オブリゲイトの魔少女

ノベルゲームのような、育成シミュレーションのような。

魔女の森の魔少女を教育していく

「オブリゲイトの魔少女」は魔女の女の子を育成するツクール系RPG。

家庭教師兼護衛となって、魔女のたまごの少女を一人前に育成していく。

選択肢を選ぶノベルゲーム風の育成と、重いストーリー、そしてきちんとやりこめるバトルを網羅した力作だ。

少女を育成するノベル風パートとコマンドバトル

バトルもストーリーも歯ごたえ十分。

少女を一日ごとに限られた行動回数で「会話」「外出」「授業」などを行い育成していく。

内容によって少女のステータスは変動し、アイテムを合成できたりすることもする。

バトルは往年のFF方式のサイドビューで繰り出されるコマンドバトル。よりみちをすることでアイテムを作成でき、有利に戦える。

「オブリゲイトの魔少女」の特徴はノベル・育成・戦闘に対するこだわり

選択肢が多くどれをすればわからないかもしれないが、そこは気合だ。

「ノベル風ファンタジーRPG」を標榜するとおり、アドベンチャーゲームのようにセリフとイラストで物語が進行していく。

テキスト量と質ともにかなりのもので、世界観やキャラクターの精神の揺れ動きや成長を丁寧に描くことに成功している。

RPGとしても面白くやりこみ要素も十分

序盤の掴みはバッチリだ。

ノベルゲームのようでもあるが、少女を成長させていく家庭教師パートは育成シミュレーションのようでもありユニークだ。

育成パートで合成アイテムを作成し、パーティーに好きな魔法を覚えさせたり、サブイベントを回収すればレアアイテムを手に入れて戦闘を有利に進められる。

ゲームの流れ

でた！ノベルゲーム名物、意味深なモノローグではじまるオープニング！

こういうのは最後まで遊ぶと本当の意味がわかるんだろうな！きっとそうだな！

授業を受けて彼女を成長させていこう。

RPGのレベルだけじゃなくパラメータにも気を使って伸ばしていくんだ！

本作には戦闘に関するステータスの他に、ヒロインの特殊ステータスが存在する。

ステータスや、主人公との会話で選択肢が、エンディング分岐に大きく影響するという！

BGMの使い方や、セリフで展開するストーリーはノベルゲームのようだが、バトルは王道のコマンドバトル。

鍛錬場の決勝戦で優勝すれば便利な防具やチート防具も入手可能だ。

「プリンセスメーカー」などを思い出してしまった自分はもう中年だ！

育成パートの画面転換のテンポが悪いのは気になるが、これはツクール系RPGの中でもかなりの意欲作と感じた。オススメ！

「オブリゲイトの魔少女」の序盤攻略のコツ

CGもフルコンプしたくなるよね。

最初選択肢が多くて、どうすればいいかわかりづらいが、まずは体術の修行をメインに色々試してみよう。

少女との交流を楽しみつつ責任をもって育てよう。戦闘は少女の回復魔法を駆使しつつ必殺技で攻め立てよう。毒の回復アイテムを用意するのも忘れずに。

エンディングまで泣くんじゃない

ストーリーも重くて好き。

ヒロインの育て方によって、エンディングが3種に分岐していく。こまめにセーブしていくしかないかもしれない。

そして、作者本人が丁寧なネタバレ攻略サイトを用意してくれている。だがそれを頼るのは一度クリアして、コンプリートを目指す時でも遅くはない。