INŌ(イノー)

INŌ(イノー)

パブリッシャー FANTEC株式会社

ジャンル シミュレーションRPG

価格 基本プレイ無料

未知の惑星を、1人歩き続ける“絶望感”。小さな発見に喜びを感じるダンジョンマッピング×探索サバイバルRPG

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INŌ レビュー

▲粗い解像度に、ドッシリとした面白さが詰まってる。

暗くて孤独なこの星で、主人公は歩き出します――

『INŌ(イノー)』は、ドット絵で構築された“不気味なダンジョン”を進み続けるサバイバルアドベンチャーRPG。

2xxx年、今から少し未来のSF世界。宇宙技術が発達し、地球から遠く離れた「未知の惑星」へと調査に乗り出した主人公一派。

しかし仲間からの連絡が途絶え、完全に孤立。静かで、不安な、1人だけの惑星探索が始まる。

時間に制限を設けた横スクロール式ダンジョン探索

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▲上がセーブ拠点。即座に全回復。

フィールドは左右へのみ移動でき、途中に上下の入り口など分岐点があるのみ。モンスターとは異なる武器を使い分け、直接攻撃して削り合う。

戦闘用の「ライフ」とは別に「バッテリー」が存在し、移動も。ワープも。資源調達も。時間経過と共に、何をするにも消費していく。

たとえ最深部で重要アイテムを手に入れようと、宇宙船へ帰還しなければ手持ち資源は「全ロスト」。行きと帰り、無事乗り切って初めて成功だ。

探索でも育成でも、アイテム集めは超重要

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▲バッグは重量と種類制限がある、管理大事。

経験値は存在せず、集めた素材によってのみ「武器(攻撃力)」や「生命維持装置(ライフ2種)」のレベルアップが可能。

使い道のなさそうなのは「加工」することで、消耗品にしてエネルギー回復=探索時間を伸ばしたり。極寒地帯でのエネルギー消耗を抑えられるように。

『INŌ(イノー)』は重い空気と、攻略する醍醐味がせめぎ合って面白い!

INŌ レビュー

▲貴重な情報、仲間のメッセージ。無事なのか…?

ダンジョン探索、しかも惑星丸ごと!って聞けばワクワクしそうだけれども、本作の調査はひたすら不気味、かつ寂しいモノとして描かれていた。

まず情報が一切無い状態から始まり、惑星のマップも、性質も、仲間の安否も。全てが不明。しかも即死級の呪いを使う「細長い生命体(ボス)」など、おぞましい障害が待ち構える。

エネルギー残量=帰りの安全性を保つ必要があるので、探索は常に「進むか」「引き返すか」の葛藤が付きまとい、潜れば潜るほどリスクと孤独感が増す。

未知なる困難を乗り越えるプロセスこそが楽しい

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▲乗り物があれば先に進めるようだ。どこにある?

全部手探りな分、切り拓いての“遊んでいる感”はバツグンだ。歩いて埋めた地図に自己流のアイコンを配置し、理解度を深めて探索を安全に。

倒せない敵への有効な対処法を見抜いたり、キーアイテムを手に入れて進めなかった地帯へ踏み入ったり。

絶望的な環境で必死に足掻くからこそ、僅かな希望や発見に喜びを感じる。一種の反作用が、より面白さを強めているのかもしれない。

センスを感じる表現で没入感マシマシ

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▲安直だが「ゆめにっき」「アウターワールド」とか。

「孤独」というイメージは、ビジュアルからもダイレクトに感じ取れる。得体の知れない惑星を、たった1人でポツポツ歩くという構図。

異形の敵デザインもそうだし、残されたメッセージ。世界観。もちろんゲーム性も。本作を構成する全ての要素が不安を煽ってくる。

「背筋がゾワゾワする、それでも先に進んでみたい。」プレイヤーに独特な体験をさせてくれる良作だ。ゼヒ遊んでみて欲しい。

ゲームの流れ

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プロローグ、上司の命令で派遣された主人公だが、数日待機していても仲間が戻ってこない。

不安に思い一人で降り立つが、その星は予想もつかない秘密を抱えていた。

なんと伊能忠敬をモデルにしているそうで、地図を埋めるコンセプトのルーツになったのかもしれない。

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フィールド画面。敵と接触すると自動的に攻撃。アイテムにしばらく触れると取得。

ジャンプの無い「メトロイドヴァニア」……は言いすぎかな。ゆったり目だがアクションも探索もあるし。

最初は説明が少なくてゲーム慣れを問われるが、仕様自体はシンプル。がんばって乗り越えよう。

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気候はエリアによって著しく変化し、極寒から灼熱の地帯で様々。対策なしで深入りするのは自殺行為。

ちょっと行き過ぎると帰れなくなるので、残りエネルギーと資源、見極めのライン決めがヒジョーに大事。

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装備画面。実は生命維持装置よりかなりお安くアップグレードできる。

他にも特定のイベントで新装備をゲット可能だ。行き止まりまで探しきろう。

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ゲームを進めると雪も深まり、足跡がつくように。遠目に見える惑星が美しく、寂しい。

果たして仲間を見つけ出し、当初の目的であったマップ調査率を100%にできるのか?

後はアナタの目で確かめてくれ!(お約束)

『INŌ(イノー)』序盤攻略のコツ。

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▲端末から見れる「目標リスト」は報酬を貰えるぞ。

攻略を見る前に、まずは自力でやれるだけやってほしい。ボリュームが控えめなゲームだから、効率的な方法を最初から知ると台無しになる。

難易度はそこまで高くないし、取り返しの付かない要素も無い。確実に帰れる範囲での探索を心掛ければ、死ぬリスクは一気に減るハズ。

あとはアイテム管理。回復=探索時間に直結するので、遠出する際は多めに用意。逆に近場or死ぬ前提なら全部預けてもOK。この2つを踏まえてもダメそうなら以降のをどうぞ。

具体的な攻略法を書いちゃうぞ。いいんですか?

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▲多すぎず種類を絞って、適切な量を見極めよう。

「呪いの細長いボス」や「寒暖の激しい地帯」など、一部エリアには対策必須な場所がある。最序盤はこれらをスルーして後回し。

まずは害のなさそうな地帯からマッピングを進め、資源を調達。レベルUPよりも消費アイテムの持ち込み量のほうが重要。

埋め終わってから、どれならラクに進めそうかを考察。近場の寒冷地でスライム狩り→ドリンク生成など、準備を整えてから挑むように。

「細長ボス」のネタバレ!重要だけど見ちゃうのか!?

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▲新武器なら削りきれるけど、消耗が著しい。

「細長ボス(スレンダーマン)」は、仲間の「○○」を捧げることで退いてくれる。なので進む際は、先にアイテムを見つけてから。

一応大量の回復アイテムを駆使すれば殴り勝てるけど、正攻法じゃないし非推薦。「宇宙食」はエネルギーより希少だから注意。

ボスの先は採掘地とか、敵のドロップを教えてくれる貴重品とか、必ず何かあるポイント。マッピングで印を付けておこう。