エーヴィヒ - 1章 永遠＊＊
AtelierPP LLC
ビジュアルノベル・サウンドノベル
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総勢357人の兄弟姉妹から成る不死の家族”が暮らしていた。
「永遠と終末」、そして「愛情と停滞」
「エーヴィヒ – 1章 永遠＊＊」は透明感のあるビジュアルノベル・アドベンチャー。
紺青の海に浮かぶ黄金の都市を舞台に、永遠の命を持つ一族に待ち受ける、終末の運命が綴られていく。
美しいテキストとBGMで語られる、透明な物語。二人の主人公の邂逅と約束は、残照の世界にピリオドを打てるのか。
永遠であるはずの命に訪れる「終末の運命」
不死の世界に訪れるメメント・モリとは…。
テキストを読み進めていく、いわゆるビジュアルノベル形式のアドベンチャー。
永久不変の身体と永遠の命を持つ彼らの358人目の妹として生まれてきたヒロイン。そして物語は大きく動き始めていく。いいな、こういう世界。
「エーヴィヒ – 1章 永遠＊＊」の特徴は「終焉の世界」の描き方
中性的なイラストも好みです。
作り手の精神がそのまま水晶化したような優しく残酷な世界観とテキストだ。
「灰羽連盟」や麻枝准の諸作品などが直撃した自分には、作者に抱きしめられているような気持ちになった。
本作を手掛けた二人組創作ユニット「PhysicsPoint」は、子ども時代からフリーゲーム制作を始めていたという。
童心を大切にした作風、素敵だとしか言えない。
「第一章」だけでもボリュームは十分
少しずつ世界の謎が明かされていくのがカタルシスあるのよね。
言葉の選び方やBGM、イラストが丁寧で美しいので、演出も言葉も両方味わってゆっくりと味わいたくなる。
ボリュームがかなりあり、物語にエンジンがかかってくるまでちょっと長く感じるかもしれないが、ぜひそこまで遊んでみてほしい。
ゲームの流れ
最後の妹、としてうまれた少女、エーヴィヒ。
一人称がカタカナのワタシなのもなにかの伏線なのかもしれませんね。
色白の永遠に若い少年少女たち。
説明されない単語の頻発。わかるぜこの感じ。
優しい不死の世界。だが、物語は風雲急を告げる
いったいこの「敵」はなんなのか？しかしこのフォントもいいよね。
幼さを感じる頭身の低い絵柄なのにハードな展開。
洞窟物語、まどかマギカ。おれたちはこういうのにとってーも弱い。
少年の深い深い眠り。新たなる“Ｅ（ｎｄ）”の物語とは。
ネタバレしないスクショと文章にとどめたが、自分自身の目で確かめてほしい。昔の攻略本みたいなこと言ってるな。
「エーヴィヒ – 1章 永遠＊＊」の序盤攻略のコツ
バックログとセーブロードを駆使してくんなもし。
特に難しい操作はない。読み飛ばした場合はバックログを確認し、ある程度遊んだらセーブデータを取るようにしておけばいいだろう。
ゲーム内でも説明されているが、本作ではアプリ内のサウンドを「ON」にした場合、サイレントスイッチがOFFになっていてもサウンドが流れる仕様になっている。
サウンドをOFFにしたいときは、ノベル画面のサウンドON/OFFボタンを押すか本体の音量ボタンで、本体の音量を下げるようにしよう。
「？？？」を開放しよう
「クリア後のおまけ」って嬉しいよね。
読了率を100％にするとメニュー画面の「？？？」が開放される。本編を読み終わるまでのお楽しみ。
2022年リリース予定の「第二章」がリリースされるまで、過去作の「BREAKER」や「D.backup」（ガラスの花と壊す世界）などをチェックするのもいいだろう。
