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「―――青春は、悪夢の始まり。」
「うつろにっき」は一見すると微笑ましい。よくよく遊ぶと恐ろしい本格ノベルアドベンチャーゲームだ。
彼女持ちのリア充で平凡な高校生が、可愛い彼女と交換日記をはじめる。
そんな夢のような時間が、徐々に悪夢へと変わっていく――病んで虚ろで、でも可愛い『彼女』との日々を過ごしてみよう。
リア充生活を満喫!?
画面をタップして物語を読み進め、彼女である「うつろ」と付き合った経緯や関係性をひも解いていこう。
付き合って三か月記念の日。主人公である「はたろー」は彼女から交換日記をすることを提案されるのだが……。
うつろにっきの特徴はフルボイスの台詞と恐怖演出
他愛ない会話から交換日記まで、彼女の台詞や心の声がフルボイスで再生される。
日記には、これを利用した演出もほどこされていて、ぐしゃぐしゃに塗りつぶされたテキストをタップすると彼女の本音を聞くことができた。
各種エンディングについても動画的な演出が施されていて臨場感があり、随所にこだわりを感じられる。
ボリュームについては少なく、話として短くまとまっているが、フローチャート形式で既読した章を飛ばせるのでエンディングの回収がしやすい。
短い時間で最後まで楽しめるのも魅力だ。
うつろと主人公の運命が変わるマルチエンディング
どのルートへ進むかは比較的分かりやすく、時間もかからない。
すべての選択肢を総ざらいするかたちで進めるといい。
ゲームの流れ
序盤のシナリオは、「うつろ」との何気ない日々が描かれている。
自分から告白したものの彼女への気持ちは終始冷めている。
これが主人公の運命を変えることになる。
アドベンチャーパートにおける彼女の台詞や日記のテキストには、全編ボイスが再生される。
スキップで文字だけ読むこともできるが、ぜひ聞いてほしい。
日記には黒く塗りつぶされた箇所があり、通常はそこを読み飛ばすようにボイスが再生される。
気になるところをタップすると、その部分のテキストが表示され、くぐもったボイスも再生される。
フラグの立て方はかなり分かりやすく、一度見た章から再スタートすることも可能。
うつろにっきの序盤攻略のコツ
終盤の山場までは10~15分ほどで到達でき、そこから複数のエンディングを楽しむことができる。
バッドエンドを含む各種エンディングには、こだわりの演出が施されているので必見だ。
サイドストーリーも楽しめる
アンロックに課金は必要だが「うつろ」と幸せな日々を過ごすサイドストーリーも収録されている。
彼女の個性は死んでしまうが、こっちが本編でもいいんじゃないかなと思った。幸せであることを望むのも、本編が病んでいるからこそではある。