Oaken(オーケン)
GoblinzPublishing
ターン制ストラテジーゲーム
Android:850円 iOS:900円
ローグライト的なデッキ構築が融合!この上なく濃厚で深い戦略性が味わえるターンベース・ストラテジーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
ローグライト要素を取り入れたターンベース・ストラテジー
「Oaken(オーケン)」は、ローグライト要素を取り入れたターンベース・ストラテジー。
舞台となるのは精霊たちが住む世界。主人公は精霊を使役し、世界を支える大樹を癒すため、冒険の旅に出る。
ゲームの基本的な流れはローグライト系RPGに近い。「Slay the Spire」のように複数のルートから次の移動先を選択、戦闘やイベントを重ねてカードを入手し、自分のデッキを強化していく。このカードというのが、精霊。
ただし、戦闘がターンベース・ストラテジー形式。六角形のマス…ヘックスで区切られたボード上でユニットを動かし、敵全滅などのクリア条件達成を目指す。とはいえ、戦闘にもローグライト要素は絡んでおり、ユニットはデッキからドローしたカードを使って召喚するかたちになっている。
デッキ構築が奥深いローグライト要素と、位置取りが奥深いターンベース・ストラテジーが融合することで、本作の戦略性&戦術性は、これ以上ないほど濃厚!思考系ゲームの中でもトップクラスに奥深い一作となっているぞ。
カードをプレイ!精霊を召喚して戦おう
本作のバトルパートの操作性は、ちょっとクセがある。
精霊ユニットを召喚したり、召喚済みユニットを移動したりする場合、スワイプで召喚・移動先のヘックスを指定。この時、ヘックスを指定するだけではなく、配置後のユニット方向も指定する。ヘックスを指定すると8方向の矢印アイコンが出るので、カーソルをあわせて選択しよう。
ちなみにバトルパート以外では、選択肢やマスをタップするという操作なので、直感的にプレイすることができる。
どっぷり濃厚に楽しめる!コスパはバツグン
この原稿を書いている2024年5月時点で本作は、iOS版が900円、Android版が850円の有料ゲームとして配信されている。
1000円近い価格なので、気軽に手を出すというのは難しいかもしれない。
ただ、ターンベース・ストラテジーが苦手でなければ、内容的に損したと感じることはないだろう。個人的には、どっぷり楽しめる濃厚な内容なので、コストパフォーマンスがバツグンに優れていると思う。
なお、本作はPC版も配信されている。Steamでの価格はセールなしの状態で2300円。価格といつでも楽しめる気軽さから考えると、スマホ版が魅力的。一方、操作性が気になる場合や大画面で楽しみたい場合はPC版を買った方がいいかもしれない。
「Oaken」の魅力は濃厚な戦略性・戦術性
ローグライトRPGにしても、ターンベース・ストラテジーにしても、どちらも奥深く、圧倒的な中毒性を持っている。その2つがフュージョンしたのだから、奥深い楽しさを持っているのは当たり前かもしれない。
とはいえ、ローグライトRPGにだってパッとしない作品はあるし、ターンベース・ストラテジーにだってイマイチな作品はある。そう考えると、ただ融合させただけだったら、ここまで濃厚で奥深いゲームにはならなかっただろう。
この点本作は、ターンベース・ストラテジー部分に様々な工夫を凝らしている。
小規模マップ!ローグライト的進行にマッチ
ローグライトRPGの楽しさは、次々新カードをゲットできる上、その効果をバトルですぐに試せること。一戦ごとに強くなっていく感覚が楽しく、中毒性を生んでいる。
逆に、なかなかカードがゲットできなかったり、ゲットしてもバトルにすぐ投入できなかったりしたら高い中毒性は生まれなかっただろう。ということは、バトルパートが一般的なターンベース・ストラテジーのようにボリューミーなものだとしたら、ローグライト要素の魅力が消えてしまう。
この点について本作は、マップをごく小規模なものにすることで解決している。ヘックスで区切られたマップは一見本格的だが、実際にはマップを構成するヘックスの数少なく、短時間でクリアできる。
このため、次々バトルを行ってカードを入手していく…というローグライト要素の魅力が活きているのだ。
小さくても濃厚!!浄化を使った戦術性
マップが小規模だと、物足りなく思えるかもしれない。というのも多くのターンベース・ストラテジーではゲームが進むにつれマップがより大規模で複雑なものになり、それにともない歯ごたえも増していくから。
しかし、実際に本作をプレイすると、小規模マップでも強い歯ごたえを味わうことができる。これは本作の浄化という要素の影響が大きい。
浄化とは、ヘックスの状態のひとつ。ヘックスはスキルや精霊の能力によって浄化でき、ユニットに様々な影響を与える。たとえば、精霊「ストーカー」は、浄化ヘックスの上に配置されていると体力と攻撃力が+1される…といった具合。
つまり、浄化ヘックスがあればあるほどプレイヤーにとって有利。しかし、浄化するためにはスキルや精霊の能力を使わねばならず、その分敵を攻撃することができなくなってしまう。
この浄化という仕組みがあることで、本作のバトルは「被るダメージを軽減しつつ与ダメージを最大化するためにはどう位置取りするか?」という既存のターンベース・ストラテジー的なゲーム性から、「浄化によってどう有利な盤面を築くか?そして、いつ敵への攻撃に転じるか?」という一段階深いものになっている。
ゲームの流れ
大樹に支えられた世界というだけあって、本作の精霊たちは植物がモチーフ。さあ、ゲームを始めよう…といきたいところだけど、どうやら言語が英語に設定されている模様。
でも、あわてるなかれ。iOSストアの紹介文は英語だったけど、本作は日本語に対応しているぞ。
タイトル画面右上のハンバーガーボタンをタップして、セッティングを開こう。
言語設定から日本語を選ぶと、文章が日本語化される。
最初のマップは、全体がチュートリアルとして構成されている。
一本道のマップを進みながら、バトルやイベントをこなしていこう。
チュートリアルであっても、デッキ内のユニットがどんな特徴を持っているのかは要チェック。
各ユニットの持つ能力値以外に、どのようなスキルを持っているか把握しておこう。
イベントでは、選択肢をタップすることで精霊や呪文など様々な恩恵が得られる。
といっても、どんな精霊が必要なのか、ある程度ゲームをプレイしないと見えてこない。最初は感覚で選んでしまおう。
「Oaken」の攻略のコツはしっかり状況を把握すること
あらゆるターンベース・ストラテジーに共通しているが、バトルがはじまっていきなりユニットを動かしてはいけない。敵の攻撃範囲に飛び込んで余計なダメージをくらうハメになってしまう。
まずはしっかり状況を把握し、最善の手は何かを考えよう。
最低限確認すべき!敵の位置と攻撃範囲
状況把握が重要といっても、そもそも何を把握しなければならないのかがわからなければ、把握しようがない。
最低限確認すべきことは、敵の位置と攻撃範囲。
敵の位置については、このターン内に攻撃可能か?敵の攻撃範囲については、このターン内に自分のユニットが攻撃を受けてしまうか?という点をチェックしよう。
この2つが分かれば、敵の攻撃をなるべく受けずに、こちらの攻撃を与えることが可能なヘックスが見えてくるハズ。
移動&召喚!ミスったらやり直しボタン
敵の攻撃をなるべく受けずにこちらの攻撃を与えることが可能…つまり、有利なヘックスの場所が見えてきたら、次は実際に移動やユニットの召喚を行おう。
ただ、もしかすると状況を勘違いしていることがあるかもしれない。動かしてみたら、計算と違っていた…なんてこともあるだろう。
そんな時のために本作はやり直しボタンという便利な機能がついている。使用にあたって特にペナルティはない。ミスに気づいたら躊躇なくボタンをタップしてターンをやり直そう。