ヴァルキリープロファイル -レナス-(VALKYRIE PROFILE -LENNETH-)

ヴァルキリープロファイル -レナス-(VALKYRIE PROFILE -LENNETH-)

パブリッシャー SQUARE ENIX Co.,Ltd.

ジャンル スクエニ系RPG

価格 Android:2,320円 iOS:2,320円

仲間の“死に様”を看取るスクエニ傑作RPG。限られた時間の中で「魂」を選定、ダンジョンを探索して神界へ転送!

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プロファイル レナス レビュー

2018年、女神再臨。独自のゲーム性が人々を魅了した北欧ファンタジーRPG

『ヴァルキリープロファイル -レナス-(VALKYRIE PROFILE -LENNETH-)』は、トライエース開発によるPS版を元にしたPSPソフト「初代VPレナス」のHDリマスター・スマホ版。

戦乙女の主人公レナスは神の命により、人間の魂「エインフェリア」を勇者として相応しいか選定、時に力添えをして適正値を向上。

無事に育ったら神界へ「転送」し、世界の終末“ラグナロク”に向けて自軍の戦力を増強すべく、世界中を飛び回って次の魂を探す。

今尚色褪せぬ名作、その手で体験しよう。

ターン制コマンド式なのにアクション性が高いバトル

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▲敵が重いと浮かしにくいといった要素も。

ひし型に陣形を組んだ4人は、対応したボタンを押せば最大3回まで攻撃。しかし技やキャラ次第でタイミングやHIT位置が異なる。

連続して当てると「コンボ」になるから、上空浮かせ魔法を始動役にして全員攻撃とか。普段はガードされるので確実に追撃が決まる戦法を狙う。

見事にコンボを続けるとゲージが溜まり、100になると「決め技」が発動、更に100になると連続発生。コンボ→決め技の大ダメージが基本形だ。

能力向上からスキルまで全て選べる育成システム

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キャラはLvUP毎に「キャパシティ」というポイントを得るので、「スキル」や「人間特性」へと自由に割り振って強化可能。

ステータス関連の他にも「死亡時に一定確率で復活」「アイテムの自動仕様」といったユニークな項目も多数存在し、役割に合わせて伸ばすことも可能だ。

また、育てた仲間を「神界転送」すると主人公の評価がUP。強いほど功績を上げ、報酬として役立つ装備や万能アイテム生成ポイントを貰える。

一度転送するとパーティから離脱するが、仲間にできるキャラは20人以上いるので、誰をどう育てて活躍させるか頭を悩ませることになる。

『ヴァルキリープロファイル -レナス-』は限られた中での自由がとてつもなく深い!

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本作では、街やダンジョンに入る度に「残り時間」を消費。定期的に人材(仲間)の転送も迫られ、ラグナロクまでの期間をどう過ごすかが重要。

攻略チャートは無数に存在し、初見時は手探りで進むのが精一杯。やり方1つで序盤のダンジョンすら難しくなるし、逆に極めたらレベルを一切上げずクリアといった超やり込みプレイも可。

戦闘システムが独特で面白く、育成の自由度も相まり、何度も色んなパターンで遊びたくなるような唯一無二のゲーム性。これが数多くのプレイヤーを虜にした。

最終的にはベストである「Aエンディング」を目指すが、自力だけで到達するのはほぼ不可能。調べても相当緻密なスケジュールを組む必要があり、ハードルの高さが一層燃えさせる。

人々の“死、更にその先”を基軸にした重厚なシナリオ

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仲間は死をキッカケに加入するが、毎回その人の半生がイベントで語られる。何故死に至るのか、どういう想いを残して朽ちたのか。

一人ひとりが丁寧に描かれ、彼らはただの数合わせではなくそれぞれの物語があり、皆“生きていた”のだと実感させてくれる。これが没入感をグググンと深める。

愛着が湧いても「転送」で別れる運命というのも一興。仲間を消費して取っ替え引っ替えする、贅沢極まりないローテーションも醍醐味なのだ。

ただ、ラグナロク=ラストダンジョンでは再び使用可能になる。辿り着くまでの過程がすごく険しいだけに、胸が熱くなるのは間違いない。

スマホ版としての新しい機能面について

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▲PSP版で新録された3Dムービーも見れる。

ダンジョン探索パートは完全アクション仕様なのだが、仮想パッドと相性が悪いので微調整が効きづらく、残念ながら操作性は宜しくない(外部コントローラーは対応)。

しかし、メニューUIは直感的なタッチを交えて触りやすく。画質も3Dオブジェやイラストは高解像度化によって目に見えて向上。

更に大きいのが「どこでも&自動セーブ」「オートバトル」「チュートリアルスキップ」の追加。これにより融通が効き、周回プレイもやりやすくなった。

PSやPSP版のアーカイブは配信されていないし、一番とっつきやすいヴァルキリープロファイルになっただろう。

ゲームの流れ

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プロローグ。PS後期の作品なだけあってドットと3Dが融合したグラフィックが非常に綺麗。

キャラデザは吉成鋼氏・吉成曜氏のアニメーター兄弟合作となっていて、硬派なタッチがこの上なくマッチ。

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神界は北欧神話をベースに、地上世界は中世の奴隷市場から倭の国(アジア系)など。多様な世界観を取り入れている。

まるで短編小説のようにキャラのエピソードが挿入されるが、死を看取る中でレナス自身も己の存在に疑問を持ち始める。

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ダンジョン画面。シンボルエンカウントで、斬り付け・ジャンプ・ハシゴ上り下り・アイテムの持ち上げ&投げなど。縦横無尽に駆け回れる。

「晶石」というギミックがあり、弾を発射すると結晶ができて乗れる。壁に付けてどこまでも登ったり、ジャンプ距離を稼いで隠し宝箱を取ったり。

ジャンルこそターン制RPGだが、探索といい戦闘といい、他作品より200%アクションしていて自由に動ける。魅力が多すぎて伝えきれてないが、ここもまた大きな魅力だ。

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バトル画面、決め技を発動。ダメージ倍率は後手ほど高まるので、ゲージ増加率を調整しながら最強キャラへ繋げたい。

レナスによる「ニーベルン・ヴァレスティ」はJRPGの中でも特に印象に残る必殺技だと思う。

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新要素として、追加課金によるチートコードが実装。一瞬でコレクションを100%にしたり、経験値を3倍にしたり。

落とし切り型なので全ての要素を遊び切れるが、時間のない人やすでに極めた人の再プレイ時には役立ちそうだ。

後はアナタの目で確かめてくれ!(お約束)

『ヴァルキリープロファイル』序盤攻略のコツ。

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基本はワールドマップでの「精神集中」。仲間イベントが起きる土地や隠しダンジョンを見つけ出してくれる。発見時に2ピリオド消費する点は注意。

強さは武器への依存度が大きく、ステータスだけでなく通常攻撃技や「特技」も違ってくる。特に攻撃回数はダメージ量もコンボ的にも重要。

ダンジョンは二度入ると無駄な時間ロスになるので、くまなく探索したい。「アーティファクト」は強力で、拾えたら強奪推薦。評価の減少は意外と巻き返せる。

仲間に縁のある地でユニーク装備を手に入れよう

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アルトリアの家でアリューゼの「ドラゴン・スレイヤー」が貰えたり、序盤から有用な装備が手に入る機会もある。

特に、チャプター2~4で仲間になる可能性がある「那々美」の護神刀“竜仙”。海藍で手に入るこの装備は魔術師キャラに役立つのでゼヒ入手したい。

味方のコンビネーションを意識して立ち回る

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各個人の攻撃の繋ぎ方はオートプレイが上手いので、それを手本にタイミングを掴んでみよう。クラシック操作だと押しやすい。

魔術師(序盤ならジェラード)の魔法を最初に当ててガードを崩し、そこから一気に攻め込むのが定石。逆に一度ガードされると連続防御されるので、間を置いてみよう。

「特技」の編成順によってもコンボが変わるので、陣形設定からの「コンビネーション練習」で合わせやすそうな順番を考えてみよう。