The White Door / ホワイトドア

The White Door / ホワイトドア

パブリッシャー Second Maze

ジャンル 脱出アドベンチャー

価格 Android:360円 iOS:370円

「ラスティレイク」シリーズ最新作。記憶喪失の男の過去を解き明かす脱出アドベンチャー

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The White Door / ホワイトドア

左画面が部屋、右画面が主観という画面構成。

人気アドベンチャー「Rusty Lake」シリーズ最新作

「The White Door / ホワイトドア」は、「Cube Escape」や「ラスティレイク」シリーズで知られるクリエイターが手掛ける脱出ゲーム。

精神病院で目覚めたロバートは重度の記憶喪失に苦しんでいた。

病院で厳格に定められた日常生活を送るロバートの夢を探索し、記憶を取り戻す方法を探していく。

相変わらずセンス抜群、不気味でありながら洗練されたビジュアルと意表を突いてくる謎。ポイント&クリックアドベンチャーだ。

シュールかつカオスな世界観は今回も健在

The White Door / ホワイトドア

意図的にモノクロとカラーを使い分けた演出。

左右に分割された画面、両方をタッチして操っていく。スマホでの操作性が非常によく、没入感が高い。

テンポよく現在の病室と過去の回想が挿入される構成は一気に引き込まれる。BGMよし。グラよし。謎よし。操作性よし。完全にオススメの一作だ。

「The White Door / ホワイトドア」の特徴は精神病院の閉塞感描写にあり

The White Door / ホワイトドア

閉鎖病棟の息が詰まる雰囲気を描いている。

オランダはアムステルダムを拠点にするRusty Lakeチーム。シュールな雰囲気だけじゃなく、そこにはストーリーがあり、タッチデバイスだからこそ直感的に操作できる

BGMもよく、謎解きの完成度は非常に高い。病室は白く、回想はカラーで描かれているのにも意味があるだろう。一気にクリアしてしまいそうだ。

シリーズに一貫して通底する、不穏で理不尽な世界観

The White Door / ホワイトドア

いきなり人間の手首が落ちてたらそりゃビビるって。

突然工場のベルトコンベアから人間の手が流れてくる。これは序の口だ。閉鎖病棟の繰り返す「治療」の中で、夢か現実かわからないシュールな展開が顔を見せていく。

ユーザーの先入観を叩きのめす、不穏な描写がたまらない。今回はボリュームは少なめのようだが、ワンコイン以下で楽しめる極上の娯楽だと断言したい。

ゲームの流れ

The White Door / ホワイトドア

えーと一番大切なことなので。設定で日本語にしておこうね。

ちなみに翻訳はほぼ完璧。イベント時の声は英語だが吹き替え感あってよし。

The White Door / ホワイトドア

左画面をタッチすると移動し、右画面をタッチして謎を解くよう操作性がお見事。

まずは時計をチェックしてやるべきことをこなしていこう。

The White Door / ホワイトドアThe White Door / ホワイトドア

食事。ピザでも食ってろ豚野郎。

これも飲み物をスーッと指をスライドさせて飲み、タッチして食べる挙動が気持ちいい。

The White Door / ホワイトドア

少し難しいのがこのコンピュータによる心理テスト。

規則性を見つけて解いていくものとなっている。頑張れば総当りでもクリアは可能。

The White Door / ホワイトドア

回想シーンでは主人公の独白の通りに行動することが求められる。

ここもだんだん不穏になっていくのがたまらない。なんとかネタバレせずレビューを終えられそうだ。

「The White Door / ホワイトドア」の序盤攻略のコツ

The White Door / ホワイトドア

隠された★を見つけ出すのもやりこみ要素。

まずは自分のIDやコーヒーの砂糖などから自分の年齢や今の日付などを思い出し質問に答えていこう。時間ごとにやるべきことが壁に貼ったメモに提示されている。

あとは隠されたアチーブメントを探すのもやりこみ要素。

そして何より、本作一番のコツは攻略ページを見ないことにあるだろう。この展開や演出を知ってしまうことは経験をドブに捨てるくらいもったいない。

他シリーズもオススメ

The White Door / ホワイトドア

いやぁネタバレなしでクリアしてもらいたいね…。

各作品には共通の登場人物などがいることもある。「Cube Escape: Paradox」実写映像を用いた演出が驚愕の一作であった。

その頃には、Rusty Lakeシリーズの虜になっていても、筆者は責任はとれないのであしからず…。