Forgotten Hill The Third Axis(フォーゴットンヒル ザ・サード・アクシス)

Forgotten Hill The Third Axis(フォーゴットンヒル ザ・サード・アクシス)

パブリッシャー FM-Studio

ジャンル 3D脱出ゲーム

価格 基本プレイ無料

フォーゴットンヒル最新作は3D!不気味な雰囲気はそのままに臨場感がアップした3Dホラー脱出ゲーム

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Forgotten Hill The Third Axisのレビュー画像

謎の物体「エレメントC」を求めて、不気味な館を探索しよう。

不気味な館から謎のオブジェクトを探し出す3D脱出ゲーム

「Forgotten Hill The Third Axis(フォーゴットンヒル ザ・サード・アクシス)」は、不気味な土地「フォーゴットンヒル」を舞台にしたシリーズ最新作となる、3D脱出ゲーム。

そう、3D。これまでのシリーズはいずれも2D脱出ゲームとして作られていたが、今回は3Dゲームとして作られており、館の中を実際に歩き、視点を回転させることが可能!

本作の主人公はエドワード・ジェンキンスという人物で、街にはびこる悪の気配に気づいていた。そして、秘密集団「ザ・サード・アクシス」へと加入、悪を封印し、破壊しようと試みる。

そんな中、ある情報提供者と連絡が取れなくなってしまう。エドワード・ジェンキンス=プレイヤーの目的は、この情報提供者の家に赴き、情報提供者が持っていたとされる謎の物体「エレメントC」を取り戻すとともに、失踪の謎を解くこと。

シリーズの醍醐味である謎解きの楽しさはそのままに、3D化によって臨場感はアップ!あの不気味なフォーゴットンヒルの雰囲気が、リアルに体験できちゃうぞ!

スワイプで視点回転!タップで探索しよう

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基本はオーソドックスな脱出ゲーム。探索して謎を解こう。

ビジュアルは3D化されたが、ゲームの流れに大きな変化はない。基本的に気になる部分をタップすることで探索していく

ただ、3D化されたことで移動に関する操作は変化スワイプ操作によって視点回転が行えるようになっている。

また、これまでの作品ではアイテムを選択した状態でも移動可能だったが、本作ではアイテム選択状態だと移動ができない。移動する場合は、選択中のアイテムをタップして選択状態を解除しよう。

部屋移動時に広告表示!広告オフは課金で可能

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動画広告がうっとうしいと思ったら、課金を検討しよう。

本作では部屋の移動時にランダムで動画広告が表示されるようになっている。無料アプリなので動画広告があること自体は当然なのだが、いきなり表示されるためビックリするのと雰囲気が壊れるのとで、個人的にはやや不快に感じた。

そんな筆者のような人間のために、動画広告オフ機能が課金要素として提供されている。iOSだと300円で動画広告オフ600円で動画広告オフ+無料のヒント機能といった価格設定。個人的には十分お手頃な価格だと思うので、さらにプレイを重ねる中で不快感を持ったら、課金しようと思う。

「Forgotten Hill The Third Axis」の魅力は3D化によるフォーゴットンヒルの不気味感アップ

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3D化されているが、まぎれもなくフォーゴットンヒル!不気味な雰囲気は健在。

「フォーゴットンヒル」シリーズの魅力は、「フォーゴットンヒル」という土地の不気味な雰囲気にある。

そして、これまでその不気味な雰囲気を生み出していた魅力の根源が、2Dイラストレーション。手描きの持つ微妙な線のゆがみ、黒く太い境界線と、ダークなグラデーションといった要素が融合し、不気味な雰囲気を作り出していた。

ただ、今あげた要素は3Dで表現するのが難しい。グラデーションはまだしも、基本的に3Dは直線が歪まない。また、意外かもしれないが、境界線は技術的に手間がかかる部分だ。

だが本作はこうした点をクリアし、見事に3Dで「フォーゴットンヒル」を表現。2Dを凌ぐ不気味さを実現した!

まぎれもなくフォーゴットンヒル!3Dで見事に表現

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ローポリが持つ不気味さを配色によって巧みに引き出している。見事。

本作の3D表現は、直線を歪ませる表現こそないものの、2Dイラストの際にあった黒く太い境界線をしっかり再現。その上で、あえてポリゴン数の少ない、いわゆるローポリモデルを使用し、彩度を抑えたカラーリングにすることで「フォーゴットンヒル」らしさを再現してみせた。

個人的にはこの、ローポリモデル×彩度を抑えたカラーリングという組み合わせが見事だと思う。ローポリモデルそのものはカジュアルゲームで比較的よく使われる表現で、脱出ゲームジャンルであればたとえば「ファラウェイ」シリーズが挙げられる。ただ「ファラウェイ」シリーズの画像と本作の画像を比較すると、受けるイメージがまったく違うことに気づくだろう。

ローポリモデルを使用している場合、概ね「ローポリモデルを使ったカジュアルなゲーム」というイメージが漂うものだけど、本作の場合、漂うのは「フォーゴットンヒル」というイメージ

「シリーズの最新作ですよ」といちいち断らなくても「フォーゴットンヒル」の雰囲気を感じさせるビジュアルに仕上がっているのが素晴らしい。

回転する!怪異が動く!これまでを超える臨場感

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怪異が襲い来る!空間をリアルに移動するので、迫力たっぷり。

本作の3Dビジュアルについて褒めてきたものの、2Dイラストをただ3Dにしただけなら3D化のする意味はない。だって、「今までの雰囲気を再現する」ことが大事なら、3D化などせず、今まで通り2Dで作るのが一番だから。3Dならではの魅力がないのなら、3D化する意味がないのだ。

では、本作における3D化の意味とは何か?…それはズバリ、臨場感!

3D化したことにより、視点がグリグリ動き、手に持ったアイテムを回転することも可能。館もアイテムも360°しっかりと描かれていることで、確かに「フォーゴットンヒル」がここにあるのだと感じさせてくれる。

また、怪異の表現もグレードアップ。3D化した怪異に追われる描写は、これまでのホラー表現を超えるインパクトだぞ!

ゲームの流れ

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タイトル画面も3D化!でもイメージはいつも通り。さあ、PLAYをタップしてゲームを始めよう。広告をオフにしたいなら「REMOVE ADS」から行えるぞ。

なお、「OPTIONS」から言語設定は変えられるものの、日本語には対応していない。残念…。

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まずはエドワード・ジェンキンスが物語の背景を語ってくれる。街に巣くう悪を封印するため「ザ・サード・アクシス」に参加し、情報提供者の家へ向かったという内容。

ちなみに「ザ・サード・アクシス」とは三番目の軸を意味している。「三番目の軸」とは、グラフなどで左右をX軸、上下をY軸とした時に、奥行きを意味するZ軸のこと。つまり、ゲーム内に出てくる秘密集団の名称であると同時に、「3D版」という意味にもなっている。

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ゲームスタートしてしばらくは、操作方法をガイドしてくれる。英語がわからなくとも、矢印の場所をタップすればOK。画面を回転させる場合はスワイプしよう。

矢印代わりに骸骨の手を使っているところがなんとも「フォーゴットンヒル」シリーズらしい。

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ガイドもなくなって本格的にゲームスタート!部屋の中をくまなく探索して、謎を解こう。

日本語には対応していないが、謎解きに言葉がかかわってくることはほとんどない。なので、プレイにあたって支障はないだろう。謎を解く上で重要なのは、図形や数字だぞ。

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様々なところにヒントが隠されている。たとえばこのドアに描かれた模様も、謎を解くヒントのひとつ。あることの順番を表しているぞ。

ちなみに、本シリーズは公式がYoutubeで全謎解きの解答動画をアップロードしている。もしどうしても謎が解けないなら、本作のタイトルに「walkthrough」という単語を加えてYoutubeで検索してみよう。

「Forgotten Hill The Third Axis」の攻略のコツは視点の回転にあり

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時計を回転させると謎の文字が書かれていた!裏側までチェックすることが重要。

脱出ゲームの攻略のコツと言えば、徹底した情報収集。本作でもこのコツは変わらないのだけど、3D化されたことによってアプローチが変化している。

前作までのようにくまなくタップするのではなく、タップと回転が重要。とりわけ回転は、部屋を調べる際にもギミックを調べる際にも、アイテムを調べる際にも重要なので、しっかり押さえておきたい。

部屋の中心から周辺へ!本作の構造を理解しよう

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たいてい、部屋の中心には円形の装飾が描かれている。UIを考慮したインテリア。

本作をプレイする上でまず押さえたいのが、部屋の構造

前作は、一枚の2Dイラストに対して手前、奥、左右という方向に移動するだけのシンプルなかたちだった。しかし本作は3D化の影響により、部屋の中心、部屋の周辺、ギミックのの詳細…という構造になっている。

プレイヤーは部屋の中心に立つことで、周辺をぐるっと見回すことが可能。ここで探索可能なギミックをタップすると部屋の周辺へと移動し、さらに詳しくギミックを見ることができる。

ギミックも回転することができる上、タップでさらに詳しく確認可能な場合もあるぞ。

なので、基本的にタップして回転、というかたちで探索を進めよう

裏側にアイテムが!回転が重要な理由

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ギミックの裏側を調べると鍵が出現!とりあえず回転させるのが大事。

本作では、これまでになかった回転という仕組みを活かした探索と謎解きが用意されている。

たとえば、カギがギミックの裏側に隠されていて、回転することで初めてその存在に気づく…といった具合。

なので、新たな発見がなさそうな場所でも、とりあえず回転させておく…というのがオススメだぞ。