Gig Life Tycoon(ギグ・ライフ・タイクーン)
ChillyRoom
アクションアドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
都会で一人出稼ぎする男のリアル!現代社会をこの上なくポップに描いたアクションアドベンチャーゲームダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
家族にいい暮らしをさせてやるため都会に来た男の生活を描く日常系アクションアドベンチャー
「Gig Life Tycoon(ギグ・ライフ・タイクーン)」は、家族にいい暮らしをさせてやるため都会へと出稼ぎに来た男の生活を描く、日常系アクションアドベンチャーゲーム。
ゲームの目的は、制限時間内にお金を稼ぐこと。そのためには、仕事をしなければならない。しかし最初からいい仕事に就くのは無理。まずは日雇いの仕事からチャレンジ!
仕事をすればお金は手に入るが、仕事を続けるにはお金がかかる。働けばお腹は減るし、夜になったら寝なきゃいけない。また、人間には心があるから、精神衛生を保つための娯楽だって必要…。
まさに人生ハードモード!この世知辛い内容をモノトーンでコミカルに描く本作の世界観は、ちょっと他のゲームでは体験できないぞ…!
職業紹介所で仕事をゲット!パラメータに注意
本作の流れはは大きく分けて、仕事、食事、娯楽、睡眠から成り立っている。
職業紹介所に行くことで仕事をゲットし、お金を稼ぐ。ただし仕事をすると満腹度が減り、また時間とともに機嫌度が減って仕事ができなくなってしまう。満腹度は食事で、機嫌度は娯楽の購入で回復できるぞ。また、夜になったらゲストハウスで睡眠を取ろう。
パラメータ低下を放っておくと体力が減少し、ゲームオーバーになってしまう。無理は禁物だぞ!
なお仕事はミニゲームになっており、仕事によってその内容が異なっている。たとえば木こりの仕事なら、タイミングよくゲージを貯めることで木を切り倒すという内容。スコアによってもらえる給料が変動するぞ。
広告で給料アップ!この世知辛さも本作の味?
なお本作では、仕事をこなした際、動画広告を観ることで獲得可能な給料をアップできる。
こうしたシステム、広告収益型の無料スマートフォン向けゲームではごく当たり前のもの。…ではあるのだけど、本作の場合、世界観もあってか、やたら世知辛く感じてしまった。
俺ががんばってこなした仕事が、広告観るだけで1.5倍…。楽っちゃ楽だけど、仕事に費やした時間はなんだったんだ…って…。
「Gig Life Tycoon(ギグ・ライフ・タイクーン)」の魅力はユーモラスで世知辛い独特の世界観
本作はまず、ビジュアル的に異彩を放っている。モノクロームで描かれたコミック調のビジュアル。一見2Dに見える本作のこのビジュアル、実際には2Dと3Dを融合させており、モノクロームな色彩も相まって、マンガ的なポップさを持っている。
ただ実際にはこのモノクロームの色彩は、灰色の人生ということを意味しているのではないだろうか?それぐらい、ゲーム内で起きている出来事はダーク。
このポップさとダークさが絶妙に溶け合い、本作ならではの世界観を生み出している…!
ダーク!「This War of Mine」なみ
本作のダークさに触れる上で紹介したいのが、「This War of Mine」という作品。
「This War of Mine」はユーゴスラビア紛争を一般市民の目から描いたシミュレーションゲームで、戦争により住む家も食べ物もなく、さらには敵兵がうろつく中でどれだけ生き延びることができるか…という内容だった。
都会で働く本作と戦時下を描いた「This War of Mine」では大違いじゃないか!と思わせたかもしれないが、ゲーム内で起きることは驚くほど近い。いずれも食べるものの入手に困り、寝る場所に困り、娯楽不足によって悪化していく精神状況に終始悩まされることになる。
もちろん本作は都会が舞台なので、食べるものはお店で売っているし、寝る場所も提供されている。娯楽だって存在する。しかし、それらを手に入れるお金がない。
そもそもゲームの目的を達成するために多額のお金が必要だし、さらに家族は「あれが欲しいこれが欲しい」とおねだりをしてくる始末。加えて主人公自身の健康や先進状態にも気を使うとなると、圧倒的にお金が足りないのだ。
都会と戦時下という違いはあれど、ハードな環境によって、生きるために必要なものが手に入らない…というダークさを描いているで両作は非常によく似ていると思う。
ポップだからこそ遊べる!ダークなだけでなくリアル
「This War of Mine」と本作の共通点に触れたが、今度は逆に異なる点を見ていきたい。大きく異なる点は、「This War of Mine」が写実的な、リアル寄りの描写なのに対し、本作はマンガ的なポップな描写を行っている点だろう。
本作はビジュアルがマンガ的だし、ゲーム内における仕事もミニゲーム化されている。リアルとは真逆。でもこれは、本作をストレートに描いてしまうと、遊べないほど陰鬱な作品になってしまうからではないだろうか。
「This War of Mine」と違い本作は、我々が暮らす生活と地続きの日常を描いている。本作の主人公のように出稼ぎしているわけではないにせよ、毎日の仕事と得られる給料との差に不満を抱き、ストレスを娯楽で癒している…という人間にとって、本作の風景は他人事ではないハズ。
そういう意味で、現代社会をこの上なくリアルに表現しているので、表面的なビジュアルまでリアルだと、相当気が滅入る作品になっていたのではないかと思う。
ダークさ、リアルさ、そしてポップなビジュアルという各クリエイティブ要素については群を抜いているので十分すぎるほどプレイする価値のある一作だが、描かれているものがリアルなので、プレイ時の精神状態には十分注意して楽しもう。落ち込みそうだったら「McPixel 3(マックピクセル3)」みたいなアッパー系ゲームで気分をアゲようぜ!
ゲームの流れ
本作をプレイするには、メールアドレスとパスワードを登録し、ChikkyRoomアカウントを作らなければならない。
この点がちょっと面倒くさいかも。iOSならGameCenter、AndroidならGooglePlayのアカウントに対応してほしい…。
言語は日本語に完全対応しているぞ。誤字・脱字といったミスは若干あるものの、表現そのものはちゃんと理解できるレベル。
ただ文字サイズが小さいので、スマートフォンよりタブレットの方がプレイしやすい。
妻からもっといい暮らしをしたいと望まれる主人公。2000ギグ稼いで来いと言われ、都会へと送り出される。
ちなみに日雇いの場合、一回の仕事で稼げるのは100ギグ弱。なので、2000ギグ稼ぐ場合、単純計算で20日必要。ただし、主人公自身の食事代や宿泊費、娯楽費といったお金も必要になってくる。このため、日雇いの仕事ではなくもっと稼げる仕事に就かなければならない…。
都会の駅に到着!…といっても右も左もわからない主人公。確かに主人公が自分だったとしても、東京駅到着後、どうやって仕事を探せばいいのかさっぱりわからない…。
本作の場合、画面右上に矢印とメッセージで次に向かう場所が示される。なんと、駅員さんが職業紹介所の場所を教えてくれるぞ。なんて親切!
職業紹介所で仕事をもらい、お金を獲得したら食事をして空腹を満たそう。そして一日の締めくくりとして、床に就かなければならない。
ゲストハウスを探してベッドで休もう。また明日も仕事が待っている。…つらい。
「Gig Life Tycoon(ギグ・ライフ・タイクーン)」の攻略のコツは時間のやりくりにあり
本作で最も重要なパラメータが、ゲームの目的でもあるお金。
ここに主人公の体力、満腹度、機嫌度といったパラメータがぶら下がってくる。
ただ、忘れちゃいけないのが時間。お金には稼ぐまでの制限時間が設定されているし、満腹度も機嫌度も時間によって下がっていく。
なので、実は時間を最優先したほうがいい。
最初の一回はお試し!施設やルールを覚えよう
時間を最優先するために重要なのが、知識。
初回プレイ時には、ミニゲームのルールや各施設の場所などといった知識がない。このため移動ひとつとっても、どうしたって時間がかかってしまう。
なので一回目のプレイは知識を仕入れるためのお試しプレイと割り切ろう。
最初からよい結果を出すのではなく、まずは知識を仕入れるためにプレイする…というわけ。
情報を手に入れたら最善手を考える!そして効率的に操作
初回プレイでゲーム内の情報を仕入れたら、2回目プレイの前にどの仕事が最も効率的にお金を稼げるのか考えよう。
考えたら、最大限の効率を発揮できるようプレイ。
時間がキーなので、移動についても極力最短ルートを進むよう意識したい。