでしょうでも本作の世界観ではこの使い方が正解

つまり本作では、常識に基づいてアイテムの使い方を考えても意味がないケースがある。なので、自分の頭で「こんな場所にアイテム使っても意味がなさそう」と思っても、一応試してみよう

考察を楽しみたいなら!これらの作品も鑑賞してみよう

Rusty Lake: Roots

シリーズ全体を覆うダークな謎はデイヴィッド・リンチ風。是非映像作品を観てほしい。

本作では考察も攻略のうち。そして、考察をガチで楽しみたいなら、シリーズだけじゃなく是非、本作が参考にした映像作品もチェックして欲しい

本作が直接的に参考にしたのはデイヴィッド・リンチ監督による海外ドラマ「ツイン・ピークス」。映像のみならず様々な設定に共通点が見いだせ、考察の楽しさを増幅してくれるハズ。

また、デイヴィッド・リンチ監督の「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」といった作品も観ておくと、より深く楽しめるぞ