ドヤスト

このゲームは一見するとどこにでもありそうな美少女系のパズル RPGだが、やってみるとかなりギャグ寄りで自虐ネタが鋭い際立ったアプリだった。まずサービス＝シュウリョウというパワーワードを使った世界観でサービス＝シュウリョウから100年後という設定からスタートするストーリー。そして美少女キャラクターは見た目のイラストが全体的に可愛いしクオリティも高いと思う。しかも意識高い系の言葉がモチーフとなっている斬新な要素。パズルに関しては劣化パズドラみたいで面白いとは思えなかったが、独自の世界観で他のアプリとは違いを出せていると思う。

メタ要素満載のストーリーや世界観は人を選ぶ。「サービス=シュウリョウという大災厄」というキーワードでニヤリとできるかどうか。個人的にはあまり好きではない…というか、自虐ネタって結局、苦笑しか生み出さない気がするんですよね。ストーリーの内容も薄く、投稿小説サイト等でよく見る「濃いキャラ達の会話だけで押していく」タイプ。ゲームシステム自体はエレストをベースにしているだけあって一定の面白さは確保されていますが、劣化版という印象が否めないのが正直なところ。敵キャラのグラフィックなどもずいぶんと雑。味方キャラもコンボなどに応じて喋ってくれますが、ボイスパターンが少ないため逆に耳障りになってしまっています。とにかく低予算で仕上げてきたという感じで、これなら二度目の「サービス=シュウリョウの大災厄」に見舞われても被害は最小限に抑えられそうですね。というか、前作のキルドヤの時から思っていたのですが、そもそも「意識高い系ワードの擬人化」という根幹の設定部分の時点で躓いている気がしてならないんですが…。