マーシフルガール
RhinocerosHorn
ビジュアルノベル・サウンドノベル
自我を持たないAI少女と暮らすSFアドベンチャー!少女を通してあなたは「人間とは何か?」を知る――ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
※このゲームは配信が終了したかURLが変わっています。
アンドロイドは思想家の夢を見るのか?
「マーシフルガール」は、悟りを開いた少女アンドロイドと暮らすSFアドベンチャーゲームだ。
近未来世界を舞台にアンドロイドAIの開発を手がける主人公と、彼の手によって作り出された少女アンドロイドとの日常を描いた感動作……になるはずだった!?
入力されたビッグデータによって悟りを開き、思想家のような尊大な心を持ってしまった少女に「人間とは何か?」「生命とは何か?」を教えられる奇抜なストーリーのゲームだ。
画期的な発明になるはずだった
2037年の日本では少子高齢化と労働人口の減少により、介護用アンドロイドが大ヒットしていた。
大手開発会社で介護用アンドロイドのAIの開発をずっと手がけてきた主人公は、画期的なAIのアルゴリズムを閃き、会社を退社して開発に集中する。
そうして1年が経ち、生まれたのが少女型のアンドロイドだった。
主人公と少女アンドロイドの名前は自由に変更できるため、好みの名前を設定しよう。
物語を楽しむ一本道シナリオ
シナリオは基本的に一本道で進み、選択肢も出てくるが細かいイベントが発生するだけで大筋は変わらない。
また、広告動画の視聴はいるが、すべての話を無料で読めるようだ。
マーシフルガールの特徴は主人公と少女の対比
ビジュアルやUI、シナリオにおけるテーマはすごく好みなんだが、主人公の性格や言動が稚拙で魅力に欠けるのが気になる。
例えば5話における心の誕生を失敗だと感じ、彼女に悪態をついて1年もかかってどうこうと言っているが、たった1年しか経っていないので喪失感はほとんどないし、データを入力したとはいえ生まれたばかりの少女アンドロイドに対して怒りをぶつけるのは不快だった。
逆に短期間で完成させたのはすごいのかもしれないが、心を生み出す肝となった『ビッグデータ』は主人公が作り上げたものではないし、彼女を作った動機も漠然とした地位・名誉・お金のためなので、読み手を納得させるような大義名分もない。
こんな主人公が少女に対して、人間が大事にしているものとして「愛」を説いているが、お前が一番「愛」がないだろと言いたくなるくらい薄っぺらい、そんなやつ。
思想家となったAIと対比させるために『可哀そうな人』という役割を与えられ、徐々に改心していく流れだと思うし、愛のくだりは作者がシナリオにこめた皮肉だろうが、序盤で読むのをやめたくなるレベルなのでもう少し良いところを出してあげればいいのにと思った。
細かい描写を楽しむ
序盤は、歩くや立つなどの動作学習や心が生まれるまでの工程が丁寧に描かれている。
すべての選択肢を追い、心を手に入れたことで変化してしまった少女との日々を楽しもう。
もはや説法!?
主人公の稚拙な行動や言動に対し、少女アンドロイドは過去の偉人や思想家の名前を出し、様々な問いかけを行ってくる。
何が正しくて間違っているのか、白黒がつけられない会話がこのゲーム独自の雰囲気を作っていた。
ゲームの流れ
各種システムも既存のアドベンチャーゲームと同じだが、スキップや既読スキップ機能がないので、タップして読み進めよう。
介護用アンドロイドが普及し、ロボットと暮らすことが当たり前になっている世界のようだ。
主人公はAI開発者としての技術を活かし、少女アンドロイドを作り上げる。
見た目はプレゼンしやすいように可愛く作ったとのこと。それ大事。
フラグやルート分岐はないようなので、好みで選択するといい。
ビッグデータを入力したことで、少女アンドロイドは人類がこれまでに導き出した数々の思想を得る。
遊んでいると神様と話しているような気分になる。そんなゲーム。
マーシフルガールの序盤攻略のコツ
前述したようにルート分岐のない一本道シナリオなので進行に困ることはない。
選択肢についても小話程度の分岐はあるが、すぐにメインルートに戻ってくるので好きなものを選ぼう。
辞典にワードを収集
コレクション要素として会話の中で出てきた特定のワードを収集・説明する「辞典」機能がある。
どこでワードを拾えるかも書かれているので、それを参考に集めてみよう。
5話以降は広告動画の視聴あり
すべてのシナリオを無料で遊べるゲームだが、5話以降は1話ごとに20~30秒程度の広告動画を視聴することになる。
CMのようなものだと思って割り切るべし。