SERAPH eau rouge

あの頃のフリーゲームJRPGが好きだった人に。

闇に生きる剣士と、光のさだめを負った少女の物語

「SERAPH eau rouge」は90年代RPGへの愛が深いコマンドバトルRPG。

帝国兵として任務を遂行する主人公。その手には、心とひきかえに力を与える魔剣があった…。

彼はやがて、「光そのもの」として命を受けた少女に出会う。全編オリジナルのドットグラフィック＆FM音源風のサウンド、そしてシリアスな物語に酔いしれよう。

スーファミ感がたまらない正統派！

罪を重ねた主人公はどのような道をたどるのか！

仮想パッドで街やダンジョンを移動し、コマンドバトルで戦っていく。

各キャラクターには顔グラフィックが用意され、シリアスなストーリーを彩ってくれる。正統派のJRPGを求めている人、絶対いるでしょ。

「SERAPH eau rouge」の特徴は90年代のJRPGの遺伝子！

顔グラのテイストも「あの頃」感あってたまらない。

2001年の「インターネットコンテストパーク」金賞を受賞した本作が20th anniv. editionとして登場。

往年のツクール系フリーゲームの雰囲気を色濃く残したビジュアルにもう一目惚れだ。

帝国の尖兵として悪事に身を染める主人公…。重苦しいストーリーには90年代のJRPGへのリスペクトを感じてしまね。

魅力的なキャラと物語を盛り上げるBGM＆グラフィック

FM音源感あるBGMもね、味があるんですよ。

キャラクターも個性が際立っており、パーティが変わるたびに違う戦略で戦うのがFF4めいていて面白い。

魔剣を巡るヘヴィなストーリーを受け止めるだけのBGMもグラフィックもオリジナルだというから驚きだ。正直お金を払って遊びたくなった。勿論、最後まで無料だ。

ゲームの流れ

弱者をいたぶる主人公。村を焼き討ち。なんか既視感…。

悪事に身を染める凄絶なオープニングから物語は幕を開ける。

罪悪感にさいなまれる。

呪われた魔剣はいつしか主人公の心をむしばむようになっていた。

親友と一緒に旅立つ。ここらへんもなんとなく既視感があってよい。

こいつ絶対裏切るんだろうな〜。それも悲しい理由があるんだろうな。

序盤は魔剣に頼れば便利かつ超強い。

このゲームシステムで物語に没入させていく仕組みが巧みなのだ。しびれるぜ。

スーファミ時代のRPG…。それもスクウェアやエニックスの人気作以外の雰囲気も感じさせる。

「レナス」とか「エストポリス伝記」とか…。32メガじゃなく16メガというかね。わかるかな〜。

「SERAPH eau rouge」の序盤攻略のコツ

序盤は魔剣の力に頼っちまえば楽勝。

序盤は主人公が魔剣の力で攻撃力が高く、あげくスキルで体力を吸収できるのでかなり強い。

回復アイテムを揃えなくてもガンガン勝ててしまうだろう。まあ、とりあえず宝箱は回収していこう。ステータスアップのアイテムも落ちている。

仲間と力を揃えよう

魔剣に頼るな。仲間を頼れ。

だが物語が進むと、魔剣の力に甘えるのをやめるときがくる。もちろん主人公の攻撃力は激減するが、仲間と力を合わせていくしかない。

クリアまでは3-5時間ほど。きちんとレベルを上げていけばそこまで苦労するゲームではないと思う。敵味方の魅力的なキャラたちを堪能してくれたまえ。