前衛的なクソゲーRPG

脱力感とエゲツないセンス漂う「前衛的な」RPG！

「前衛的なクソゲーRPG」は脱力感と、そのくせ妙に丁寧につくりこまれた懐かしの自称・クソゲーRPG。

「ぬか漬けパリピマン」なるふざけたオリジナルキャラが活躍し、変な仲間たちとともに変な魔王をこらしめにいく「馬鹿げた物語」だが、RPGとしての面白さもきちんとあり、なによりテキストのセンスがずば抜けた良作だ。

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バカゲーのふりした懐かしの移動＋コマンドバトルRPG！

いわゆる昔のドラクエ・FFタイプのように十字キーで移動し、フィールドや買い物、街の探索が楽しめる。隠し部屋があったり、タルやツボからアイテムが出てくるのは嬉しいね。

バトルはFFのようにサイドビューで行われる。攻撃や魔法、必殺技や召喚獣まで用意されている。ボス戦はギリギリ勝てる難度調整がされており、熱いBGMも相まってかなり燃える。

馬鹿げたキャラデザと秀逸なテキストのセンスisやばし

王様に「マジ卍」なんて言われるなんて思わなかったよ。詳しくは省くが、登場人物、敵キャラの造形、ストーリー、どれも王道のふりをして予想の斜め上を行く！断言する、これはクソゲーじゃない！

RPGツクールMVからスマホゲームへの流れが盛り上がってきているのが嬉しい。フリーゲーム全盛期を思わせる、作者の感性に忠実なクリエイティヴィティが炸裂している！

「前衛的なクソゲーRPG」の魅力は全然クソゲーじゃないRPGとしての面白さとバカセンス

キャラの雑さに騙されてはいけない。会話の面白さは、街を探索し、住民とやりとりをしたくなる魅力に満ちている。

単なるドット絵のレトロRPG…懐古主義やテンプレで許されがちなのに、ギリギリですべてを裏切る破壊的なセリフや設定が面白すぎる。あとゲームとしても面白い。

ひしひしと感じるRPGへの愛

超テキトーな造形のキャラだが、ゲームバランスの調整も適度で、ネタじゃなくゲームとして面白い。必殺技、タルやツボからアイテムを集めたりするのは昔のドラクエやFFが好きなユーザーには胸熱そのものだ。

若干操作性が悪いとか文字が小さいとかマップが広いとかは諦めよう。元来、あの頃のゲームだってそれくらい不親切で理不尽だったじゃないか。僕たちが忘れただけさ。

自宅に家具が設置できる謎機能もカオス

ムービーなし！ガチャなし！嘘ですありました。自分の部屋をデコレーションできるガチャが実装！本編とは関係ないけど面白いっす。

すべてがシュール！作者のクレイジーでマッドなセンスを垣間見ることができる。いやーこの作者一体何者なんだ？

ゲームの流れ

ストーリーはこの画像1枚で説明もういらないよね。はい。

でも登場人物一人ひとりの会話がめっちゃ面白いのだ。

 

隠し部屋に宝箱があったりとかね。

そういうお約束に、30超えたおじさんグっときちゃう。

 

コマンドバトルのRPG。フィールド。必殺技。召喚獣。さては同年代だなテメー。

RPGツクールMVのゲームがどんどんスマホに流れ込むのすごいいと思うっす。

 

町長の家をノックすると「町長の家だからって開けると思うなよ！」

この、王道を裏切る快感が全編において繰り返される。これは快楽だ。

 

敵もさるもの。全体攻撃や力をためて攻撃など、多彩な攻め方で僕らを苦しめる。

ボス戦は総力戦だ。大丈夫、今までやってきたRPGを思い出せばきっと勝てるさ。

前衛的なクソゲーRPG攻略のコツ

自称クソゲー、確かに超バカゲーだ。だが、予想を遥かに超えてしっかりつくりこんでいる。

強敵とのボス戦は属性の把握やちゃんと武器や防具の充実が大事だ。

必殺技を使い放題！

魔法を使うMPのほかに、必殺技を使うポイント「TP」が実装。TPは敵を攻撃すると10貯まるため、序盤使える「滅殺斬」「淫れ突き」は、ほぼ使い放題だ。カイエンの必殺剣・牙みたいだね。序盤の火力上げに大活躍するだろう。

村長(パリ美の父)からお金を貰おう！

序盤のイベントで、娘をさらわれた村長の助けを渋ってると、お金を50000Gまでせびれる。勇者にあるまじき外道行為だが、RPGにとっては重要な資金だ。

ま、がめつくタカりすぎると、問答無用で恐ろしい展開になるから注意ね。でもこれも面白いから一度は体験して欲しいかな。