To the Moon
X.D. Network
探索アドベンチャーゲーム
Android:520円 iOS:610円
「泣いてなんかいない。ただ目に砂が入っただけ」全世界に評価された名作アドベンチャー。「月へ行きたい」老人の最後の願いを叶えようダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
老人の記憶に潜り、過去を紐解いていく…。
「To the Moon」は、人生最後の時を迎える老人に、叶えたかった夢を記憶の中で叶える優しいアドベンチャー。
科学者であるふたりの主人公たちは、ジョニーという老人から「月に行きたい」という依頼を受けて彼の家を訪れる。
だが、すでにジョニーは昏睡状態にあった。そこでふたりはジョニーの記憶の世界に潜り、彼の過去を追体験していく。
RPGツクールで作られたゲームながら、世界中で評価され、愛された物語
人生の最後に、思い残した夢を叶えるエージェントとして、老人の人生をたどり、それを叶えていく優しいアドベンチャー。
タッチしたところに移動し、そこまで難しくない謎をとく、ストーリーを重視したプレイフィールになっている。
戦闘などはなく、数時間でエンディングまでたどり着ける。世界中のプレイヤーに共鳴したストーリーとサウンドトラックを味わおう。
「To the Moon」の特徴は濃密で人間くさい演出とセリフ
カナダのゲームデザイナーKan Gaoの個人スタジオであるFreebird Gamesが作り、メタな演出が話題になった「ICEY」のX.D. Networkが移植を担当。
RPGツクールでつくられたゲームとはいえ、表情豊かに動くドット絵、美しいBGMに注目してもらいたい。
本作はPC版で「圧倒的に高評価」を得たのち、スマホ版に移植されるにあたり、さらにゲームのグラフィックがHD化されたようだ。
序盤を遊んだ限り、タッチデバイスでも難解な操作はなさそう。「プラントVSゾンビ」のLaura Shigiharaが手掛けた主題歌もぜひ堪能して欲しい。
日本語翻訳が改善され、物語を味わいやすくなった
日本語訳がチグハグ。そう惜しまれていたスマホ版だが、アップデートでセリフが不自然じゃなく改善された(まだたまに違和感は残っているが…)。
これは「ハチノヨン」が手がけた翻訳なのだろうか。なんにせよ、この感動が多くの人に届くことを歓迎したい。ちょっと移動スピードが遅いがガマンだ。
ゲームの流れ
科学者ワッツとロザリーンのコンビもまたよい。
お互いのキャラが引き立っている。バディものってやつだねい。
マニュアルにはキャラ説明や今やるべきこと、セーブやロードが可能だ。
ちょっと歩くのが遅いがそこはガマンだ。
メタスコア80超え、というツクール製泣きゲー。
これを数百円で遊べるんだから、もうやるしかないぜ。
申し訳ない程度の探索要素もある。が、迷うことはないだろう。
フロアは狭く、怪しいところをタッチすればいいだけで、謎解きの難易度はかなり低い。
人々の後悔や心の底からの欲望をテーマにした作品。
真実と夢の選択を迫られたとき、我々はどちらかを選べるのだろうか。
「To the Moon」の序盤攻略のコツ
ネタバレをプレイ動画などで味わうなんて、そんな無粋なことはやめてくれよな。「月へ行きたい」という言葉の真実に、自分のプレイでたどり着いて欲しいぜ。
はっきり言ってプレイそのものには難しい謎解きなどもないのだが、唯一口を酸っぱくして言いたいことは、ヘッドホンやイヤホンで音を出して物語と音楽を堪能してくれ、ということかな。攻略のコツじゃなくてごめんね。
クリア後の楽しみもあるよ
ミュージックボックス機能がされ、追加。バックグラウンド再生/ゲーム音楽のダウンロードに対応している。
これらの機能はクリアすると自動的に開放されるようだ。
あとは関連作品について。続編である「Finding Paradise」もスマホ/日本語翻訳に対応するらしく、期待しまくってるし、現在進行中の長編アニメにも要注目だね。