Summer Pockets(サマーポケッツ)

Summer Pockets(サマーポケッツ)

株式会社ビジュアルアーツ

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読者レビュー

泣きゲーの金字塔Keyの最新作がスマホ化!「CLANNAD」は人生、「Kanon」は奇跡、その次は?

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銀髪の彼女がメインヒロイン。AB!の天使を思い出す。

眩しさだけは、忘れなかった。

「Summer Pockets(サマーポケッツ:サマポケ)」はゲームブランド「Key」がおくる全年齢対称の恋愛アドベンチャーゲームだ。実に7年ぶりの完全新作となる。

麻枝准氏が原案を担当しており、原画にはNa-Ga氏/和泉つばす氏/永山ゆうのん氏を迎えるなど、有名なクリエイターが集っている。

「Kanon」「AIR」「CLANNAD」他の名作を生み出し「泣きゲー」というジャンルを確立させた老舗が挑む、最新にして懐かしい物語。

PC版を定価で買うと8,800円もするが、スマホ移植版となる本作はエンディングの一つを無料で遊び切れてしまう。

ネタバレ要素を伏せて語るので、気になったら遊んでみてほしい。

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特別な夏休みを過ごそう

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全員が顔見知りという狭い世界でのお話。

舞台は人口2000人程度でコンビニが一件しかない小さな離島、携帯電話が普及する前の時代。

主人公の鷹原羽依里(たかはら はいり)は亡くなった祖母の遺品整理を手伝うため、祖母の家で夏休みを過ごすことに。

初めて触れる「鳥白島」での生活に戸惑いつつも、少女と出会い、仲間が出来て、新しい環境に順応していく。

この夏休みが終わらなければいいのにと、そう思っていたが――

決して忘れられない、忘れちゃいけない夏の記憶。ひと夏の物語が始まる。

攻略するヒロイン次第でストーリーが変化

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ステータスの概念は無く、通過したイベントに応じてルートが変わる。

ゲームは一日単位で進行し、マップから行き先を選ぶことで様々なイベントが発生する。

4人のヒロインには個別のルートとエンディングがあり、選択肢や行動次第で全く異なるストーリーへと分岐していく。

クール人見知りで言葉数の少ない銀髪少女や、どこでも寝てしまい妄想を爆発させるお色家担当など、個性的で可愛らしいキャラクターを攻略しよう。

さらにKeyではおなじみの「隠しルート」と、全てのルートに繋がる「グランドエンディング」も存在する。何度も遊んで真相を確かめるべし。

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「Summer Pockets」は今の時代に向けたKeyの新しい可能性

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上がミステリアスなお嬢様、下はドイツ系のほんわかハーフっ子。

流行が激しく変化する現代において、前時代感の強い本作は古典的であるとは思うが、イマドキとは違う確かな魅力を持っていた。

恋愛だけでなく仲間との友情を育む青春ストーリーや、クセはあるが惹かれるイラストなど、今や数少ない王道的なギャルゲー感には胸が熱くなる。

これらは「ぼくのなつやすみ2」を彷彿させる離島での暮らしとも相性が良く、心地の良いノスタルジーに包まれていた。

そうして大切に積み重ねた「ひと夏の体験」の上に、終焉に向けた意外性やドラマが盛り込まれていて、清々しい「感動」を味わえるようになっている。

革新的な良さがあるワケではないが、懐かしさに焦点を絞りつつも「Key」らしさを押し出した本作。

ギャルゲーの時代が過ぎた今だから出来る、新しい集大成のカタチではないだろうか。

進展のない場面でもプレイヤーを退屈させない

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凡庸なゲームなら飛ばしたくなるシーンでも、サマポケならクスッと笑える。

チャーハンを作る日常シーン一つを見ても様々なバリエーションがあり、作り込みは流石。周回する上でも飽きが来ない。

男女が学生時代を謳歌する様は「リトルバスターズ」のチームや「ひぐらしの泣く頃に」の部活メンバーみたいで賑やかだ。

どうでもいいような選択肢にも多彩な展開や専用イラストが用意されていて、後にフラグとして繋がるなど芸も細かい。

選択後の会話が数行変化するだけの今風なシステムとは違い、物語が分岐する楽しさがあるぞ。

アドベンチャーの枠を超えるような設定の充実度

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これは本当に驚いた。完全にノベル物としても読み進められる。

スマホ版を語る上で外せないのが、驚くほど自由に遊べる操作機能だ。

戻るボタンは文章だけでなく、選択肢も巻き戻し可能。面倒なセーブとロードをせずともボタン一つでイベントの分岐先をコンプできちゃう。

スワイプモードに切り替えると小説のようにログが表示され、過去でも未来でも好きなシーンへと一瞬でワープする。早送りにも最適。

他にもスワイプして横文字を縦文字にするなど、既存のノベルゲーにはない独自機能が実装されていた。

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ゲームの流れ

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こちらは設定画面だが、めちゃくちゃ充実している。

会話ウィンドウの枠や色から、オートモード時の音声倍速まで、望むがままに細部までカスタマイズできる。

これに加えてノベル風のスワイプモードや文字の拡大など、プレイ中にワンアクションで変更できる設定も多い。スマホADVの中でもトップクラスの自由度だ。

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オープニングではアニメーションムービーが挿入される。

鮮やかなのにどこか懐かしさががあったりと、対照的なイメージの両方を持っているのに不自然さは無い。

ギャルゲー×ノスタルジーという新しい境地なのかもしれない。

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劇中では各ヒロインだけでなく、複数のサブキャラも登場する。

上半身裸で歩く主人公をライフル型の水鉄砲で狙い撃ちする女子など、濃ゆいメンツが揃い踏みだ。

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選択肢で分岐するイベントが豊富なわけだが、その全てが当然のようにフルボイスで再生される。

テキストボリュームが多いだけに、音声も相当な量だ。それでこそコンプリートしたくなるというもの。

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果たして主人公と彼女たちの物語は、どこへ向かうのだろうか。

後はアナタの目で確かめてくれ!(お約束)

「Summer Pockets」序盤攻略のコツ

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右上、右下、左下にボタンがあることも覚えておきたい。

前述した縦読み切り替えなどの操作は手順がややこしいので、まずはマニュアルから詳しい動かし方をマスターしよう。

元に戻らない時はスワイプ・1秒長押し・ピンチインあたりの操作を試すと大抵反応してくれる。

セーブやロードなどは右上のボタンの中にあるので確認しておきたい。戻るボタンが便利すぎてあまり使わないんだけどね。

何気ないイベントで新ルートに進むことも

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一番最初の選択肢からフラグが立っている……?

指定のルート攻略を狙う際、プロローグの段階から選択肢を意識していこう。

ネタバレを見ない場合はお目当てのヒロインに近付けるよう周回して学ぶしかないので、どの選択肢が誰に繋がるかを考えるといい。

ちなみに無料で遊べるのは「しろはルート」だけなので注意。他は個別購入が必要で、フルアンロックだと4000円。PC版の半額以下と考えればお得だ。

下に続きます