TOHU(トフ)
Fireart Games
探索アドベンチャーゲーム
Android:1,120円 iOS:980円
手描きイラストを臨場感たっぷりに表現!魚の惑星を舞台に不思議な冒険が繰り広げられるアドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
魚の惑星を舞台にした絵本のようなポイントクリック型アドベンチャーゲーム
「TOHU(トフ)」は、2Dイラストで表現された絵本のようなポイントクリック型アドベンチャーゲーム。
舞台は、魚の惑星がいくつも存在する不思議な世界。あるとき、謎のクリーチャーが聖なるエンジンを破壊したことで、魚の惑星の住人たちが滅亡の危機にさらされてしまう。
主人公・ガールはエンジンを修復するため、冒険へと旅立つ…。
手描きの2Dイラストで表現された魚の惑星は、「Machinarium(マシナリウム)」や「Samorost(サモストロ)」などのように不思議な雰囲気を持っている。その魅力は静止画でも伝わるレベルだと思うが、これがなんとメチャクチャよく動く!
作家性あふれる世界を、臨場感たっぷりに味わえるのが本作最大の魅力だろう。
ガールとキューバス!状態を使い分けパズルに挑もう
本作の基本的なシステムはポイントクリック型アドベンチャーゲームを踏襲しており、画面をタップすることで進んでいく。
画面ごとにパズルが用意されていて、パズルを解くと物語が進展するぞ。
本作独自のポイントが、2つの状態の使い分け。主人公はタップすることでガールとキューバスという、2つの状態が切り替わる。
ガールは小柄で重いものが持てない。キューバスは怪力だが大柄。状況に合わせて切り替えよう。
有料なので広告はナシ!ヒントはタイミングゲームで獲得
本作は有料の買い切り型として提供されているので、課金アイテムや広告などは存在しない。世界観に没入して楽しむタイプのゲームなので、個人的にはこの仕様はありがたかった。
あの、買い切り型なので好きなだけヒントを見ることができるが、無制限というわけではない。
ヒントを見るためにはタイミングゲームでロックを外す必要がある。まったく苦労せずに見れるわけじゃないのがおもしろい。
「TOHU」の魅力は臨場感たっぷりに描かれた独特の世界観
なんといっても、本作はまずビジュアルが強力。
植物や動物と機械とが混ざり合った世界は、夢の世界のように混沌としているものの、絵本のようなタッチなので、不思議と不気味さはない。
手描きによる独特な世界観という点では、先に紹介した「Machinarium(マシナリウム)」や「Samorost(サモストロ)」、「Mr Pumpkin」シリーズといった作品に通ずるものがあるが、アニメーションや3D技術を駆使した演出によって、より高い臨場感が味わえるというのが本作ならではの魅力だろう。
一見の価値アリ!高い臨場感を実現した演出群
本作のビジュアルは、とにかくよく動く。主人公のガール/キューバスはもちろん、背景のそこここが常に動いている。
このため、絵本のような世界観なのに、世界から受ける印象は「書かれた絵」ではなく、「確かに世界がそこにある」というもの。つまり、臨場感が高い。
この点はスクリーンショットではわからないと思うので、ぜひこの記事の動画でチェックしてほしい。
また、2Dアニメーションだけでなく、キューブを回転させたり画面を歪ませたりといった、3D技術もさりげなく使っている点が巧み。
こうした演出群によって、確かに絵本のようだけど、絵本より現実っぽい…という独特な印象が生まれている。
パズルも独特!謎解きを通して世界観がわかる
ビジュアル面だけでなく、パズルも独特で、世界観に沿っている。
おもしろいな、と感じたのは、謎を解く前は「意味不明」と感じるのに、解き終えると、この世界の一部を理解したような感覚になること。
たとえば、空の瓶が落ちていて、光る虫が飛んでいるというシーン。
このシーンでは、光る虫を瓶に集めた後、装置に設置することで雑草を焼き払うことができる。ただパッと見ただけでは、どう考えてもこれが最適な行動だとは思わないだろう。
けど、一旦謎を解くと、「この惑星の住人は、こうやって生活しているのだな…」という具合に、世界感を理解したような感覚になるのだ。
この、パズルを通して本作の世界を理解していく感覚が、なんともおもしろい。
ゲームの流れ
アプリを起動すると、言語設定が英語になっているかもしれない。ただ本作は日本語に完全対応している。
英語表記の場合は、「SETTINGS」をタップし、言語を日本語に切り替えよう。タイトル画面のメニューも日本語へ切り替わるぞ。
たくさんの魚の惑星が漂う世界。そんな世界の心臓部ともいえる聖なるエンジンが、何者かに破壊されてしまった。
幸い修理できるものは存在している模様。しかし、遠く離れた魚の惑星に住んでいるため、この事態を知らせて呼んでこなければならない。
舞台は、主人公であるガールの家へ。軽くチュートリアルが行われるので、指示に従って画面をタップしよう。
なお、木箱は、キューバスへと切り替えることで持つことができるぞ。
現時点での目的は、ガールが吹き出し形式で教えてくれる。これはいわばクエストの達成条件のようなもの。
ゲームはこの目的を達成することで進んでいくぞ。達成することで次の目的が提示される。
目的達成のために立ちはだかるのが、様々なパズル。画面をタップして探索し、パズルを解き明かそう。
なお、目的を見失った場合、画面右上に表示されたメモのアイコンから再確認できるぞ。
「TOHU」の攻略のコツはくまなく正確にタップすること
本作の攻略でも、ポイントクリック型アドベンチャーゲームの攻略の基本がそのまま適用できる。
つまり、まずは画面をくまなくタップし、謎解きの手がかりを得よう。そして、ある程度手掛かりが集まってから、謎解きに挑む!
ただ、本作の操作にはややクセがあるので、くまなくタップする以外にも気を付けなければならないポイントがある。それは、正確さとタイミング。
ガールの移動を待ってタップ!正確さにも注意
一般的な脱出ゲームと違い、本作は主人公が画面上に表示されているので、探索には2つパターンがある。
1つめのパターンは、タップした場所をダイレクトに探索できるパターン。そして2つめのパターンは、タップした場所に移動し、移動後に探索するというパターン。
この影響で、脱出ゲームの感覚で画面を連続タップしてしまうと、探索前の移動中に他の場所へ移動してしまうことがある。こうなると、最初にタップした場所に何もなかったのか、実は手がかりがあったのだけど、2回目以降のタップによって別の場所に移動してしまったのかが区別できない。
面倒でも、主人公の移動を待ってから次の場所をタップしよう。
また、本作はタップの判定がやや厳しめ。なので、タップの際は正確なタップを心がけよう。
いざとなったらヒント!ヒント頼りでも楽しめるぞ
なお、どうしても謎が解けない場合は、遠慮せずヒントを頼ろう。
ここまで紹介した通り、本作の世界観は独特。そんな独特な世界観を、謎解きを通して理解していくという構造になっているため、ヒント頼りでパズルを解いたとしても、他の脱出ゲームなどと比べれば楽しさが減りにくいように思う。
もちろん、ヒント機能を使うと正解がわかってしまうので、パズルそのものの楽しさはなくなる。なので、パズル好きな人はヒントを多用しない方がいいだろう。