リーガルダンジョン (Legal Dungeon )
Zero Rock Entertainment
推理アドベンチャーゲーム
iOS:860円
罪とは、どこから生まれるのか。警察官としてダンジョンと化した事件を解決する刑事アドベンチャーがモバイルに登場!ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
「あなたの罪の重さと、わたしの罪の重さは、同じではないから」
「リーガルダンジョン (Legal Dungeon)」は警察官になり、捜査書類を作成して善悪の彼岸に立つ推理アドベンチャー。
窃盗、殺人などの捜査書類を読み、関連法令と判例に従い、捜査意見を作成し、被疑者を有罪または無罪にしていく!
法律をダンジョンに見立てた「バトル」が胸をエグる。さあ「真の犯人」を探しに行こう。
良心と真実を天秤にかけ、職務を遂行する
警察の調査書類と向き合って、事件と関連するキーワードを拾いながら、被疑者の有罪・無罪に大きく影響する「意見書」を作成する異色の推理ゲーム。
犯罪者を不起訴にするも、点数稼ぎのために冤罪を課すもプレイヤーの選択次第。
検挙実績をあげるとどんどんボーナスが貰えちゃうぜ!という、なんとも怖いゲームだ。
「リーガルダンジョン 」の特徴は完成されすぎた胸糞悪い警察システム
テキストをアドベンチャーと違い、書類を上から下までチェックする謎解き要素が強いのが特徴。
PC版からの移植だが、タッチ操作に最適化されており、非常に操作性がよい。
腐敗した警察組織や権力者たちの下で中間管理職をやる、そんな悪魔のシステムがヤバい。真実とは何か、プレイヤーの喉元に突きつけていく…!
善悪とは何かプレイヤーに問いかける「リーガルバトル」
各事件のハイライトである法律をダンジョン、人の心を魔物にたとえた「バトル」が皮肉が効いている。
調査書類の上で、逆転裁判よろしく敵の弱点になるキーワードを引用し、弱点を攻め、重い罪状にすればHPがあがり、ゴールドが貰える。なんてこった。
被疑者を有罪にすることは必ずしも正しいことでなかろうとも、ゲームとしては勝利になり、ボーナスがもらえる。このアイロニカルな構造が見事だ。
ゲームの流れ
警察は正義ではなく、権力者におもねき、成果主義で市民をさばいていく。
監視社会を描いたアドベンチャーには「Orwell」というものもあったが…親近感はこっちのほうが上かもな。
会話画面に登場人物の顔グラフィックなどは存在しない。AIのドット絵をのぞけば。
地味に感じるかもしれないが、だからこそ没入感の高さもある気がする。
記録や判例をチェックし、有利な状況をつくっていく。
もし無罪にしようとするならば、きちんと相手を守るようにバトルを行う。
成果としては低く、得点は伸びなかったが、法機関の評価はアップする。
ここらへんのバランスをとっていくのが大事ってわけね。
フリーペーパーをたくさん持ち帰っただけのおじいちゃんを窃盗団として検挙。
「善行の美談は0.5点、窃盗は2点、殺人は15点」。ハイスコアを目指せばレベルアップだぜ。君はどうする?
「リーガルダンジョン 」の序盤攻略のコツ
有罪にしたいなら相手のHPを0に、無罪にしたいならHPを残すように、被疑者を攻める、もしくは守るためのキーワードを選んでいく。
フローチャートを参考にして、分岐が発生させすべてのシナリオを観ていこう。ちなみにエンディング数は14とのこと。
調査書類は、でっち上げて稼いだコインでAI任せで楽して作成可能。無論、罪が重い案件を報告したほうが、貰えるコインの量が多い。
作者が手がけた他ゲームもオススメ
本作は“罪悪感”三部作と呼ばれるシリーズの最終作。
監視社会で携帯をハッキングするディストピア・アドベンチャー「レプリカ」や記憶を取り戻すため謎めいた日記を解読するテキストアドベンチャー「ザウェイク」も、興味を持ったら遊んでほしい。
ゾンビウィルスに感染した娘を救うアクションパズル「レツノム」もオススメだ。アプリゲットで紹介してないし、こんどレビューしよかな。