Osmos+(オスモス プラス)

Osmos+(オスモス プラス)

パブリッシャー Hemisphere Games

ジャンル 2Dアクションゲーム

価格 AppleArcade (月額900円 初月無料)

描かれているのは宇宙誕生?生命の進化?宇宙を移動し他球体を吸収し続ける神秘的な世界観のアクション

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宇宙を移動し、自分の球体を大きくしていこう。そのために他の球体を吸収!

宇宙を動き回って球体をより大きなものにしていく神秘的なアクションゲーム

「Osmos+(オスモス プラス)」は宇宙空間を移動して自分の球体をより大きなものにしていくアクションゲーム。

主人公は宇宙に存在する無数の球体のひとつ。自分よりも小さな球体を吸収することでサイズをより大きなものにできる。もちろん、主人公より大きな球体に触れると、逆にこちらが吸収されてしまう。

タイトルのOsmos(オスモス)とは、日本語で「浸透」のこと。この言葉通り、球体同士が接触すると一方がもう片方へと浸透するかのように吸収されていくのがなんとも神秘的。球体が惑星のようにも生命体のようにも見え、宇宙の成り立ちを見ているようにも、生命体の誕生を見ているようにも思える

吸収して大きくなっていくというコンセプトから「塊魂」シリーズを連想するかもしれない。しかしプレイ感はまるで違う。アクション的な楽しさももちろん持っているのだが、それに加えて水族館でクラゲの水槽を見ているかのような、環境ソフト的な魅力を持っている。

タップで球体を射出!宇宙空間を移動しよう

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タップで移動!ちなみに他の球体同士も接触で浸透・吸収が行われる。

本作で必要なアクションは、移動のみ。ただこれが一筋縄ではいかず、なかなかに難しい。

画面をタップすると球自分の体からタップ方向へ向けて小さな球体を射出。この反動によって自分の球体が移動する。

宇宙が舞台なので、一度動いた球体は慣性の力で動き続ける。このため、停止方向転換させるには、逆方向に小さな球体を射出しなければならない。

なお最も重要な点が、小さな球体を射出した分、自分の球体のサイズが小さくなること。何も考えず移動すると、自分より小さな球体がなくなって吸収できなくなってしまう。そうなるとゲームオーバーだぞ。

まったりとプレイしたい!癒しのゲーム

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この美しい宇宙を待ったり楽しむゲーム。短時間にサクッと楽しむタイプではない。

本作は、通勤通学の暇時間や仕事のあいまの休憩時間など、ちょっとした時間にサクッとプレイするタイプの作品ではない

水族館でクラゲの水槽を見ているかのようと書いた通り、球体の移動はクラゲのようなゆったり移動。タップ連打で小さな球体を射出しまくれば速度アップするものの、そうするとガンガン自分の球体がサイズダウンし攻略が難しくなってしまう。

つまり、本作は落ち着ける環境でまったりゆったりプレイするようなタイプのゲームといえる。そういう意味でもクラゲの水槽なのだ。

こうした作りから、本作はAppleArcadeという配信形態と非常にマッチしていると感じた。本作はゲーム性が独特なので、買い切り型だとなかなか購入に踏み切れなかっただろうし、アイテム課金や動画広告といったかたちだとこのまったり感は出なかっただろう。

「Osmos+」の魅力は神秘的な世界観

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惑星でも生命体でもなく、球体と呼ばれている球体。正体は一体何なんだろう。

本作の主人公は、ゲーム内で球体と呼ばれている。これはあえてのことだろう。

宇宙空間を移動し重力を持つことからすると惑星のようにも見える。一方で、体内から小さな球体を放ち、接触すると浸透するという特は微生物的などの生命体のよう。

ただ惑星にも生命体にも共通しているのは、まだ我々人類が完全には究明できていないという点。地球外の惑星にも、生命の誕生にも、まだまだ未解明な点が残っていいる。

だからだろう。本作からはとても神秘的な印象を受ける。この感覚、ちょっと他のゲームでは味わえない。

神秘的の世界でまったり!癒しの時間が魅力

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透明感があるところがクラゲっぽい。動きもゆっくりだし…。

本作はプレイのテンポがゆったり。なので結果として、この神秘的な世界観の中でまったりと過ごすことになる。

これが実に癒される…!

この癒しという意味でも、水族館のクラゲの水槽っぽい。水族館でライトアップされたクラゲの水槽を眺めていると、不思議とストレスが解消されるよね…。

SF的な設定も魅力!衛星軌道や対消滅

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ステージが進むと様々なギミックが登場。いずれもSF的な設定が活かされている。

癒しの世界観も魅力なのだが、その一方でSF的な設定がゲーム的に活かされているという点も本作の魅力だろう。

ステージが進むと太陽のような巨大球体が出現。この球体は重力を持っており、主人公を含む他の球体を引き寄せる。そして引き寄せられた物体は、巨大球体の衛星軌道上を周回するように動く。

このステージで他の球体を吸収するためには衛星軌道を離脱しなければならない。巨大球体の重力を踏まえた立ち回りが求められる。

さらにステージが進むと、反物質が出現。物質同士が接触すると浸透によってどちらかの物体へと吸収されるが、物質と反物質とが接触すると互いに小さくなってやがては消滅してしまう。対消滅がゲーム的なシステムとして取り入れられているのだ。

こんな風に本作は、科学的な要素をゲーム的な要素として取り入れているので、SF好きな筆者としては癒されると同時にワクワクしてしまうぜ…!

ゲームの流れ

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OSMOSという文字が描かれた、タイトル画面。タップしてゲームをはじめよう。

それにしても背景が宇宙ではなく真っ黒だと、どうしても球体がクラゲに見えてしまう…。

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ゲームを起動すると、モード選択画面が表示される。最初は「オデッセイ(Odyssey)」モードのみプレイ可能。

ちなみに、こんな風にモード名が英語で表示されていたら、左上の歯車アイコンをタップしよう。Languageの設定を日本語に変更すると、日本語メニューに切り替わるぞ。

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初プレイ時は操作チュートリアルが表示される。

移動や吸収の仕組みについて教えてくれるので、しっかり読んでマスターしよう。システム自体は単純だけど、結構クセがある。

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ゲームスタート。周囲の自分より小さな球体へ向かって移動し、吸収してより大きな球体になろう。

最初の数ステージは、宇宙の中で最も大きな球体になることが目的だぞ。

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宇宙内で最も大きな球体になったので、ゲームクリア―!クリアすると、「コンプリート」と表示されるぞ。

なお本作はステージスキップ機能を備えているため、クリアせずとも次のステージをプレイ可能。ただし、先に進めばその分新たなギミックが出現し、難易度が上がっていく。操作やシステムをマスターするためにも、1ステージずつ進めた方がいいだろう。

「Osmos+」の攻略のコツはまったり観察すること

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吸収可能な球体は、青い。赤い球体は基本的に自分より大きいぞ。

攻略にあたって「球体を吸収するゲームなんだから、とにかく動きまくってガンガン球体を吸収するぜ!」なんていうアクティブなプレイは禁物。そんなことをしたら、移動のための球体射出でサイズダウンしまくってゲームオーバーまっしぐらだぞ。

本作を攻略する上でポイントになるのが、観測!じっくりまったり、主人公の動きを見守ろう。

まずは1タップ!球体が多くある方へ

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進んでいないように見えても、ちゃんと進んでいる。焦らず、見守ろう。

ゲームがスタートしたら、球体が多く存在する方向へ向けてまずは1タップ!それだけで十分。

主人公はクラゲのようにゆったり動くため、移動していないように見えるかもしれない。しかし、確実に移動している

ここでスピードを出そうとして何度もタップを重ねてしまうと、無意味にサイズダウンしてしまう。その上、移動速度が出ていると停止や方向転換が難しくなってしまうので、最低限のスピードで進むというのが重要だぞ。

こういう時は連打!衝突回避や衛星軌道からの離脱

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自分より大きな惑星に突っ込むとゲームオーバー。こんな時は連打が必要。

一方で、ここはサイズダウンするとしても連打したほうがいいというケースもある。

それは、このまま進むと自分より大きな球体と衝突してしまう…という時。そのまま進むと確実にゲームオーバーなので、連打してでも衝突を回避しよう。

また、巨大球体の衛星軌道に捕まっている時も連打したほうがいい。そのままだと衛星軌道から抜け出せず、ゲームが進まないぞ。