名探偵ブロクと秘密の依頼
Fabrice Breton
2Dアクションアドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
タフでなければ生きていけない…!知恵だけでなく力も駆使して事件解決に挑むアクションアドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
ベルトスクロールアクションとポイント&クリック型アドベンチャーを融合させた探偵モノ・アクションアドベンチャー
「名探偵ブロクと秘密の依頼」は、ベルトスクロールアクションとポイント&クリック型アドベンチャーのシステムを融合させた、探偵モノのアクションアドベンチャーゲーム。
探偵モノというと「シャーロック・ホームズ」や「金田一耕助」、「名探偵コナン」といった知恵で事件を解決するイメージが強い。しかしハードボイルドものでは、知恵だけでなく腕っぷしも強いという探偵が登場する。
本作の主人公・名探偵ブロクはそんな、ハードボイルド系探偵。探偵として知恵で事件解決に挑むが、かつてボクサーであったため腕っぷしも強い。
本作ではそんなブロクの活躍を、ポイント&クリック型アドベンチャーによる謎解きと、ベルトスクロールアクションによるバトルで表現。タフでなければ生きていけない、知恵がなければ解決できない…そんなハードボイルドな展開が魅力になっているぞ。
モードを切り替え!知恵と力で事件に挑め
本作は探索とアクション、2つの操作モードが用意されている。2つの操作モードは切り替えボタンをタップするか、画面を上下にスワイプすることでいつでも切り替え可能。
探索モードでは、タップすることで移動や探索、アイテムの使用が行える。アクションモードでは、タップによって移動と攻撃が可能。また、スワイプによってジャンプも行えるぞ。
自動的にモードが切り替わるわけではないので、敵が出てきた時には自分でアクションモードへと切り替えなければならないことに注意。また、謎を解くためには、攻撃によってモノを破壊しなければならないときがある。そんな時にはアクションモードへの切り替えが必要だぞ。
第一章が無料!全編フルプレイは有料
本作は無料でダウンロード可能だが、課金なしでプレイ可能なのは第一章までとなっている。
全編フルプレイに必要な課金額はiOS版で1200円、Android版で1290円。Switch版やPC(Steam)版だと2000円前後となっているので、お試しプレイした上でお得に購入できることが、スマホ版のメリットといえるだろう。
「名探偵ブロクと秘密の依頼」の魅力はタフでやさしく知恵が回るけど情けない探偵の人間的魅力
「探偵はBARにいる」という作品をご存知だろうか。原作は「探偵はバーにいる」という小説で、大泉洋さん主演で映画化されたものが「探偵はBARにいる」。この作品で大泉洋さん演じる主人公の探偵は、腕っぷしは少々頼りないもののヤクザと格闘するだけのタフなマインドを持ち、真相を導き出すだけの知恵を持った上で、弱いも者を見過ごせないやさしさまで持っている。ただ、人間的に少々だらしない。
でも、だからこそ「探偵はBARにいる」の探偵は魅力的に見える。強くて、頭がよくて、やさしい…そんな完全無欠の人間など、現実にはいない。みんなどこか弱みを抱えているし、だからこそ愛らしいのだ。
本作のブロクもそう。元ボクサーだから腕っぷしは強いし、謎を解く知力も持っている。そして、お金のないクライアントからの依頼でも捨てておけないやさしさも。だが、だらしない。
本作のチュートリアル終了後に描かれる彼の部屋を見てほしい。だらしなく散らかっており、一人息子との仲は良好と言い難い状況。これがいい。
みんなどこかに弱みをかかえている。大泉洋さんが演じた探偵も、本作のブロクも、そしてプレイヤーも。そして、だからこそブロクに感情移入できる!
ブロクの振るう拳はプレイヤーの拳であり、ブロクが回転させる頭脳はプレイヤーの頭脳。ブロクの魅力が本作のアクションと謎解きを支えているといっても決して過言ではない。
殴っていいのは殴られる覚悟のある奴だけ!爽快なバトル
本作のメインはあくまでアドベンチャーゲーム。だからといって、決してオマケ的なバトルになっているわけではない。敵の攻撃をしっかり回避し、こちらの攻撃を当てる…殴られる覚悟がなければ戦えない、本格的なバトルに仕上がっている。
スマホ版は攻撃も移動もタップ操作で行う形になっているが、それでも立ち回りの楽しさは損なわれていない。敵の攻撃モーションを見たら回避可能な場所へ移動し、隙ができたら連続攻撃を叩き込む。
ベルトスクロールアクションが持っている爽快感を、たっぷり味わうことができる。正直、このアクションだけでも一つの作品として成立する出来だと感じた。
タフでなければ解決できない!本格的な謎解き
バトルパートが作り込まれたアクションアドベンチャーでは、しばしばアドベンチャーパートがお使いゲーム的なものになる。アドベンチャーパートはストーリーを語ることだけに特化し、バトルの爽快感をメインディッシュとして味わってもらいたいということだろう。
しかし先ほど書いた通り、本作はアドベンチャーゲーム部分こそメイン。暗号入力など、ガチの謎解きが登場する。頭脳的な意味でも、タフでなければ解決できない。
その上で、探索パート、バトルパートというかたちで分けていない点に注目したい。本作の謎解きには、頭を使ってカギを探すより、攻撃でぶっ壊した方が早いというシチュエーションが登場する。
こうしたシチュエーションがあるからこそプレイヤーは、知恵と力を併せ持つブロクに強く感情移入。ハードボイルドな世界観に浸ることができるのだ。
ゲームの流れ
ゲームを起動すると、タイトル画面が表示される。青みがかったスラムの街並みは、朝だろうか…。
なお本作は日本語に完全対応。不自然な言い回しもなく、世界観にどっぷり浸れるぞ。
画面中央のアイコンのうち、左上のアイコンをタップするとゲームスタート。
フルプレイのために課金したいなら、画面右のアイコンをタップすると課金ができるぞ。
本作にはアクション要素があるため、複数の難易度が用意されている。筆者がレビューにあたって選んだのは、スタンダード。
ベルトスクロールアクションとしての歯ごたえをしっかり味わえる難易度だった。アクションに自信がないなら、イージーモードを選んだ方がいいだろう。
いよいよゲームスタート。ブロクが目覚めると、そこは一面火の海。なんとかこの部屋から脱出しなければならない。
まずはタップで部屋の中を調べよう。このパートはチュートリアルになっているので、攻撃など新たな操作が必要になる度にガイド表示してくれるぞ。
チュートリアルが終わり、自分の部屋へ。散らかった部屋に、息子と二人暮らし。
そこに依頼が舞い込んできた模様。依頼主は何やら切迫しているようだが、捜査にあたって必要なアイテムだってある。まずは部屋の中を探索しよう。
「名探偵ブロクと秘密の依頼」の攻略のコツはしたたかに情報を把握すること
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」…この記事でも何度か改変しつつ繰り返したこの言い回しは、キング・オブ・ハードボイルド探偵、フィリップ・マーロウの言葉。
悪党どもがのさばるこの世を生き抜くためにはタフさが不可欠。しかし、優しさがないなら悪党となんら変わらない。
だが、タフさってなんだろう。強さだろうか?それとも頭脳?…どちらも、本作の攻略においては必要だが、でもそれだけではまだ足りない。本作で生き抜くためには、ここにしたたかさが必要だろう。攻撃をするにも、謎を解くにも、したたかに情報を把握する。そいつが、本作流のハードボイルドってもんさ…。
したたかにゲージ確認!そして攻撃
本作では、あきらかな敵キャラクター以外にも攻撃しなければならない…というシチュエーションがある。謎を解くためには、破壊することが必要という状況。
けど、破壊すべきなのか、対応するアイテムを探すべきなのか、どう判断すればいいのだろう?
そう迷ったなら、とりあえずアクションモードに変え、したたかにタップしてみてほしい。
まず、攻撃可能なキャラクターであればタップして攻撃することができる。攻撃できないなら、アイテムなど別の手段が必要ということ。
攻撃できたなら、次はゲージを見てほしい。攻撃によってゲージが減るなら、破壊可能なので、壊すことで話が進むハズ。しかし、ゲージが減らないなら別の手段を考える必要があるといえる。
したたかにログを確認!状況を整理しよう
謎解きの基本は、情報収集にある。探索モードでくまなくタップし情報を収集しよう。
ただ、謎によってはその場面で手に入る情報だけで解くことができないかもしれない。
そんな時には、したたかにログをチェック!ログの中に謎解きのヒントや答えが眠っていることも多いぞ。