Two Ways Lite
MinoneGames
ホラーアドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
究極の二択を迫られる。極限状態で正義を貫けるか。ゾンビ蔓延る世界で人間らしくふるまうローポリアドベンチャー。ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
ゾンビウイルスで世の中は修羅場になりました
「The Two Ways Lite」は残酷な選択を迫られるシビアなるインタラクティブ・アドベンチャー。
ゾンビウイルスに侵された世界を舞台に、数少ない治療薬を巡って主人公は善悪の彼岸で揺れ動き、選択していく。
ローポリの、チープながら懐かしいグラフィックと強烈なストーリーが特徴の一作。
私たちは善意の選択を守ることができるだろうか
物語を進め、主人公の行動を選択するオーソドックスなアドベンチャーだ。
だが、最大の特徴はすべての選択肢が良心の呵責に苛まれるような極限の二択であるということ。
なお、本作は無料版の「Lite」となり、エンディングが1種類になっている。だが、それもまた本作の「痛み」を感じさせる好演出になっている。是非体験を。
「The Two Ways Lite」の特徴は残酷な二択と「選べない」心の痛み
先述の通り、本作は無料版であり、エンディングが1種類になっている。
だから、無料版では選択肢はなんと「選べない」。どんなに頑張っても、主人公がたどり着く結末は一種類だけなのだ。
これはゲームとしては物足りないかもしれない。だが物語体験としてはすさまじい効果を発揮した。
悲惨なバッドエンドだからこそ、キャラクターたちを救済したく(課金して本編を遊びたく)なる。
こういう体験版の見せ方があるとはなあ。
ローポリだからこそ見せられる残酷
ポストアポカリプス。終末世界。そんな世界観、ゲームでも映画でもたくさんある。
だが、本作で強烈に描かれるのは、ローポリ(チープなグラフィック)だからこそ描かれる思い切った残酷描写だろう。
娘の目の前でゾンビになり、殺される母親。強奪される薬。デフォルメされているからこそえげつない描写が鮮烈に映る。
体験版に当たる本作はボリュームが少なく、日本語がたまに変だが、脳内で補完できる範囲だ。「負荷」は「ロード」の意。
ゲームの流れ
ゾンビに感染してしまった母。そこにくる警察。
撃たないで!と懇願する娘。非常なるオープニング。
ストーリーはドアなどをタッチすることで進んでいく。
謎解き要素はなく、タッチする場所は表示される。難易度はゼロといっていい。
盗んだ薬を使ったの?非常に難しい質問をつきつけられる。
あなただったらどうする?ごまかす?本当の事を言う?
だが、本作は体験版。選べない。ストーリーは悪い方向に進んでいく。
治療薬を盗んだ男の家に再度行く兄弟。誠実に謝りにいったつもりだった。
ああ、なんてことだ。ポストアポカリプスの世界に神はいないのか。
どちらを選んでも心が痛い。そんな選択しかこのゲームにはない。「Two Ways」よく言ったものだぜ。
「Two Ways Lite」の序盤攻略のコツ
本作は難易度も低く、一本道。なぜなら体験版だから。プレイヤーは否応なく、この兄弟が嘘をつき、良心が痛む様をむごたらしく見せつけられる。
彼らを正しい道に導くには、たった一つの冴えたやり方しかない。そう、それはフルバージョンの購入(課金)である。なんてこった。
無料版は、エンディングが1つです
キャラたちが凄惨な運命に遭う、逃れられないバッドエンドからはじまる物語。
自分はあるゲームを思い出していた。
そう、2020年7月に再びTVアニメ放送開始される「ひぐらしのなく頃に」だ。
我らはループする物語に、何度もゲームオーバーになる自分と困難な主人公を重ね、心を震わせた。
フルバージョンは120円。質問を選び、エンディングにたどり着く力を得るのに必要な価格。
それを安いとみるか高いとみるか。このレビューを読んで決めてくれれば幸いである。