レールバウンド

レールバウンド

パブリッシャー Afterburn

ジャンル パズルゲーム

価格 Android:700円 iOS:700円

Appleデザインアワード受賞!線路を描き車両をイメージ通りに導くワクワク感が魅力のパズルゲーム

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レールバウンドのレビュー画像

線路を描いて後部車両を順番通りに連結、列車を完成させよう。

線路を描いて後部車両を順番通りに先頭車両へ連結させるパズルゲーム

「レールバウンド」は、スワイプ操作で線路を描き、後部車両を順番通りに先頭車両へと連結させるパズルゲーム。

パズルは「線路を敷く」「車両を走らせる」という2段階で構成されており、走行時にはすべての後続車両が同時にスタートする。このため、先頭車両の元へ順番通りに到着させるためには、より後方に連結されるべき車両を迂回させなければならない

では、どんな風に線路を敷けばいいのか?これがなんとも悩ましい…が、その分解けると超気持ちイイ!この悩ましさと爽快感はプログラミングにも似ていると感じた。プログラミングも、バグが取れて正常に動いた時のあの気持ちよさがたまらないんだよなー。

操作性パズル性とも完成度が高く、Appleデザインアワード2023年受賞という実績も頷ける一作だぞ。

制限内で線路を敷設!後部車両を導こう

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線路の敷き方に失敗すると上手く進まなかったり、順番通りにならなかったりするぞ。

プレイヤーが行えることは大きく分けて3つ。ひとつめは線路を敷くこと。ふたつめは敷いた線路の消去。そしてみっつめが車両の走行開始だぞ。

線路は指でスワイプした通りに敷くことができる。ただし、何マス分の線路を敷けるかが制限されているので注意しよう。間違って線路を敷いてしまった場合、消去すればOK。

また、線路と線路が交差する部分では、自動的に切換機が設置される。切換機はタップで進行方向切り換えができるが、切り換え可能なのは線路を敷いている時だけ。車両が走り始めると切り換えできないことに注意しよう。

もちろん車両走行中に線路を敷くこともできない車両走行はあくまで答え合わせのようなものといえるだろう。

デジタルでしか体感できないパズル!買う価値はアリ

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ボリュームたっぷり!デジタルならではのパズルなので買う価値は十分あると思う。

本作は買い切り型の有料アプリとして配信されている。広告の表示や追加課金などはない。

では、はたして買う価値があるのかというと…個人的にはアリだと感じた。パズルゲームの場合、パズル本を一冊買う場合と比較するとコストパフォーマンスを計りやすい。

この点本作は、ボリュームもしっかり用意されている上、デジタル媒体ならではのパズルとなっている。なので、パズル好きな筆者としては十分価格に合った内だと思う。

「レールバウンド」の魅力は悩ましさと爽快感が同居するプログラミング的パズル

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イメージを実現できるよう線路(回路)を描く。この感覚はプログラミングに近い。

最近はプログラマーの給与が高いとのことで、希望者が多いためか社会人向けプログラミングスクールといったものが生まれている。また、学校教育でもプログラムが導入されていると聞く。

このため、プログラミング=仕事や勉強でやるもの…やらなきゃいけないものと認識している人もいるのではないかと思う。…となると、プログラミングが楽しいと言われても理解が難しいかもしれないが、プログラミングは楽しい

「こういうプログラムを組んだら、コンピューターはこう動くのではないか?」仮説を立て、実際に組み立てて動かすのがたまらなく楽しいのだ。

もちろん、最初は仮説が間違っていることも多く、イメージ通りに動くことは少ない。だから悩ましい。けどその悩ましさを超えた先に爽快感がある

ソースは筆者!筆者はゲームライターをやりつつゲーム専門学校でプログラミングを教えており、さらに自分のゲームでもプログラミングした上、さらに趣味でも息抜きにプログラミングをしている。プログラミングって、それくらいハマると楽しいものなのですよ…。

そして本作のパズルは、そんなプログラミング的楽しさを持っている

実はおもしろい!ゲーム化されたプログラム

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動かすときのドキドキ感。イメージ通りに動いた時のうれしさ。これがたまらない!

ここまでを読んで、筆者に対して「そりゃあお前が、職業にするくらいプログラミング好きだからそう思うんだろうよ」と思った人もいることだろう。

ただ実は、プログラミング的な楽しさというのはこれまで様々なゲームに取り入れられてきた

有名どころであれば、仲間キャラクターのAIに対し「この状況に遭遇したらこの行動を取れ」という指示を事前に与えておく「ファイナルファンタジーXII」のガンビットシステム

また、素材を組み合わせることで実際に動作する機械を構築可能な「マインクラフト」「ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」のクラフト要素もプログラミングに近い。

レトロゲームだと「ロボクラッシュ」「カルネージハート」といった作品は、チップを組み合わせてロボットの動作を定義するという、ビジュアルプログラミングそのものだった。

また最近だと「01VERSE」という、プログラミングで戦うアナログカードゲームが小学館からリリースされている。

こうした事例を見ても、プログラミングそのものが面白さを持っているのは間違いないといえるだろう。

イメージを現実にする!これがおもしろい

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衝突しちゃった!うまく動かない状況は悩ましいけど、改善できた時の喜びに繋がる。

ではなぜ、プログラミングがおもしろいのか?それは、「イメージを現実にする」という行為だからだろう。

プログラミングでは「仮説を立てる」という行為を通じてイメージを具体的な形に落とし込み、実際にプログラムを書いた上でイメージ通りかどうか確認する。これこそまさに「イメージを現実にする」行為だろう。

恐らくすべての人が「自分の思い通りに現実を変える」ことに憧れを持っているハズ。その憧れが実現するんだから、そりゃあ面白いにきまっている

その面白さ部分をゲームシステムとして抽出したのが先ほど挙げた作品群であり、本作「レールバウンド」。

本作では「線路の構造を考える」という部分を通じて「列車の理想的な動き」をイメージする。「こんな風に動くはず」「いや、こんな動きも可能なのでは?」

そして実際に線路を敷設。うまく行かない。だからイメージし直す…。この繰り返しはなんとも悩ましい。出口の見えないトンネルのようなつらさがある。

しかし、何度も繰り返している内にトンネルの出口へたどり着く出口の先にあるのは、圧倒的な爽快感。自分のイメージが結実できたという気持ちよさ。くぅ~、こいつは楽しいぜぇ…!

ゲームの流れ

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最初の数ステージはチュートリアル的な内容になっている。操作ガイドが表示されるので、ガイドに従って動かしてみよう。

基本的に、先頭車両へ後部車両を連結させればクリアだぞ。

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新しい車両が登場!天井部に書かれた数字の順番で連結しなければならない。

車両の速度は一緒なので、遠回りさせればその分車両の到着は遅くなる。これを利用して、数字の大きな車両の到着を遅延させよう。

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車両は数字の下に書かれた矢印の方向へ進むぞ。

この画像の場合、1と2の進む方向は逆。なので、2は大きく迂回させて1の後ろへ導かなければならない。

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複数のステージがまとまって、1つのパートを形成している。

1パートクリアするとイラストが表示され、次のパートがアンロックされるぞ。

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このパートでは新ギミックのトンネルが登場。

「スーパーマリオ」の土管のように、片方のトンネルに入るともう片方のトンネルから出現するぞ。

「レールバウンド」の攻略のコツは段階的に試すこと

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この線路設計で合っているのか?段階に分け細かく確認するのがコツ。

プログラミングにバグはつきもの。バグのないプログラミングはないと言ってもいい。だからこそ、なるべくバグが出ないよう、段階的にプログラミングし上手く動くかどうか細かく確認するのがコツ。

本作も同様で、パズルを解くにはその線路設計で上手く動くかどうか段階的に確認するのがコツだぞ。

複雑なものを細かく分けてカンタンに!2台単位で考える

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まずは1と2の2台に絞って考えよう。複雑なものを簡単な単位に切り分けるのがコツ。

車両はその天井部に書かれた数字の順番に連結しなければならない。1、2、3…という具合に。

これは言い換えると、車両台数分の速度調整をしなければならないということで、つまり本作は線路構造を使ってダイヤグラムを組んでいる…ということになる。

そして当然、車両数が増えれば増えるほどダイヤグラムは複雑になっていく

人間は誰でも基本的に、複雑なものを考えるのが苦手。…でも、中には複雑なことをいとも簡単に解いてしまう人もいる。ただ、そんな人も複雑なことを複雑なまま解いているわけではない。彼らは、複雑なものを細かい単位に分解することで、カンタンなものへと変換していることが多い。

3台分のダイヤグラムを考えるのは複雑であれば、まずは1と2という2台分を考え、その後、2と3という2台分を考える。こんな風にかい単位に分けることで、問題の難易度が下がって答えが出しやすくなるぞ。

細かく走行させよう!行き詰る場所を特定

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3の線路まで完成させる前に一度動かしてみる。細かい確認が重要。

プログラミングにおいて、細かく確認するのではなく全部の内容を一気に書いた上で確認すると、バグの修正が困難になる。これは当然の話で、1万行のプログラミングの中からバグを探すより、10行の中から探す方がはるかにカンタン。思えば夏休みの宿題も、8月31日に一気に全部やるのは超大変だった…。

というわけで、細かい単位に分けて線路設計したら、必ず動かして確認しよう。1台めの車両と2台めの車両についての線路を敷いたら、その時点で動かす。

もちろん、3台め以降の車両はまともに動かないだろう。でもペナルティがあるわけじゃないから何の問題もないぞ!