サバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルト

パブリッシャー opti

ジャンル アドベンチャーゲーム

価格 基本プレイ無料

巨大地震発生。閉鎖空間で、わずかなアイテムで生存を目指す災害体験アドベンチャー

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サバイバーズ・ギルト

手元にあるのは、スマートフォンと買い出しした昼食のみ。

巨大地震による災害を体験するアドベンチャー

「サバイバーズ・ギルト」は、巨大地震による被災を描いた災害体験アドベンチャー。

震度7の巨大地震が発生。主人公は昼食の買い出しの帰り、職場のエレベーターに閉じ込められてしまう。

スマートフォンと限られた食料で何日生存するか。体調やスマホのバッテリーを管理して最適な行動をとろう。ストーリー描写やボイス付きの演出も光るものがある。

先の読めないストーリー展開

サバイバーズ・ギルト

人々と助け合い、励まし合い、苦難を乗り越えろ。

限られた資源で体力、スマホのバッテリーなどを節約し、救出がくるまで生き残るサバイバルアドベンチャー。

ターン制で時間が経過し、ゲームが進行していく。救助を待つ間、飢え、寒さ、余震、怪我、さまざまな障害が訪れる。

ギリギリの状態で最善の行動を選んでいかなくてはいけない。リアリティと、ゲームとしての面白さが共存している。オススメ。

「サバイバーズ・ギルト」の特徴は防災を促す切迫感ある演出

サバイバーズ・ギルト

時には腐ったおにぎりを食べないといけない局面も。

エレベーターの中だけというミニマルなシチュエーションながら、地震や防災の恐怖を見事に描いている。

「絶体絶命都市」を超コンパクトに仕上げたかのような雰囲気といったら語弊があるだろうか。いや、両方大好きな自分としてはあえてそう言わせて頂きたい。

コエヲタヨリニ。などをリリースしたあみそ組さんの新作だけあって、登場人物のボイスも豊富だ。そして、 緊迫感ある演技力。いいですな。

防災の知識もきちんとつきます

サバイバーズ・ギルト

淡々と体調が悪化していく様が数字のテキストだけで描写される。エグい。

少しずつピンチに陥っていく極限状態の感覚がスリルあり、難しくも面白い(主人公はかなり幸運なシチュエーションではあるのだが…)。

災害時の時こうするべき、という知識もきちんと描かれている。素晴らしいと思う。

最序盤はできることが少なく、退屈に感じるかもしれないが、3日目あたりから右肩上がりで面白くなっていく。まずはイージーモードで遊んでみてほしい。

ゲームの流れ

サバイバーズ・ギルト

買い出しの帰り道、閉じ込められてしまった主人公。

閉鎖空間ながら3Dの空間を移動できたり探索できるのがユニーク。

サバイバーズ・ギルト

メニュー画面。各種ステータスや室内環境、そして健康状態も要チェックだ。

やるべきことは表示されるのでヒントにしていこう。食料も腐ることがあるので随時チェック。

サバイバーズ・ギルト

手帳には防災にまつわる知識や登場人物の情報を確認できる。

こういうコレクター要素を満たしてく項目があると嬉しいよね。

サバイバーズ・ギルト

災害後に生き延びてしまったことに罪悪感を覚えてしまうこと。

「サバイバーズ・ギルト」とはそういう言葉らしい。

サバイバーズ・ギルト

友人や妹などに電話をしてスキルを習得するなど、生存するためには資源の管理だけじゃなくゲーム的なテクニックも要求される。

ここらへんはリアリティないかもしれないが、誰かの声を聞き、話すことで精神は回復する。コロナ禍で僕らはそれを痛いほど思い知ったはずだ。

サバイバーズ・ギルト

3.11から、もう10年。先日、震度6強を記録した地震もあった。

地震大国日本にとって、本作はまったく他人事ではないリアリティがある。

サバイバーズ・ギルト

僕はこのゲームを、素晴らしいと思う。

防災意識を喚起するだけじゃなく、サバイバルもののアドベンチャーとして、きちんと面白いからだ。敬意を表したい。

「サバイバーズ・ギルト」の序盤攻略のコツ

サバイバーズ・ギルト

電話すると各種スキルポイントがアップする。ここらへんはゲームっぽいね。

「生命」は各種パラメーターが0の場合に減少していく。生命は、一度減ると回復させる手段がないためなるべくなら死守したい。

体力や水分をきちんと確保してから行動したいが、そううまくもいかないのがヤバい。友人や妹たちに電話して各種スキルを手に入れてからドアをこじ開けるのが最適解か。

課金要素について

サバイバーズ・ギルト

広告やチケット無制限。全然アリだな。

本作は1日が経過するごとにプレイチケットを消費する。ゲーム内課金では、広告を削除したり無制限で遊べるようにできる。

無料ゲームへの課金は、強くなるためや便利に遊ぶだけじゃなく、作者やゲームへの愛を表明することでもあると自分は考える。

イカしたゲームをこの世にドロップしてくれた人たちに、牛丼やビールを奢るくらいの気持ちで、広くカジュアルに行われればいいなと思う。

無論、このレビューもそういう気持ちで書いている。