しあわせのあおいとり

しあわせのあおいとり

パブリッシャー Odencat

ジャンル 脱出アドベンチャー

価格 基本プレイ無料

「Moon」「マザー2」好きなら刺さるはず。「償いの時計」作者が放つちょっぴり不気味なドット絵アドベンチャー

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しあわせのあおいとり

センチメンタルなドット絵の夢の世界を冒険する。

なつかしく、ちょっぴり不気味な謎解きアドベンチャー。

しあわせのあおいとりイメージ

「しあわせのあおいとり」は幻想的なドット絵とBGMが美しい、そして、少し不気味な謎解きアドベンチャー。

プレイヤーはアイテムやヒントを駆使して、パズルを解いて出口のない夢からの脱出を目指す。プレイ感は従来のタッチ型脱出ゲームに近い。

美しく幻想的な夢の世界を冒険しよう

しあわせのあおいとり

雰囲気抜群。珠玉のドット絵といえよう。

弟と一緒にお祭りへいった夜、君は不思議な夢を見た。 そこにいたのは奇妙な鳥頭と出口のない森。 君は弟を見つけるために夢の世界を探索する。

かわいらしいドット絵の中に潜む「毒」

しあわせのあおいとり

一見、美しい夢の世界に見える。だが…?

幻想的なビジュアルのドット絵メロディアスな美しいBGMがセンチメンタルをかきむしる。スーファミ世代はドンピシャだろう。

だが、前作「償いの時計」では、ストーカーの狂気という鬼気迫るシナリオを描いていた衝撃は忘れられない。今回も一筋縄ではいかない展開マルチエンディングが君を待ち受ける。ネタバレ厳禁だ!

「しあわせのあおいとり」の特徴は抜群なるドット絵と幻想的な雰囲気

しあわせのあおいとり

アドベンチャーでありながら、本作のグラフィックにはRPGらしさを強く感じる。

ドット絵のキャラクターには「マザー2」「アンダーテール」を、幻想的な夢の世界とBGMに「クロノトリガー」を思い出す人もいるかもしれない。

そう、本作の魅力は謎解きアドベンチャーでありながら、極めてRPGっぽいビジュアルと世界観にある。順当にクリアすると1時間かからないボリュームだが、是非2種類のマルチエンディングを両方見て欲しい。

ドット絵だからこそ引き立つストーリー

しあわせのあおいとり

釣りは最高だ、釣りは人生だ。粋なことを言う青い鳥。

「しあわせのあおいとり」のタイトルのとおり、重要キャラである「鳥頭」。カエルやモグラ、コウモリといったキャラは、無愛想ながらも憎めず、どこか懐かしい。

そして、頭身の低いデフォルメされたキャラだだからこそ、物語は鮮烈に描かれる。ドット絵ならではの映像表現を堪能してほしい。

謎解きの難度もいい感じ。ヒント機能も実装

しあわせのあおいとり

HELLを逆から読むと数字に見える。脱出ゲームによくあるトリックですな。

夢の世界は広くなく、謎解きも脱出ゲームに慣れたプレイヤーならそこまで難しくはない親切かつオーソドックスなものが多い。僕でもクリアできるくらいだ。ヒント機能も充実している。

ボリュームこそ少ないが、だからこそエンディングまで誰もがたどり着けるし、物語は鮮やかにプレイヤーの記憶に残る。ひと味ちがうゲームに刺激を受けたいプレイヤーはマストな一作だ。

ゲームの流れ

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老婆からかわいらしい「青い鳥」の人形を盗んでしまった弟。

兄は弟を探すべく、夢の世界を彷徨うのだった。

しあわせのあおいとり

怪しいところを調べてアイテムを入手する。

移動、探索はすべてタッチにておこなう。

しあわせのあおいとり

アイテムとアイテムを組み合わせて違うアイテムを組み合わせることも。

アイテムは手に入れたらとりあえずチェックしてみよう。

しあわせのあおいとり

一度通った道もイベントが進行すると新たなアイテムが落ちていることも。

アイテムを持ちながら調べることで使ったことになるぞ。

しあわせのあおいとり

ヒント機能になる携帯電話。

序盤の操作説明をしてくれるほか、動画広告を見ることでヒントを教えてくれる。そして…。

「しあわせのあおいとり」序盤攻略のコツ

しあわせのあおいとり

イスを移動させて部屋の様々なものを取っていく。

難しい謎解きはさほどない。画面にや携帯のヒント機能を使えば、1時間ちょっとでクリアできると思う。

なお、エンディングは2種類とのこと。個人的には3つ目のエンディングがないのだろうかと何周もしてしまったが…。今後のアップデートで実装されるんじゃないかと期待してしまっている。

アイテムを組み合わせよう。

しあわせのあおいとり

こんなにヒント満載の謎解きも珍しい。

最初の最初に、アイテムとアイテムを組み合わせるのが実は一番の難関だった。というか、薪と枝、どちらを蜘蛛の巣と組み合わせるかで一番迷った。

他の謎解きはそこまで難しくない。虫眼鏡で看板の裏を調べる、きのこの色と数を数える、HELLを逆さにして数字で読む。イスを移動して窓や時計を調べる。それくらいか。後はヒントを頼ろう。

マルチエンディングを堪能せよ

しあわせのあおいとり

冒険の果てに手に入れた斧。これの使い道は…。

鳥頭がくれる携帯電話。

多くの脱出ゲームやアドベンチャーと同様、動画広告を見ることによってヒントを与えてくれる。

だが、ここは夢の世界。いつだって盲目的にクリアを目指しゲームを進める、ゲームの奴隷になっていないだろうか?そして、最悪の結果は回避できないのだろうか。

本作は、物語に説明不足もあるし、回収されていない伏線もある。それでいてプレイヤーに心の傷を残す佳作だ。高く評価したい。好きだ。